中央道の恵那インターで下道に降り、岐阜県恵那市にやって来ました(2021/10/22)。
9月には坂折の棚田を見学に来ましたが、今日は、美術鑑賞と宿場町の散策です。
恵那市は岐阜県南東部にある人口5万人の小さな都市です。ところがここに、安藤広重のりっぱな美術館があるんですよ。何か、ゆかりでもあるんでしょうか?
●中山道広重美術館
美術館は、恵那駅前通りにありました。
開催していたのは、開館20周年記念秋季特別企画展「浮世絵木曽街道三種揃踏」。展示は、江戸後期の歌川国定、歌川国芳、歌川広重が描いた木曽街道(中山道)の揃物3種。これを3回に分けて公開する、最初の展覧会です。
入口には、大きなポスター。
受付で、
への次郎 「大人、おいくらですか?」
受付の人 「本日は、無料です」
への次郎 「えっ!」
金曜日はフリーフライデーといって、入館料は無料だそうです。地元企業が支援してくれているとか、ありがたい。このコロナ禍で、りっぱな芸術文化支援活動(メセナ)です。
展示会場は1階です。ここからは、カメラ撮影はできません。
国定は似顔、国芳は武者、広重は名所を得意としました。
そこで板橋宿だったら板橋にちなんだ似顔絵、武者絵、名所絵を並べて展示していました。これが「三種揃踏」の意味です。ただ名所絵は、広重のものは少なく、渓斎英泉のものが多かったですね。
ガラス越しに10㎝の距離から、かぶりつきで浮世絵の細部まで鑑賞できました。
への次郎が気に入った作品は、これ。広重の「木曽海道六拾九次之内 高崎」。
男女の旅人に、ひっくり返した笠をさしだす物乞いの男。腰が低い。後ろから駆け寄る男は、物乞いの仲間なのか、お代をもらおうとしているのか、手つきがおもしろい。
つづいて、2階に上がってみました。すると、
「すごい数の保育園児!」
ここには、浮世絵がどのようにつくられるのか、説明コーナーがありました。
その奥は、「刷り」を体験するコーナー。
「やってる、やつてる」
保育園児が去ったあと、への次郎もやってみました。
刷り上がったのは、広重の「木曽海道六拾九次之内 洗馬」でした。
刷り体験コーナーの奥は、
右奥に、1階の展示の続きがありました。
今回の展示作品は、全98作品。
浮世絵を鑑賞したり、刷りを体験したり、1時間半の滞在でした。
「小腹がすいてきたぞ」
つづく