への次郎が行く

カメラと地図を片手に気ままに出かけます。

信州伊那のぼたん寺(遠照寺)

2023年05月22日 | 遠出

木曽路は、山の緑が濃さを増していました。

 

国道19号を一路北上、道の駅日義木曽駒公園の駐車場に入りました。

奥さん  「の山、高そうだね

への次郎 「中央アルプスだからね。一番高いの左の木曽駒ケ岳だよ

 

トイレ休憩を済ませて出発。奈良井宿の手前で右折、

中央アルプスに向かって、どんどん高度を上げて行きました。

 

標高1162メートルの権兵衛トンネルを抜け、下って行くと眺望が開けてきました。

ここは長野県伊那谷の中心地伊那市。向かいの高い山々は南アルプスです。

 

伊那市の市街地を通り越し、やって来たのは桜の名所・高遠です。

 

高遠の町中から、山一つ東にずれた山道を北に入って行きました。

 

やがて集落が見えてきたところに、13世紀創建の古寺がありました。信州のぼたん寺です。

 

これが遠照寺(おんしょうじ)の山門ぼたん祭りの期間は、参拝料500円です。

山門の右奥に、たくさん植わっていました。40年前に植えた3株が、今では2000株に!

 

日の当たるところは、傘を付けてもらっていても、弱っていました。

 

「日陰は?」と思ってのぞくと、しっとりと咲いていました。ほら、

 

あっちに行ってみようか

 

見上げると、崖の上に建物の屋根。上がってみると、

 

立派な本堂がありました。本堂に上がって、

仏様に手を合わせ、江戸初期の日本庭園を鑑賞していたら、

えっ!? セミの鳴き声??

 

本堂から参道に出てきました。両側にたくさんのぼたん!

建物が見えるよ、ほら、参道の上

 

のぼって行くと、反った屋根をもったお堂がありました。

15世紀に建てられた釈迦堂です。堂内には多宝塔も見えました。ともに国重要文化財

 

釈迦堂の左手には茅葺の朝師堂。眼病にご利益があるそうですよ。

 

2つのお堂近くの木の上で、何匹ものセミが鳴いていました。セミの音の下では、

ここでも、しっとりと咲いていました。

 

じつはこの日、探し物がありました。江島の墓。ただ、ぼたんを鑑賞しながらだから、なかなか見つかりませんでした。

 

で、探していたら、こんなものが。これが気になって、気になって。

への次郎 「う~ん…

奥さん  「手を合わせているね

 

この地蔵が見ている方に行ってみました。注意深く探し、墓と墓の間に江島の分骨墓発見!古い小さなお墓、なんとか絵島と読み取れました。

 

奥さん  「分骨墓?

への次郎 「墓は近くの蓮華寺にあって。江島が信仰した日蓮宗の縁でここにもあるんだ

 

大奥で権勢を誇った人の墓としては小さいものでした。罪人として流されたからでしょう。政争に巻き込まれたという説もあり、本人としては、さぞ不本意な終焉だったと思います。

江島の墓に合掌。

 

再びぼたんを見ながら、参道を下りて行きました。

                                  つづく