日比谷同友会 こぶし会

日比谷同友会 サークル活動

第317回例会報告(平成24年4月23日)

2012年04月30日 | 例会報告

      

 話題1 民族としての日本人       田場  實

 現生人類はすべて単一種で、10~6万年前にアフリ

カで誕生し、諸大陸へ歩いて(氷河期で海が凍結)移住

した。それぞれの地で(交通不便のため)独自に世代を

重ねた結果「DNA」に差を生じたのが、「人種」「民族」

である。しかるに近代の国家とは、「領域」を定め「人民」

を支配し「権力(物理的実力)」を保持するもの、と定義

されている。この定義には「民族」に対する配慮はない。

これがコンニチ世界で起きている悲劇の一因である。我

が日本は4~3万年前から移住が始まって、アイヌ人・

本土人・琉球人が現住している。「領域」と「民族」が食

い違っていないのが幸いである。

 

 話題2 中谷 巌著 「資本主義以後の世界」 小口 文一

 世界経済は、第2次大戦後、植民地の民族自決によ

り先進国の優位が失われ、中東ではOPECの台頭か

ら石油価格が高騰。また、欧州では希望を託したEU

もギリシャの財政危機などから、成長路線に乗れない。

一方、我が国は第2次大戦後、米国の手厚い援助もあ

り、経済は急速に回復し、経済大国になったが、その

後、円高に悩まされ、最近は原発事故に見舞われた。

一方、中国は種々問題を抱えながらも発展し、最近、

経済規模で我が国を抜いて世界第2位になり、世界は

中国を頼りにしている。このような情勢の中、世界経

済の発展にはグローバル資本の規制が必要になろう。

また、我が国の発展には、西欧と異なる我が国古来の

贈与の精神を高め、事に当たる必要があろう。

 

 


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