話題 １ キラーズロボット 北川泰弘
キラーズロボット、完全自立稼働型兵器（敵を探し、軍人か民間人かを判別し、軍人ならば致死兵器の引き金を引いて敵兵を殺すことを機械に任す兵器）は殺人の責任を機械に負わせるので人権上問題があり、その研究・開発・製造を国際条約で禁止すべきだという意見がある。２００８年以来、軍縮関連の学者、人権ＮＧＯの間の議論が始まっている。一方、先進各国はロボットに戦争をさせ、軍人の消耗を減らす方法の研究・開発に余念がない。ＣＣＷ会議は無差別に人を殺傷する通常兵器の使用を規制する条約を作る国連の会議で、全加盟国の合意が得られればそのような条約の作成は可能である。しかし、戦時又は内戦時だけで、平和時に国の施策、法律を強制するために、法律に反対する人を警察が探し殺す兵器を使うことを規制する条約を作る場はない。この問題についての意見交換をする場としてＣＣＷ会議が最適だいう人もいる。２０１４年５月にキラーズロボットに関するＣＣＷ政府専門家会合が開かれた。その結果は１１月のＣＣＷ締約国会議に報告される。引き続き、２０１５年以降もＣＣＷ会議がこの問題の検討の場となるか、注目される。
話題 ２ ぼけの防止 飯田徳雄
今日本人の平均年齢は男性が８０．２１歳、女性が８６．６１歳で、高齢化が急速に進展している。高齢化の進展に伴い「ボケ」の問題が避けて通れない課題になっている。「年のせい」だけではボケにはならないという。ボケはどうすれば予防できるのか、身近な食生活や生活習慣上でどんな点を考慮したらよいかなどについて紹介した。
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