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日比谷同友会 こぶし会

日比谷同友会 サークル活動

第327回例会報告(平成25年4月22日)

2013年05月01日 | こぶし会のご紹介

話題1 日本人全体の歴史       田場 実

 アフリカで誕生した現生人類は、日本へも長年にわたって渡来した。それぞれは各地に百人~千人程度の単位で定着して、「氏族」を構成した。つまり日本全体では耶馬台国もどきが数百国あった(2世紀の推定人口は70万人)。その中でトップに立ったのが「天皇氏」であるが、7世紀の飛鳥時代になっても、大和の国北部の9豪族の一つに過ぎず、全国(当時は関東から九州北部まで)でも、「出雲氏」を始めとするより大きな豪族が併存していた。天皇氏自身も、崇神王朝(三輪王朝)・応神仁徳王朝(河内王朝)・継体王朝(近江王朝)と別氏族だったという王朝交代説がある。(注:現天皇は継体王朝の末裔)。現代のような中央政権統一国家が数千年前からあったという発想は噴飯ものである。

話題2  「倭国」と「日本国」      中尾昭二

 日本列島の古代史を探求しようとすれば中国側資料は不可欠と言ってよい。すなわち、わが列島住民を「倭人」、その国を「倭国」や「倭奴国」あるいは「俀国」などという言葉で、それぞれの時代に応じた一つの王朝の国として記述している。それらの史書を年代順に並べると、前2~1世紀を扱った「漢書」から、「後漢書」(1~3世紀初)、「三国志」(3世紀)、「晋書」(3世紀後半~5世紀初)、南朝の「宋書」(5~6世紀)等、「随書」(6世紀後半~7世紀初)などである。ところが次の「旧唐書」(7~10世紀初)になると、その初唐期において、列島内に二つの王朝があると述べている。それは、「倭国」と「日本国」の二つの国であり、7世紀は、列島の古代史に大きな断層があるーーーーと言うことができる。

次回の「こぶし会」 日時:5月27日(月)午後1時半から

話題1 ”愛国心”と共感    松本文郎

話題2 戦後史の正体     山根信義


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こぶし会のご紹介

2011年06月12日 | こぶし会のご紹介


・発足年月日:昭和57年3月29日 
・同友会加盟:平成18年7月26日
・会長:小口文一 幹事:山根信義、中村幸夫、松本哲男
・会員数:23名
・年会費:3000円
・例会:原則として、1月と8月を除く各月の第4月曜日、午後1時30分~4時30分 
・活動の概要
 当会は昭和57年に故宮川岸雄さんを中心にして設立された会です。
 当時は電電公社の組織改革が計画されていたため、この問題をテーマとして毎月1回の会合がもたれていたのですが、これが会の発足の契機になっています。
 その後は次第に取り上げるテーマの範囲も拡がり、現在では時事問題、伝統文化、歴史問題、など巾広い分野にわたっています。
 例会では、会員の方に自分で選んだテーマについて、約1時間、資料に基づいてお話をして頂き、次いで皆さんからの意見や質問に応答して頂くことにしています。
 また時には会員以外の方にお願いして、お話をして頂くこともあります。
 なお7月と12月の例会では適当なテーマについて皆さんに自由に討議をして頂き、この例会の後で引き続き懇親会を開くことにしています。
 このようなこぶし会の例会では、会員の方々が会社を退職後自由になられてから 色々と経験されたことや、とくに特定のテーマを選んで調査、研究された結果などについて、発表して頂いています。
 そして退職後とかく情報不足になりがちな我々にとって適当な情報交換の場ともなっています。
 他のサークルが色々な趣味を楽しみながらやっておられるのに対して、こぶし会は多少地味な会合です。
 それでも今までに30年間、315回も続いているのがこの会の特長です。
 皆さんのご入会をお待ちしています。


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