天気の良い土曜日、修理待ちのCT110を置いて、ゴリラで片道130kmほどのツーリング。前週と同じく、日高の山中のワインディング。ときおり人家と牧場、田んぼ、畑を見ながら、交通量の少ない舗装路を進む。
ゴリラのリアに大容量のツーリングバッグなのだが、あまり入れるとバランスが悪い。そこで以前冬の旅に良く使用していた青いザックを背負うことにした。
このゴリラ、排気量72ccのライトチューニング、ツーリング仕様。ノーマルフロントフォークにステアリング・ダンバー、右にわずかにずらして装着されたオイルクーラー、ビッグキャブに自作カバー付きパワーフィルター。燃費はリッター55kmほどである。たまにこのくらいの距離を走るなら楽しいバイクであるが、翌朝の腰痛はやはり問題か。
オイルやタイヤの交換を終えて準備してあったCT110で、朝から久々のツーリング。とはいっても日高から恵庭まで、山中の道道(県道)や市道・町道ばかりを選んでワインディングを約130km。一昨年まで良く走った道である。交通量が非常に少なく、牧場の馬を見ながら、緑の中をクネクネと進む。非常に気持ちよいのだが、気温が13度程度と低く、時折降る霧雨の中を走る。
途中、右前ウインカーが点かないことに気づき、パーキングに停車。たまにあるのだが、球切れではなく、電球が外れたり、ずれたりして接触が悪くなっているだけ。ちなみにバッテリーが劣化すると球切れを誘発するが、それ以外、これまで電装系のトラブルはない。12V化すると何かと良いらしく、キットが売られているのだが、私はなるべくノーマルで乗り続けたいと思う。
長年使っている、KTCの携帯用工具袋。8、10、12、14、17のメガネレンチとプラス19のソケット、百均のソケットハンドルとエクステンション、ヘキサゴンレンチ5mm、6徳ドライバ、タイヤレバー2本、薄手のモンキー、小さなプライヤーとバイスプライヤー、ニップルレンチ、パンク修理セット、針金・ガムテープその他小物、細いオイルスプレーなどが入っているが、KTCの工具はひとつもない。他にエアポンプ、予備チューブ1本、予備電装品一式、予備スロットルワイヤー、予備ガソリン1リットル、エンジンオイル150ccはツーリングバッグの中に常備。
出発時に気になった乾いた排気音は、到着時には少し大きくなった。翌朝、ジェル状の錆び取りでリムなどの錆びを取りながら、よくよく調べてみると、ちょうど右ふくらはぎあたり、マフラーガードのステー部分で、排気管に小さな穴が開いているようだ。外見は錆びてボロボロの排気管。走行2万キロでヘッドからの出口で排気管が折れて一度マフラーを交換したのだが、現在3万2千キロ、また交換だな。
シートはDUCKのガムテープで補修だらけ、車体全体あちこち錆びだらけであるが、悪い所を直し始めたらきりがないので、とりあえずマフラーとその周辺パーツのみ分解して点検し、発注するとしよう。
次回はゴリラで走ることになるだろう。
ところで一昨年の冬走りで、強風でバイクが倒れ、スロットル側グリップの横に傷が入った。ここから水が入ることはなさそうだが、ちょうど手近にあった「シューズドクター」という靴底補修剤を塗り付けてみた。赤いボトルはナルゲンの燃料ボトル。
スパイクタイヤを履いたまま、しばらくガレージに眠っていたホンダCT110。2000年モデル、走行3万2千km。1年半ぶりにバイク生活を再開しようと、ダンロップ・ユニバーサルに組み替えた。サイズは標準と同じ2.75-17である。一昨年買ったこのタイヤ、非常に軟らかく組みやすい。タイヤレバーを使ってはいるが、すべて足で入りそうである。パターンはオン・オフ兼用という感じ、転がり抵抗が少ないような印象。前輪1.8kg、後輪2.3kgにしておく。前回のタイヤ交換でボロボロだったリムバンドも新品に交換してやった。
スパイクタイヤは、2004年度に行った「厳冬期無補給北海道一周」時のものだが、まだまだ現役。冬のツーリングも再開させたいものだ。酷寒の中をひたすら進み、野営し、テント内でコンロを点け、キンキンに冷えたビールを喉に流し込んだ、至福のひとときを今でも思い出す。
ところで、タイヤの空気圧のせいか、リムへの組み方の加減なのかわからないが、たまにタイヤのショルダーのブロックがフロントフェンダーのステーに干渉するので、一部のブロックをカッターで切除している。そこで、スパイクタイヤを仕舞う前に、切除部分をどちら向きにして組むと良いかメモを貼り付けておく。
乗らなかった1年半の間、たまにバッテリーの補充電をしたがダメになったので、GSユアサの6N4-2A-7を新規購入。我がCTの場合、プラス側のギボシ端子をメスからオスにすればぴったり使える。私が30代だった時のように毎日乗るわけではないのなら、6V開放型バッテリはやっぱり寿命が長くはない消耗品かな。
エンジンオイルも交換。今どきのオイルは紙パック入りとは驚き。ホンダ4miniパーツショップ「クリッピングポイント」さんお薦めで、以前から愛用しているNUTECのエステル系化学合成オイルNC-50(10W-50)とNC-51(0W-30)をほぼ半々にして5W-40とし、0.9Lくらい入れる。
作業を予定していなかったゴリラ72ccもオイル交換することにし、NC-50を0.5LにNC-51を少しだけ(0.15Lくらいか)足した。オイルクーラーを装着し、酷暑でも油温が安定している我がゴリラであり、以前NUTECのHPで質問したところ、油温60~80℃なら、NC-51を20%ブレンドすると良いと助言をいただいていたのだ。ところで2002年式のこのゴリラ、車体自体は2万km走行しているが、各ベアリング、フロントフォーク等、どこもトラぶったことがない。
ゆっくり慎重に作業して、4時間ほどで終了。各所のグリスアップは大丈夫そうだ。試乗も快調。これからの時期、週末のツーリングが楽しみである。
※オイルジョッキを使用せず、紙パックからペットボトルにオイルを移し入れてから、エンジンに注入している。量もそこそこ把握できるし使い捨てで便利だ。