洋楽な日々

洋楽を中心とした音楽の紹介。海外サッカー、格闘技等の雑文も。

ヴァン・モリソン

2006-07-26 | CD

Moondance / Van Morrison

「いいかい、この曲を聴けば、今日一日無事に乗り切れるんだ」

今読んでるジョージ・P・ペレケーノス「魂よ眠れ」の中で主人公が、ネガティブなことばかり言う相棒に対して言ったセリフ(ヴァン・モリソンとは関係ありませんが)。
音楽大好きなペレケーノスならではというか、もうベタベタにベタなんだけど、それでもなんとも嬉しくなるような一言である。

音楽の持つパワーなんて言うと結構恥ずかしいワケだが、昔は確実にパワーをもらっていたし、今もまあ、聴く音楽によって良い気分が助長されたり、落ち着いた気分になったりしていることは間違いない。

最近、失くしたと思っていたi-podminiが見つかったので、違うPCを使ってオールドソング&名盤専用にするべく、ほとんで聴いていない60~70年代モノを入れ始めた。
なんか、イロイロと飽きが来つつある中で、この古臭さ&ダイレクトに飛び込んでくるダイナミズムが非常にヨロシイ感じだ。
昔は、古臭くて聴いてられないぞ、などと思っていたのだが・・・・。

そんな中で、いつ買ったのかもしれず、一度も聴いていなかったこの「Moondance」。
やけに良い。
さすが名盤、などと言うとあまりにも芸がないが、さじ加減絶妙なソウルフルソングがウタモノのど真ん中を鮮やかにブチ抜いていて、実に爽快。
穏やかに一日を乗り切れそうな一枚である。


6月のプレイリスト

2006-07-18 | プレイリスト
①,Country Girl / Primal Scream
    「Riot City Blues」(2006)

②. Some Dusty Things / Ron Sexsmith
   「Time Being」(2006)

③.Leaving So Soon? / Keane
   「Under The Iron Sea」(2006)

④.Growing Upside Down / The Ditty Bops
   「Moon Over The Freeway」(2006)

⑤.All These Things / Elvis Costello&Allen Toussaint
   「The River In Reverse」(2006)

⑥.We Shall Overcome / Bruce Springsteen
   「We Shall Overcome 」(2006)

⑦.One Time Too Many / Phoenix
   「It's Never Been Like That」(2006)

⑧.Venus Of The Essoldo / Martin Newell
   「The Light Programme」(2004)

⑨.Harmonise / Herbert
   「Scale」(2006)

⑩.Lost To Sea / Mara Carlyle
   「The Lovely」(2004)

なんかビッグネームがズラリ。

①「えっ?」っつうくらいにあまりにもど真ん中。
  こんな格好悪い音を格好良く鳴らせるところがフトコロ深し。
②エントリー参照
③レディオヘッド風味を添えて、ちょっと大人びましたぜって感じ
 ソングライティングは冴えている。
④エントリー参照
⑤オーケストラバックのコンサートにも行ったが、コチラの方が断然フィット。
 やりたいことをやってるオッサンの伸びやかさを感じる。
⑥抑えたヴォーカルながら、この唄の持つ尋常ならざるエネルギーは十分に伝わってくる。バツグン。
⑦のどごしサワヤカなポップなロック。
⑧ジャズ風ながら湿りっ気たっぷりな英国ポップ。
 XTCのアンディと組んだ傑作1st級のメロ炸裂。
⑨アヴァンギャルドとポップとダンスの絶妙な配合
⑩エントリー参照

ディティ・ボップス

2006-07-14 | CD

Moon Over The Freeway / The Ditty Bops


ロスの女性デュオの2nd

stの時に「音楽好きな田舎の姉妹が自由に作ったような大らかさ」と書いたのだが、このアルバムでもそんな空気感を満面に漂わせつつ、でも、実は完璧にプロフェッショナルな完成度。

古き良きアメリカンミュージックの楽しげな雰囲気を見事に醸しだし、素晴らしいコーラスワークがその質感をスウィートたらしめ、聴き心地は実に快適。
曲調もバラエティに富んでおり、それでいてあくまでも軽妙洒脱。
密かなるツワモノ振りを大いに発揮している。

アートワークも自分たちで手がけているようだし、選挙区を自転車でまわる河村たかし(民主党・我が選挙区)みたいに、自転車で会場をまわるバイシクルツアーなるものも行っているようだ。
そんなサークル活動のような素人クササも微笑ましいディティ・ボップスだが、そのクオリティ侮り難しである。

侮り難しといえば、彼女らの公式サイト。

なんと1st、2ndの全曲がフルレンジで試聴出来てしまうというサービス振り。
このへんも素人クサイといえるかも。

The Ditty Bops


デヴィッド・ベイザン

2006-07-13 | CD

Fewer Broken Pieces / David Bazan

ペドロザライオンのデヴィッド・ベイザンのソロ1作目。

どうも、嫌な気分の時にペドロザライオンを聴く傾向がある。
最近も結構聴いていたのだが、そんな折、何の気なしに思いつきで検索してみたら
彼の新作がリリースされているのを発見。

新作情報などは一切知らず、特になんの期待もしてなかったので、コレが見つかった時はいかにも唐突であり、ゆえに非常に嬉しかったわけで、これはもう躊躇無く購入ボタンをクリックしてしまった。

全10曲なんだけど、後半5曲は前半5曲のアコースティックヴァージョンという構成。

いってみればバンドサウンドとアコースティックの詰め合わせ。
夏にピッタリな、デヴィッド・ベイザンからのお中元と、いえなくもない。
(注 全然、夏にピッタリではありません。注2 後半5曲はDLしてません)

もちろん、ソロ作とはいえ随所に顔をのぞかせる哀愁メロは健在だし、独特の味や良い意味でのインディー臭さは失われていない。

しかしながら、彼のイメージだった、たるい脱力系ヴォーカルと哀愁メロディの絶妙な組み合わせってトコロからすると、今回、ヴォーカルがやけにパワフルだし、全体的にエネルギッシュな感じがする。
気合の一発かもと思うのである。

my space


プライド

2006-07-03 | プロレス・格闘技

例の問題後、初の大会となった無差別級GP2ndラウンド。
全9試合だったが、前5試合が実に貧弱というか、パッとしない内容。
アリスターvsホジェリオというカードもあったものの、なんか、どうでもよさげで、緊張感ゼロ。
フジが手を引いて煽りVの質を含めてイベントとしてのクオリティが落ちたとの評もあるが、もともと試合以外は適当にスルーしていたので、そのへんが琴線に触れない原因とも思えず、なんとなく不感症といった感じ。

GPのノゲイラvsヴェードゥムも、確かにヴェードゥムが過小評価されていて、実際はかなり強いとはわかってはいるものの、それでも判定でノゲイラが勝つとしか思えず、結果もそのとおりで、もうひとつ乗り切れない内容だった。
グランドの達人同士の試合にありがちな、KOの期待感が薄い打撃中心の試合展開+クロウト好みの寝技の攻防(期待値の範囲内)少々という試合展開は、まったく印象に残らなかった。

藤田vsシウバは、向かい合ったときに藤田があまり大きく見えなかったのでヤバイと思っていたら案の定やられた。
それにしても、藤田は準備不足というかナメていたというのか、寝ても立っても不用意な戦いっぷりで、言っちゃ悪いがお粗末な試合内容である。
証明したのは打たれ強さだけっていうのでは、昔のプロレスラーと一緒。年齢的な問題だと寂しいが・・・。

ジョシュが圧倒的な強さでマーク・ハントを完封して、いよいよメインの吉田vsミルコ戦。
さすがにこの試合だけは、かつてのプライドビッグマッチのテンションで迎える。
試合は、胴タックル、片足タックル、組み付いての首投げと、何をやっても倒れないミルコが、最後はローキックで吉田の足を破壊して完勝。
ローを効かされた吉田が開き直って、自分の右頬を指して「殴って来い」と挑発したところ、そこへのパンチをフェイントにして思いっきりローをぶち込んで試合を終わらせたミルコ。クールというか鬼?

それにしても、かつてはプライドを見終わると、W杯の日本vsオーストラリア戦レベルのエネルギーを使ったものだが、ここんとこ、とてもじゃないがそんな域には達していない。
この大会もGPなのに緊張感シャビシャビ。
さすがにメインは試合内容云々ではない熱があり、この切り札的カードをしてようやくプライドクオリティの熱さに達することが出来たというトコロ。
フジ云々以前に、先行きやや不安。
K-1のようにはならないで欲しいが。

 

 


W杯準々決勝

2006-07-03 | サッカー

なんとブラジルが負けてしまった。
まったくダメなゲーム内容が続いていたが、結局は強さを発揮して決勝までは進むものと思っていたのだが、最後まで低調なまま終戦。
この試合はちょっとした賭けをしていただけに余計に残念。
準々決勝前にマリーニョ氏が、
「今回のセレソンは歴代で何番目に強いチームですか」と聞かれ
「10番目くらいかな」と、別に普通のレベルって程度の回答をしていたが、結局、今回のセレソンは、メンツは豪華だったもののチームとしては大したことがなかったと、そういう結果になってしまった。
そんなワケないだろと、言いたいところだが、さすがに5試合とも低調な試合では・・・・。

イングランドもまったく同じような体たらく振り。
確かにルーニーの退場はあったものの、それ以前にデコのいないポルトガルに対して強さを見せつけたシーンも無く、大会を通していいところなく敗退
中盤の2枚の大駒、ランパードとジェラードがその能力をほとんど発揮出来ず。
両国とも史上最強といわれながら凡庸なままW杯を去ることになってしまった

それにしてもこの試合、許し難きはポルトガルのクリスチァーノ・ロナウドだ。
マンUではルーニーの1/3程度の働きしかしてないくせして、まんまとルーニーを退場に追い込みやがった。
チームメイトを嵌めるとは信じ難い奴。
オランダvsポルトガル戦で共に退場となったバルセロナのデコとジオが、隣に座って仲良く?話していたシーンとは大違いだ。
ルーニーも、彼とは一緒にやりたくないと言っているらしいし、イングランドではかなり厳しい状況に晒されることは間違いない。
大体、マンUというビッグクラブに籍を置きながら斜陽の(マンUもだが)レアルに行きたいなどとノタマウ不届き者だけに、レアルはレアルでもソシエダかサラゴサへでも売っ払ってしまえと思うわけである。

しっかし、アルゼンチン、ブラジル、イングランドが敗退。
裏トーナメントでもやって欲しいくらいだ。
準々決勝前までは盛り上がっていたが、ややトーンダウン。
もちろん、ドイツvsイタリア、フランスvsポルトガルも絶品カードに違いないが、そもそもアルゼンチン好きだし、まあ、このへんは準々決勝クラスだったら極上カードだけど準決勝で2枚並ぶのはちょっとどうよと、いう気がする。
結局、南米2強がともに沈んだのが実にイタイ。

こうなったら、普通にジダンに有終の美を飾ってもらいという気分だが、追い風に乗った感のあるドイツが地元で華々しく優勝するような気もするし。とりあえず、ジダン、ポルトガルには勝って欲しいところ。


アルゼンチン負け

2006-07-01 | サッカー

応援していたアルゼンチンがPK戦の末、ドイツに負けてしまった。
その負け方が、早めに守りに入っての失敗という、なんとも悔やまれる内容。
グループリーグのコートジボワール戦でも同じようなやり方だったが、守りに入るのが早すぎるぞペケルマン!と言いたい気分である。
キーパー負傷のアクシデントはあったものの、試合終了時にリケルメ、メッシ、アイマール、クレスポ、サビオラらがベンチに座っていたわけで、いかにも消極的な負け方って感は拭えない。
最悪。


ワールドカップと違って、まったくどうでもいいことなのだが、ドラゴン新日本プロレス退団!とのこと。