日比谷同友会 こぶし会

日比谷同友会 サークル活動

第322回例会報告(平成24年10月22日)

2012年11月03日 | 例会報告

話 題1  「人は原子」概要        稲村隆弘

社会の中の人間の振る舞いを、物質の中の原子の振る舞いに見立てて、どのくらい社会現象を説明できるか、を示す試みである。この試みをうまく行かせるために人間に仮定すべき基本的性質は①人間は本質的には理性による論理的思考が不得手で、むしろ直観に頼って思考し、判断を下すこと、②他者との関わり合いの中で学習し、適応していくこと、③進んで人の真真似をしようとすること、④仲間との協調を志向する一方で協調を目指す同じ論理に従って、よそ者に対しては盲目的な敵意を向ける傾向があること、である。これをお互いが認識い合えば、無益な諍い・争いは激減する筈である。

話 題2 最近のタイの情勢        加藤 隆

現在タイは、昨年の大洪水による多大の被害にも関わらず、経済には力強さがあり、今や中進国である。タイで再興を目指した被災した日系企業400社の80%が部分的にも操業を開始した。政治面では赤シャツ派と黄シャツ派の抗争も小康状態で、国外逃亡中のタクシンの実妹インラック首相のもと内需拡大や最低賃金アップ策が採られている。携帯電話の普及率は100%を超え3Gも本格的に導入されようとしている。日本からの投資は勢いを増しており、これが我が国の空洞化に繋がることが危惧される。タイのDNAである事後調査・多角外交・マイペンライ精神が国の進展に寄与していると考える。

次回のこぶし会日時   11月26日(第323回)

話題1 共感について           松本文郎

話題2 幸福王国ブータンの智慧    山根信義

 

 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする