例の問題後、初の大会となった無差別級GP2ndラウンド。
全9試合だったが、前5試合が実に貧弱というか、パッとしない内容。
アリスターvsホジェリオというカードもあったものの、なんか、どうでもよさげで、緊張感ゼロ。
フジが手を引いて煽りVの質を含めてイベントとしてのクオリティが落ちたとの評もあるが、もともと試合以外は適当にスルーしていたので、そのへんが琴線に触れない原因とも思えず、なんとなく不感症といった感じ。
GPのノゲイラvsヴェードゥムも、確かにヴェードゥムが過小評価されていて、実際はかなり強いとはわかってはいるものの、それでも判定でノゲイラが勝つとしか思えず、結果もそのとおりで、もうひとつ乗り切れない内容だった。
グランドの達人同士の試合にありがちな、KOの期待感が薄い打撃中心の試合展開+クロウト好みの寝技の攻防(期待値の範囲内)少々という試合展開は、まったく印象に残らなかった。
藤田vsシウバは、向かい合ったときに藤田があまり大きく見えなかったのでヤバイと思っていたら案の定やられた。
それにしても、藤田は準備不足というかナメていたというのか、寝ても立っても不用意な戦いっぷりで、言っちゃ悪いがお粗末な試合内容である。
証明したのは打たれ強さだけっていうのでは、昔のプロレスラーと一緒。年齢的な問題だと寂しいが・・・。
ジョシュが圧倒的な強さでマーク・ハントを完封して、いよいよメインの吉田vsミルコ戦。
さすがにこの試合だけは、かつてのプライドビッグマッチのテンションで迎える。
試合は、胴タックル、片足タックル、組み付いての首投げと、何をやっても倒れないミルコが、最後はローキックで吉田の足を破壊して完勝。
ローを効かされた吉田が開き直って、自分の右頬を指して「殴って来い」と挑発したところ、そこへのパンチをフェイントにして思いっきりローをぶち込んで試合を終わらせたミルコ。クールというか鬼?
それにしても、かつてはプライドを見終わると、W杯の日本vsオーストラリア戦レベルのエネルギーを使ったものだが、ここんとこ、とてもじゃないがそんな域には達していない。
この大会もGPなのに緊張感シャビシャビ。
さすがにメインは試合内容云々ではない熱があり、この切り札的カードをしてようやくプライドクオリティの熱さに達することが出来たというトコロ。
フジ云々以前に、先行きやや不安。
K-1のようにはならないで欲しいが。