南海泡沫の後で

貨幣収集を時代背景とともに記述してゆきます。

1厘銅貨

2011年07月02日 23時56分56秒 | 投資
先週の県外出張時にコイン店の寄り道が不発だったせいで、反動で今週はネットや地元の店で結構コイン買ってしまった。
投資成果が上がったら褒美でコインを買うつもりだったがあまり関係なくなってしまった。

ま、いい。仕事のストレスも投資のプレッシャーもコインがやわらげてくれる。
コインを眺めながらyoutubeで好きな音楽を聴くささやかな時間帯が何よりの楽しみになっている。

前回はインフレ紙幣だったがまた日本のコインを。
1厘銅貨である。

写真のものは明治16年。誰かが何かの拍子で挟んだかしてピンのようなもので挟まれた傷あとがある。
もう1枚明治6年の状態の良い物でコインホルダーに入った物も持っているが、
なんとなくこの打ち傷のある1厘銅貨のほうが気に入っている。平気で手で弄べるし。

1厘銅貨のデザインは秀逸だ。
ストレートである。
凝った意匠の1円銀貨もいいがこの1厘銅貨のデザインも別次元かもしれないがかなり優れていると思う。
直観的なのだ。しかも明治の時代を感じさせるアウラもある。

写真では見えないが、菊面のデザインも美しい。中心の菊の配置、円周状に記された1RIN表記が美しく、また楽しいのである。
大きさ、重量としては薄く、小さい。龍5銭銀貨もだし後年の1銭錫貨もだが、紛失しやすかったのではないかと思う。1厘ならまだしも
5銭銀貨は当時の人としてはなくしたら辛いものがあると思われる…今私がなくしてもかなりつらいが。

1厘銅貨は年代やモノによって微妙に輪の太さや字体の漢字などが味が異なる。平年のものなら安価で手に入る。
しかも2銭、1銭、半銭銅貨と比べて酷使されなかったのか黒ずんではいても摩耗の度合いが少ない物が多く
デザインをとても楽しめる。半銭銅貨など安い物はたいてい使用され摩耗している。
しかし完全未使用や特年はこのちっぽけな銅貨が6000円~10,000円するのでマニアックだ。特年の明治9年など、さらに物によってはトンデモな値段も。
興味のない人には理解不能な価値観だと思う。
わたしはとても好きなコインだが…


投資行動は…

こないだの原油CFDは夜中にあっさり自動ストップ。朝起きてまたアレ?戻り待ちが足りなかった。
しかし懲りずに失敗繰り返しつつ、6月30日夜10時から7月1日0時ころまでの急上昇の際に売り上がり。
怖かったがこれで最後の噴き上げだろうと読んでショートポジションメーク。95前半~95.5程度でショートした。
少々損失出したが後は果報は寝て待て。シーシュポスの神話のようだったが、こちらがあきらめてもうダメだと思ったところが
買い場、あるいは売り場となったりするものだ。もちろん過度の損失を出さないよう注意しつつ行う。
5月2日高値と6月9日高値を結んだラインが抵抗線となり、そのラインで跳ね返されると思うが…
(この位置まで来るだろうともっと早く気がついてそれからショートすればよかった。もっとも、今後うまくいけばの話だが。)
なんで原油CFDショートにこだわっているかというと、ダウや日経よりも今後のトレンドが予想が明らかに下方向であると
思うからだ。QEバブルではじけた原油相場、激しく落ちて2月と5月の安値を結んだラインをブレイクし、6月下旬には一時200日線も下回っている。
もうさらに下がっていくのみと判断している…ただ、大口の悪どい振り回しに潰されないようにするだけだ。とにかく突然1ドルくらいは
噴くのだ。ただし、時間の経過につれて噴き上げも続かないと読んでいる。

ダウ、日経CFDの買いをしていればかなり儲かったかもしれない。しかしこの反転には個別株式が含み益を増してくれておりいい気持ちだ。
特に先月後半に買った電力会社株は12%も含み益ついてバイアンドホールド戦略が気が楽に出来そうである。

リスクのストレスには耐えないといけないが、あまりにも気が気でならないポジションは出来るだけ持ちたくない。コインを眺めていても楽しくないからだ。えてしてそういうのはうまくいかないものだ。これは仕事や生活でも同じことだと思っている。

しかしよくよく考えると、1厘銅貨が美しいなどという他の興味のない人からすれば理解しかねる価値観もそうだが、
原油の空売りに一人必死になっているのも他の人から見たら馬鹿ばかしい、何を一人でやっているのか、と思われるかもしれないと
今、夜更けにふと考えた。

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