Gold Diggas, Head Nodders, Pholk Songs / The Beautiful South
大掃除をサボりつつコソコソ書いている、恐らく今年最後となる一品はビューティフルサウスのカバーアルバム。抜群のポップセンスで英国では国民的バンドでありながら日本ではほとんど無視されており、このアルバムも現時点では日本盤も出ていない。輸入盤もなんとなくコソコソ売られていたような佇まいであった(そんなワケないか)。
中世的な男性ヴォーカル2人に女性ヴォーカルという特殊な構成で、毒のある詩を軽やかなブリティッシュポップで包み込むビューティフルサウス。元々はハウスマーティンズというチャカチャカバンドが分裂し、そのポップネスを受け継いだ本流の方がこのバンドである。ちなみに支流はあのノーマン・クック。
個人的にはビューティフルサウスって最初の3枚とそれ以降ではちょっと違ったモノであるような気がしている。4枚目からはなんか随分と落ち着いてしまったというか、小慣れた感じというか、いつでも作れる無難な80点がアルバムの落とし所になってるような・・・。ブリティッシュポップベースからブルーアイドソウルテイスト強化への転換によってそんなイメージになったと思うが、まあ、どうあれ魅力が薄れたって思いが強かった。とは言うものの全部買ってるんだけど。。。
で、このカバーアルバムだが、基本的には今の彼らの音作りのスタイル(当然だが)なのだが非常に素晴らしく、近作の中では最高作である。取り上げてるアーティストは、ELO、ルーファス・ウェンライト、ラモーンズ、ラッシュ、ウィリー・ネルソン、等々。しかもルーファスの曲は一番好きなやつだ。ほとんどの原曲を知らないので気が引けるが、見事に自分たちの色に昇華させているって感じだ。特に1曲目などは最初の10秒でビューティフルサウス意外の何者でもない音が鳴らされる。全体的にも彼ら独自のおっとり感(音的な)がいい具合に作用していて実に聴き心地が良い。ライブでもだらしない格好で実にいい加減そうな佇まいだったポール・ヒートンならではのユルな味わい。遊び心を強く感じさせる傑作である。また各曲毎にイメージした店のイラストが載っており、この辺もまたオモシロイ。
次は正月明けになります(多分)。
では皆様、よいお年を!!!
大掃除をサボりつつコソコソ書いている、恐らく今年最後となる一品はビューティフルサウスのカバーアルバム。抜群のポップセンスで英国では国民的バンドでありながら日本ではほとんど無視されており、このアルバムも現時点では日本盤も出ていない。輸入盤もなんとなくコソコソ売られていたような佇まいであった(そんなワケないか)。
中世的な男性ヴォーカル2人に女性ヴォーカルという特殊な構成で、毒のある詩を軽やかなブリティッシュポップで包み込むビューティフルサウス。元々はハウスマーティンズというチャカチャカバンドが分裂し、そのポップネスを受け継いだ本流の方がこのバンドである。ちなみに支流はあのノーマン・クック。
個人的にはビューティフルサウスって最初の3枚とそれ以降ではちょっと違ったモノであるような気がしている。4枚目からはなんか随分と落ち着いてしまったというか、小慣れた感じというか、いつでも作れる無難な80点がアルバムの落とし所になってるような・・・。ブリティッシュポップベースからブルーアイドソウルテイスト強化への転換によってそんなイメージになったと思うが、まあ、どうあれ魅力が薄れたって思いが強かった。とは言うものの全部買ってるんだけど。。。
で、このカバーアルバムだが、基本的には今の彼らの音作りのスタイル(当然だが)なのだが非常に素晴らしく、近作の中では最高作である。取り上げてるアーティストは、ELO、ルーファス・ウェンライト、ラモーンズ、ラッシュ、ウィリー・ネルソン、等々。しかもルーファスの曲は一番好きなやつだ。ほとんどの原曲を知らないので気が引けるが、見事に自分たちの色に昇華させているって感じだ。特に1曲目などは最初の10秒でビューティフルサウス意外の何者でもない音が鳴らされる。全体的にも彼ら独自のおっとり感(音的な)がいい具合に作用していて実に聴き心地が良い。ライブでもだらしない格好で実にいい加減そうな佇まいだったポール・ヒートンならではのユルな味わい。遊び心を強く感じさせる傑作である。また各曲毎にイメージした店のイラストが載っており、この辺もまたオモシロイ。
次は正月明けになります(多分)。
では皆様、よいお年を!!!