冬北海道バイク旅 ~私の場合~

厳冬の北海道を安全・快適に旅するために

メタクッカー(ハンディクッカー)の燃料台の工夫

2018-07-14 | アウトドア用品(火器)


 固形燃料台とクッカーがセットになった「メタクッカー」は、正式には東京トップの製品を言うのであろう。私が持っているのはモリタのハンディクッカーLである。アルミ箔のレンジフードで作った風防、ライター、ロンザメタ等を入れて持ち歩いていた。小鍋の蓋の取っ手を外して反対向きに付けると、ロンザメタをケースごと収納できた。

 ただ燃料のメタは高価なので、車での釣り旅などでちょっとお湯を沸かす時は、百均の卓上コンロ用固形燃料を使う事があるのだが、固形燃料台内の空気の流れが悪いのか、同じ燃料をエスビットポケットストーブで使う場合より極端に火力が落ちる。鍋を持ち上げると炎が大きくなるので、やはり空気の流れが悪いのであろう。正常に燃やすには、固形燃料の上に充分なスペースが必要、と書いた記事も読んだ事がある。さらに屋外でも微風であれば、風防無しのほうが、火力が強く感じることさえあるくらいだ。

 そこで、燃料台と鍋の間に廃品の太い金網を挟んで燃焼させてみたところ、空気の流れが良くなったようで炎も大きくなった。(ただし、目の細かい薄い網だと、空気の通り道が狭い上、網がバーナーパットの役割をして火力は期待できないであろう)そこで、この金網を井の字型に切り、小鍋の蓋に収納できるように加工した。(燃料台の五徳部分に切り欠きを入れても、同じ効果は得られるかも知れない。)

 ここで贅沢にもエスビットの固形燃料スタンダードを使って、水温上昇実験を行った。(前夜は卓上コンロ燃料に網を乗せ、0.5リットルの水は8分で90℃になり、ラーメン投入に至った。)
 実験は室内で気温24℃、無風、風防なし、水の温度は22℃、水の量は0.5リットル、ハンディクッカーの0.9Lほどの大鍋を使用。燃料タブレットは最初2本入れて、5分後に1本追加、時間と水温を測ってみた。
 
 網無し 1回目 5分後50℃、10分後73℃、15分後85℃、まもなく鎮火。
 網無し 2回目 5分後52℃、10分後76℃、15分後87℃、まもなく鎮火。

 網有り 1回目 5分後63℃、10分後91℃、まもなく鎮火。
 網有り 2回目 5分後62℃、10分後90℃、まもなく鎮火。

 ※実際には、器具を冷ましながら、網無し、網有りを交互に実験した。

 精度不明のガラスの棒状温度計を用いた。85℃でお湯から音が聞こえ出し、90℃では鍋底から泡が出ていわゆる弱い沸騰というふうに判断できた。網有りのほうが明らかに炎は大きく、最大燃焼時はパチパチ音もした。水温上昇は網有りのほうが明らかに速く、燃料の燃焼も速かった。やはり網を挟んだ事で、空気の流れが良くなったということなのだろう。0・5・10分後の水温を用いた繰り返しのある二元配置分散分析の結果、網無しと網有りでは水温に有意な差が認められた。
 ただし網を挟むと鍋の安定性には欠けるので、注意が必要だ。
 ここで、ひとつ30円もする固形燃料3本を使って沸騰に至らなかった「網無し」で、最初から燃料3本入れて1回だけ実験した。

 網無し 5分後48℃、10分後74℃、15分後86℃、まもなく鎮火。燃焼時間5分と言われている燃料は15分ほど燃え続けた。

 そしてなんと、最初から3本入れる方法は、最初に2本と5分後に1本入れる方法と水温上昇に違いがなかった。いずれにしても、この燃料台の場合、無風の室内でエスビットの固形燃料スタンダードを使って0.5リットルの水を沸騰させるのは、難しそうだ。屋外で微風が吹いていれば結果は違うかも知れない。また、東京トップ等、他のメタクッカーは通気口の形状が異なるので、結果は違うだろう。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

JA12Cジムニーの雨漏りについて(べストップ社スプリントトップ)

2018-07-14 | ジムニー


 ジムニーの幌車に雨漏りは付き物のようだ。はげたかのジムニーも御多分に漏れず、雨漏りには悩まされてきた。なかでも長年にわたり悩まされてきた、後部座席足元への漏水はセンターピラーのリアクォーターパネル継ぎ目にあった錆び穴だったらしく、センターピラーと継ぎ目パッキンを交換して雨漏りは解消された。
 他に助手席の足元もごくたまに濡れているのでマット下に新聞紙を挟んでいるが、エバポレータやボンネット側から来るものではなく、ドア開閉時に幌上部凹みに貯まった雨水や、直接の降雨が入り込んでいるらしい。
 また私はこの型の幌は3枚目であり、平成15年頃、18年、そして24年に購入(現在は生産終了)。平成18年に買った物は、23年頃に、降雨時の少しずつの雨水が荷室に置いた長靴に半分ほど貯まり驚かされたが、これは幌ファスナー下部を左右に横断する縫い目の穴のひとつが広がったためであり、裏側からコーキング剤を盛り付けて治した(この縫い目は内側からシームテープで防水処理は施されている)。
 話はそれるがこの型の幌は、裏地が、スペアタイヤホルダーを固定するリアゲート上面のボルトの頭と干渉して摩耗する。そのため私は、幌裏地の該当箇所には軟質ゴムの厚手の粘着テープなどを貼っている。
 他の雨漏り箇所としては、幌のファスナーの下端。ノーマルタイプの幌と違い、この型の幌はファスナーも傾斜しているから雨漏りしやすいのであろう。私はニクワックス社の防水スプレーの液を筆で塗って、雨漏りを解消している。
 その他、長雨の後は、荷室後部も要チェックである。激しくはないが、たまに水は入ってくる。荷室には純正ビニールマットを敷いているのだが、マットとフロアの間にも新聞紙は欠かせない。こうした新聞紙は端を少しはみ出させておき、濡れ具合の確認をしやすくしたり、湿り気の蒸散をしやすくしたりと考えている。

 今夏は雨が多い。先日も長雨の後に荷室をチェックしたら、新聞紙がかなり濡れていた。雨はまだ続きそうなので、新聞紙を乾いたものに交換して、マットや荷物は除けたままにしておいた。1日ほどの雨の後に新聞紙を確認したところ、また少し湿っていた。幌の内側を手探りで確かめると、ファスナー下端や、ファスナー下部を左右に横断する縫い目ではなく、幌の最後端左右が怪しかった。幌を外側から見ると幌の後端や左右端にも縫い目はあり(確か、内側にテープ等の処理はなかったと思う)、特に角付近は幌にしわが寄って縫い目に水が入り込みやすい感じがした。ここからの雨漏りであれば縫い目の内側からコーキング剤を塗るのが確実だろうが、原因箇所ははっきりしていないし幌自体そろそろ寿命であるので、縫い目にニクワックスの防水液を塗ってみた。
 結果がはっきりわかるのは、かなり先になるであろう。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする