洋楽な日々

洋楽を中心とした音楽の紹介。海外サッカー、格闘技等の雑文も。

アスキル・ホルム

2004-09-29 | CD
Askil Holm / Day Dream Receiver

 昨年末に日本編集盤がリリースされたが、これは本国ノルウェーではそれ以前に出てた1stアルバムである。その為⑤⑦⑩など曲に若干のダブリがある。⑩は名曲なので全然オッケーなのだが。

 メロディセンス抜群の軽快なギターポップといったところだが、軽快をノーテンキと変えてみてもいいかもしれない。なんか悩みの無さそうな雰囲気である。しかも唯一悲しげな⑧にしてもタイトルが何と「カミカゼラブソング」!「んあ~っ」って感じだ。ゴージャスな金髪美女に玉砕する男の歌かと思って歌詞をみても全くそんな歌ではなく、なんでカミカゼなのかまるで意味不明なのである。それに大真面目に「カミカズィ~」などと歌われるとちょっとひいてしまうぞ。

 日本編集盤と同じ時期に Clarkesville という英国のSSWのアルバムが少し話題になっていたが、もっとキャッチーでノーテンキにした感じ。かなり美メロで楽しいギターポップである。
 

 

 

 

スウェーデンの二人組

2004-09-28 | CD
Nina Ramsby & Martin Hederos - Visorna

 最近北欧のジャズが活況を呈しているが、このアルバムもジャズという分類をされている。しかしながらこの2人、もともとはロック/ポップのジャンルの人達であるらしくなおかつ今回が初タッグ結成ということだそうだ。

 しかし何でこれがジャズなのかさっぱりわからん。全体的にはトラッド/フォーク色がかなり色濃い感じである。トラッドといえば肩に力はいりまくりのソプラノボイスのアカデミックな歌唱がどうも苦手なのだが、この女性Voは力が抜けた感じで非常に良い。といっても曲調がトラッドっぽいだけでトラッドではないのだが・・・・・・。

 全曲スウェーデン語で歌われているのも良い。スウェーデン語だからということではなくヨーロッパのそれっぽい言語だという意味でである。もちろん意味などサッパリなのだが、ヨーロッパ映画のラストに流れそうな悲しみに満ちた④⑨⑩などは英語だとうまくないような気がする。

 全11曲で35分くらい。淡々とした①②、何となくビョークっぽい歌い方の③(ビョークは素晴らしいジャズヴォーカルアルバムを出しているのでトラッド系なんかもいいかも)、軽妙なタッチの⑤、ノラ・ジョーンズの1stにひょこっと入っていそうな⑥など実に程よく収まっている。ジャケットの青空とは裏腹にヨーロッパの寒~い風景を想起させる良き小品である。

 

スリルズ

2004-09-27 | CD
Thrills / Let's Bottle Bohemia

 評判のわりに期待はずれだった1stから約1年。まるで期待せずに聴いた2ndであるが、非常に良くなった。なんかヤな感じだったチャカチャカ感が消え、かなり厚い音になっている。

 いわゆるドリーミーポップの範疇に入ると思われるが wondermints や pennebaker のようにサビが際立っているわけでもない。というかサビがない。サビなし。出だしがサビ?まあ、ちょっとヘンな感じである。

 音的にはわりとサワヤカである。ストリングス系が結構ドリーミーに唸っておりキラキラ感を醸し出している。しかし対照的にヴォーカルがまるでサワヤカではない。首を絞められて今にも窒息しそうな息苦しいヴォーカル。おかげで曇り空のカリフォルニアポップって感じだ。

 サビなしメロと窒息ヴォーカルがドリーミー度を大きく下げているのだが、これが良い按配になっている。甘さ控えめ。絶妙である。



コステロ

2004-09-25 | CD
Elvis Costello / Delivery Man

 いわゆるロックなコステロのニューアルバムである。「ホエン・アイ・ワズ・クルーエル」路線だが「コニャック・バラエティ」っぽい雰囲気も漂わせている。この間のバラード系3作(「ペインテッド・フロム・メモリー」「フォー・ザ・スターズ」「ノース」)の要素はあまり感じられない。

 どうも最近のコステロはバラードだけが突出してるような気がする。先のバラード系3作は素晴らしい出来だったが、ロックな「ホエン・・・」は過去の作品群と比較すると凡庸であったと思えるし。

 で、今作であるがはっきり言ってあまり良くない。「ホエン・・・」より楽曲の質が劣るように思えるし、嗜好の問題ではあるが、コステロが大好きと思われる⑤⑦などの out of time なロックが個人的には完全な「捨て曲」になってしまう。とは言っても Pump It Up は大好きなので微妙なラインなのだが・・・・。

 ちなみに「捨て曲」と言ってしまって⑤⑦だが、歌詞は秀逸である。⑦などは露骨なアメリカ批判で、Monkey To Man というタイトルも進化論を否定するキリスト教徒=アメリカにたいする皮肉である(と思う)。

 12月には来日もする。名古屋にも来る。前回の客の90%が Smile しか知らないという悲惨な状態だったので飛ばされるかと思ったが有難い事に来てくれる。何だかんだいっても楽しみである。

 

 

燃える男

2004-09-24 | 他いろいろ
最近は映画に疎くなっていたが、A・Jクィネルの「燃える男」が映画化され来月には公開されるらしい。全然知らんかった。主人公のクリィーシーにはデンゼル・ワシントン。ふむ、ふむ。この本は10年くらい前に読んだがバツグンに面白い。

 心に傷を負った元傭兵クリィーシーが少女のボディガードを引き受ける。お互いの心が通い合い始めた頃に少女が犯罪組織に殺されてしまう。復讐に燃えるクリィーシーが組織に乗り込む・・・。

 映画化にはうってつけのストーリーだ。

 ちなみに映画のタイトルは「マイ・ボディガード」

 ひどいタイトルだ。いい加減に考えたとしか思えない。面白いのだろうか不安になってしまうぞ。まあ、観ないわけにはいかないので面白いことを祈ろう。 

ドッグス・ダイ・・・・

2004-09-24 | CD
Dogs Die In Hot Cars / Please Describe Yourself

 かなりヘンテコなバンド名だ。しかもXTCっぽいらしくなかなか評判も良い。まあヒネクレポップという言葉に弱く、結構安易に手を出してはハズレも多く掴まされてるので期待半分不安半分で聴いてみた。

 前半はインチキ臭いアレンジがハナにつき特に何てことない感じなのだが、4曲目が恐るべしである。XTCそっくり。ヴォーカルはアンディ・パートリッジそのものだし、曲調もまさにXTCである。こりゃイイ。一気に興味が沸いてくる。中~後半は自然体といった感じでヒネた素がいい感じで出ている。かなり良い。

 あとはメロディである。今作も悪くはないが、XTCにはまだ遠いか。こいつらだったら超ドポップを期待したい。次作が大いに楽しみである。

 

マンドゥ・ディアオ、アブドーラ小林

2004-09-22 | CD
19日に大日本プロレスを観に行った。デスマッチオールスターシリーズ開幕戦である。場所は稲沢駅前広場特設リング。タイトル通り、線路へのブレーンバスターや、顔に押し付けられた蛍光灯をバットで叩き割るなど暴挙を連発。凄すぎて大爆笑である。オモシロイ。インチキ臭さとB級感溢れるフレンドリーな雰囲気がミョーな懐かしさを感じさせる。おまけに気さくなアブドーラ小林からサインを貰う。レスラーでサインをもらったのは猪木、前田以来だ。ついでに500円もする小林・WXウチワまで買ってしまった。恐るべし大日本。オススメである。

マンドゥ・ディアオ「ハリケーン・バー」

 無難にまとまったって感じである。リバティーンズのヘナチョコ不安定振り(ほめ言葉)とは比べようもない安定感。まるでベテランみたいである。楽曲の質も平均的に高い。なんだけど何か物足りなさが否めない。そこそこの期待にそこそこに応えてしまう70~80点バンド。ハズレもないけど大当たりもなし、お勧めアーチストベスト10の後半の常連。そんな感じになりそうな雰囲気だ。多分次作も同じレベルで作っちゃうんだろうな。それはそれで凄いんだろうけど・・・大化け期待。

 

ペリシャーズ、風水恐るべし

2004-09-18 | CD
 良く当たる風水の先生に、来年の節分までは何をしてもダメだから何もしないほうがイイと言われた。そんなこと言われても何もしないワケにはいかない。そこで対策を訊いたら、嬉しそうな表情で「だから言ってるだろ、何もしちゃカンって」と言われた。全然対策になってないような気がする。大体この先生、人の不幸が大好きなのである。知合いが不幸な目に逢うと後で調べて「やっぱりか!こんな時期に鬼門に動いたからだ。ダメだよ、こんなことしちゃ~」などと楽しそうに語る。このテのネタで飲み屋のネーちゃんたちにもチヤホヤされてるらしい。それにしても私はどうしたらよいのだろうか。結構あたるんだよな風水。

 ナマキンを見ていたら大江慎とモモラッチが婚約していた。ビックリである。


ペリシャーズ「レット・ゼア・ビー・モーニング」

 北欧のバンドなのだがトラビスそっくりである。はっきり言って似すぎだ。トラビスのちょっと前の未発表集と言われたら信じてしまいそうである。曲調もそっくり。全体のテンポはトラビスよりゆったりしており、楽曲の質もまずまず。ヴォーカルもそれっぽい。トラビスのコピーバンドでもしていたのだろうか。何となく輪郭のはっきりしないトラビスという感じである。

ブルーナイル、レアル弱いぞ

2004-09-16 | CD
 レアルが弱い。レバークーゼンにコテンパンである。リーガの2試合もお粗末な内容だった。このチームはジダンが不調だとまるで機能しない。W杯のフランスと同じ、ジダン依存症である。昔はラウルマドリーと呼ばれていたのが嘘のようである。それにしてもジダン良くないぞ。3試合とも今ひとつだ。ひょっとしてバティのような急激な衰えでは、と不安になってしまう。最高のアーチストだけに早く復調してほしいものである。

ブルーナイル「ハイ」

 のんびりしたアルバムである。本当にのんびりである。聴いた瞬間に「おお、ブルーナイルだ」と嬉しくなってしまう。7~8年振りのアルバムである。実にのんびりしている。全然変わってないし。サッカーで早起き続きなので今日運転中に「この音楽に包まれて眠ってしまいたい」と強く思ってしまった。いいな~、これ。即効性のメロディもなく、刺激的な音もなく、スローで淡々としているくせにヤケに良いのである。

22-20s,

2004-09-15 | CD
 又、買い込んでしまった。9枚。まあ半分は予定してたものであるが、さすがに買い過ぎ感に襲われる。そんな中、マッドネスの2枚組ベストがひょっこり置いてあり、ずっと探し求めていた名曲「I'll Complete」が収録されていた。「遂に見つけたぞ」と思いはしたが手にはすでに大量のCDが・・・・。う~む、泣く泣く自重してしまった。

 それにしても今日買ったCDの中に、「MDへのデジタル録音は出来ません」などというシールが貼ってあるものがあった。驚愕である。信じがたい。おまけにシール貼り。しかも一刻も早く破り捨てたいビニールにさりげなく貼ってある。こんな重要なことを!CCCDに続く暴挙である(怒)!話題になってるのだろうか。


22-20s

 ブルースロックのどうたら、とのふれ込みだったがド真ん中のロックって感じである。ちょっと前にスカパーのPバラカン番組で昔のブルースを特集していたが、あれをブルースと呼ぶのであればコレはかなり違う。まあ確かにそれっぽいテイストはあるのだが。まあ、そもそもジャンルなどというものは売りやすくするための手法の一つなのでドーノコーノは聴く人の勝手なワケである。このアルバムには花田裕之(元ルースターズ)の推薦コメントなどが添えられており期待も大きかったのだが、まあまあ素晴らしい(←微妙なニュアンスではあるが)アルバムといえる。私的にはコイツはブルースもラウドもロールも付かない、ただのロック(ほめ言葉)に聴こえるのである。