南海泡沫の後で

貨幣収集を時代背景とともに記述してゆきます。

中華民国・200文銅貨

2012年02月19日 17時03分03秒 | 投資
今日はコイン店に行きたかったが子供が熱を出したので細君に押し付けるわけもいかず、一家で自宅に閉じこもっている。
仕方ないが、こういうときはネットがうってつけの暇つぶしツールになってくれる。


子供の具合はあまりよくない。
小児科に予防接種に行った時風邪を移されたのだ。熱が39度あり2階で寝ている。
そのくせして小児科で処方してもらった薬は飲まないので困る。
解熱剤の座薬を入れて家内と寝ている。


家内ができるだけ薬に頼りたくないとか自説を主張して朝に座薬をしてやらなかったので
午後も熱が引かずかえって熱が上がってしまった。
変な自然派志向にも困る。ときどき家内はくうねるか何かに感化された自然派志向によって
病院に行くのが遅れたりして子供の具合が悪くなったりするので困る。



昼餉も家内が面倒くさがり作ろうとせず、子供とふて寝したので
私が半分キレて、お粥、味噌汁、小松菜とハムの炒め物を作った。
しかし半ギレで急いで作った割に充分おいしくできあがり、夫婦で頂くことができた。
久々の料理だったが美味しくできると面白い。昔は一人暮らしの頃は毎日作っていた。
また好きなモノ作ってみようか。


(日曜にアップしようと思いましたが遅くなり22日のアップになりました。日付と内容は日曜でそのままにしております)
私の得意料理はビーフシチューとか、塊り肉をオレンジとナツメで煮込んだ料理など。
この二つの煮込み料理は、石油ストーブで3~4時間煮込んで、肉がフワフワに軟らかくなり美味しかった。
店で頂くのと変わらないと自賛していた。
来週作ろうか。

しかし子供は昼餉の後吐いてしまった。気分がすぐれないようだ。しかし薬を拒否して飲まないから困る。
このままではわが子もいつぞやの魯迅の小説の宝児(パオル)のごとく火が金を剋する様になり、私たちは嗚咽から号泣へと…
ただの風邪なんだが。(インフルではないと診断検査済み)



コインの話。
ようやく、クリンチタイプのホチキスを買った。これでコインホルダーを綴じるときホチキスの針がフラットになる。
文房具店でMAXの1500円の物を買った。まったく力要らずでパチンと決まり、とても気持ちのいいホチキスだ。
書類も40枚まで綴じられる優れモノである。しかもほとんど力要らずである。どういう仕組みになっているのか。
こういう良いものを作れる国だから、日本は今後ともモノづくりで頑張ってほしいと思う。

紙製のコインホルダーもミックスを買っといた。何枚かパチンパチンと綴じた。
雑銭ばかりだが一応古いもの、多少価値のある物などはコインホルダーに入れておき紛失しないようにしておく。
コインホルダーの入るカレントのミニアルバムも買ってある。
これまで買った分を入れてなくさないようにした。


こういう話でお茶を濁しているが、初心者なのでご容赦願いたい。
んで、今回のコインは中華民国の200文銅貨。

最近、ヤフオクで見ていて、「硬貨」「アジア」のカテゴリ、以前にもまして中国製フェイク銀貨が跋扈している。
昨年より増えていないか?しかも種類もずっと増えてきている気が…
以前、私が買ったころ、一枚500円だった。しかし、最近平気で一枚2000円、3000円で売っている。
しかも気がつかずに?入札している人もいる。

フェイクとわかっていてオモチャ代わりに買うのならいいが、掘り出し物と思いこんで買うと落胆するのは必至だ。
これはちょっと中国人もいい加減にしろと言いたい。初心者が勘違いしてがっくりくるのを平気で売りつけるのは
悪しき拝金主義も甚だしい。しかも真贋派は専門でないから分かりませんと申し訳的に説明している。

フザケンナ!!
知らないくせになんでコイン専門店でも希少なバンブーダラーとか袁世凱の軍装肖像のドル銀貨とか出品してんだよお…車の絵のある貴州銀幣とかまで…あれとかコレクターズアイテムじゃんか…




実物ならば万単位はする希少な清朝や中華民国のクラウン銀貨がぞろぞろ2000円とかで出ている。
どうせ白銅だろう。銀も高騰しているから銀を使っていたら採算が合わないはずだ。
初心者の日本人をさも掘り出し物ぽくみせて売りつけ、売り逃げ。
彼等にとって一枚2000円で売れたら割のいい商売なのだろう。


国民性の違いなのだ。自分は悪くない、他人だから知らない、安いんだからいいじゃないか、
という考え方。
その場さえ儲かれば、1年後、5年後、10年後など知らない。

外国人のことなのでその国の常識が日本と違う点は認めなければならないが。
しかし悪しき拝金主義の跋扈は、必ず市場の暴落を示現する。
すでに中国のバブル崩壊は兆候が見えているとはいえ、欧州以上のクライシスは
中国から忘れられたころ、噴出するのではないかというのが私の予感である。中国は矛盾だらけの国だ。
このような国が世界のリード役になれるのか疑問だ。

となればやはりまだ少しの間は欧米主導になろうかと。


ま、たかがフェイクの中国製コインで、それをもとに拡大解釈してゆくのも危ない。
個人投資家の陥る悪しき思考パターン。身辺にあるわずかな出来事からそれを帰納して世界を思考してしまうと。
そうそう世界と言うのは単純ではない。単なる個人が考えて理解、総括し、予測できるものではない。



今回のコインは中国の中華民国時代の河南省の200文銅貨。年号は1928年。
大型の銅貨で当時としては高額面貨幣だったと思われるが、私の物は状態は悪い。このようなコインは
さすがに中国人もフェイクで勝負しては来ない。

摩耗し、文様も辛うじて見れる程度。これは使用に伴う摩耗もあるが、もともと極印の工作技術が
低かったのもあろう。カタログ等で見ても絵柄は稚拙である。
彫りも浅く、稚拙なところに年月の経過がさらに無残な物としてしまったのである。

このコイン、河南省で作られたが、結構たくさん作られたらしく、ヤフオクでも多く出品されているが、
ほとんどが摩耗しきったみじめなものが多い。よほど打刻が浅かったのか。ひどいのは錆のせいか穴があるモノも。
当時、200文という額面は使用頻度の高い額面だったのかと思われもする。(魯迅のいつぞやの小説を見る限り
庶民はもっと低い貨幣を頻繁に使っていたような…)


200文銅貨の摩耗したものは二つ持っている。どちらも美しくなく、見ていて文様さえ判然とせず、いらつきさえ
覚えもするアイテムなのだが、しかしなぜか歪に気になりときおり手にとって眺める。見ていて美しいとか、興味深さを感じるといった次元ではなく、むしろ摩耗ぶりから異様さを感じ、それが古い中国の歪な封建社会の陰鬱な異様さにダブるのである。
古い中国の社会は現代の我々からは想像もできない異様な人間社会であった。
その異様さについてはまた機会を改めて述べてみたいが、そういったイメージ、殺伐とした荒涼たる古い中国社会の
残滓、しかも見ていて違和感、不安感を感じさせる、とういうイメージを含有したコインなのである。


中国についてはコインもまた取り上げたいと思う。

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