南海泡沫の後で

貨幣収集を時代背景とともに記述してゆきます。

スペイン・100ペセタ銀貨

2012年02月15日 00時34分06秒 | 投資
アップがやっと…10日ぶり…ハア…


子供の添い寝をしてそのまま2時位まで寝てしまったりしてブログをする暇がない。

それに風邪、花粉症のダブルパンチで辛い…
それもありFXもCFDも何もしていなかった。
CFDはダウがかなり上げてきたので前回書いたように売りに入るタイミングを考えている。
13000行くのかなと思いつつ。
感触としては、まだ上昇相場は続きそうな感じはある。あくまで感じだが・・・
三菱モルガンのアナリストのレポートは藤井氏懐疑的、チャーチストの宮田氏は5月までダウ上昇相場予想。日経は年末まで12000予想。
社内で相反している?

前から書いているように、一流のプロでも予想は難しい。だから三菱モルガンは大赤字でリストラした。

今日、日銀量的緩和発表。日経少し上げ、円安傾向に入る。
チャーチストの宮田氏によるとドル円は07年以来の長期レジスタンスを超えたことになる。

しかし宮田氏も○○年以来の何何の終焉の最初の感触とかよくそういう表現使うから惑わされるんだよな~


ニュートラルに考えるため、両氏のレポートに限らず、なんでも熱心に見ないほうが良い。
時々見て勉強する程度が良い。毎日熱心に見ていると、惑わされるのは間違いない。
詳しく解説するブロガーなども当然そうだ。


去年秋から買っていた株と今年に入って買った株を少し売って利益を得た。
ささやかな勝利だが嬉しい。余力は十分ある。

例の仕手株群と東電株は持っている。
これらは今年の相場の個人的な主役たちになってほしいので中長期ホールドなのだ。



さて、コインへゆこう。

今回はスペインの100ペセタ銀貨。フランコ総統の絵柄だ。このコインは1966年。戦後のモノ。
なんとなく斜め下から見上げたような顔つきになっている。
たいていは、横顔の絵柄が多いのだが。典型は同時代イギリスのエリザベスとか。
なぜかフランコ総統のややななめ下から見上げたような肖像である。フランコ上から目線?

最初このコインを見かけた時は変てこなオッサンの顔の絵だと思ったが、家でカタログを見るとフランコ総統だったので
ヘエ~と。そして欲しくなりbuy。

しかし肖像そのものは精巧な絵柄でなくなんとなくマンガぽい。紋章のある裏面もなんとなくチープである。
エッジは文言入りで、陽刻である。「UNA GRANDE LIBRE」スペイン語で大いなる自由の人という意味。

Numistaでみる限り、スペインでは100ペセタのコインはこのコイン以前は、19世紀に立派な金貨が出されて以来だったようだ。1961年と1962年にアルフォンソ13世銘の100ペセタ金貨が出されたが、これは1897年がオリジナルのリメイク。
事実上半世紀以上60有余年、100ペセタ貨は作られなかった。高額面すぎて20世紀以降政情不安定になり出す必要がなかったのか。
ちなみに、フランコ総統の100ペセタ銀貨の次に100ペセタ貨が作られたのは1975年、ホアン・カルロス1世の白銅貨。
材質が一挙におとされる。インフレ進行に伴うものと、フランコ総統のようには高価な銀貨ではできなかったということだろう。
ワールドカタログでも他に見当たらない。

この後、100ペセタ貨は一般的に日常に費消される流通貨として作られていくが、時折記念貨も出され、1989年には銀貨で
北アメリカ大陸発見500年記念貨が作られる。しかしこの銀貨、品位は0.900と良いがサイズが15mmとフランコ総統のコインより
ずっと小さくなってしまう。500年記念ならばクラウンサイズで欲しかったところだ。
他の100ペセタ貨は流通貨であり雑貨である。


フランコ総統の自己顕示・名誉欲によって出されたかのようなこのコインだが、(とは言え、記念コインではないもようなのだが)アジがあり好きである。マンガのようなフランコ総統の顔。フランシスコ・フランコ・カウディーリョ・デ・エスパーナとあるが、スペイン総統のフランシスコ・フランコという意味。
それに品位0.800とはいえきちんとした銀貨であり厚みもある。チープなデザインながら、銀貨であること、エッジに陽刻入りで
あることで好きなのである。Φ34、19mm。


フランシス・フランコ将軍については、ウィキや、「シャルル・パナール博士の異常な愛情」たるgooブログの中の「フランコ総統のしたたかな綱渡り外交」という記事をご覧になられたい。
同時代の独裁者、ヒトラーやムッソリーニとは違う人物像が現れる。しかも非常に興味深いのである。
内戦で疲弊した自国の国土を第二次大戦の戦火から回避させ、周囲の強国との間で綱渡りを演じる総統の姿がわかるだろう。
フランコは、実に身の丈を知っていたと思われるのだ。
そう思うと、何とはなしに、このコインも金貨でなくて銀貨であり、絵柄も精巧ではなくむしろ地味目な点、フランコ総統にマッチングしているのかもしれない。



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