への次郎が行く

カメラと地図を片手に気ままに出かけます。

飛騨高山を行く 秋の荘川④

2021年09月12日 | 遠出

ひるがの高原から、国道 156号線をさらに南下していたら、左手に川が見えてきました。伊勢湾にそそぐ長良川です。

いる、いる、太公望!

この川は、鮎がたくさん釣れます。やがて右側に小さな駅舎が見えてきました。北濃駅(ほくのうえき)です。

 

北濃駅

北濃駅は、旧国鉄越美南線の終着駅です。福井県を走る越美北線と結ぶ計画でしたが、結局、結ばれることはなく、民営化されて第三セクタ長良川鉄道になりました。

無人の駅舎から構内に入ってみると、

鉄路は、すぐそこで、途切れていました!

雰囲気、ある~っ!

振り返ると、

がら~ん

ホームに列車は入っていませんでした。

右の方に回ってみると、

あった! 転車台

これに機関車を載せて、ぐるっと回して機関車の向きを変えていました。今では、ほとんど見ることはありません。 

そんなことを考えていたら、あることを思い出しました。

そういえば、飲み鉄の六角精児が来ていたなぁ、ここに

そうだ、彼が訪れた酒蔵に行ってみよう!

 

布屋  原酒造場

北濃駅からさらに南下し、市街地に入ったところで、国道から東に一本、道を入りました。そこは郡上市白鳥(しろとり)の中心地です。

白鳥は江戸時代、越前から美濃を結ぶ美濃街道が走っていた交通の要衝です。現在でも、古い町並みが残っています。町並みを見ながら南下していくと、杉玉がつるされた立派な建物がありました。

間違いない、ここだ!

 

布屋 原(はら)酒造場といい、創業は1740年、8代将軍吉宗の元文(げんぶん)年間です。現在は、桜、つつじ、菊、月下美人などの花から、天然花酵母をとり出して日本酒を造っています。

中に入ると、

商品をケースに入れたまま置いてありました。

  への次郎 「六角精児の『飲み鉄本線』を観て来ました」                     

  店主   「昨日もおいでになりましたよ、福井から

どうも昨日来た人は、六角精児がたどったルート沿いに、越美北線を乗り継いで来たようです。話を聞いたあと、六角精児が試飲したという日本酒3本を買って店を出ました。

 

再び国道にもどり、インターをめざしました。すると、交差点で横から国道にコンバインが入ってきました。人が歩くような遅さですよ。

のどかだなぁ、奥美濃は

このあたりは飛騨ではなく、奥美濃といいます。左右の田んぼを見ると、ちょうど稲刈りですよ。荘川では、見なかった光景です。

秋だなぁ

のどかな農村風景を見ながら、白鳥インターから東海北陸道に入りました。

 

布屋で買ったお酒

ここのお酒は基本、辛口でした。

左は、から酵母をとった本醸造。柔らかなすっきりとした味わいでした。           中は、つつじから酵母をとった特別本醸造。左の本醸造より、華やかな味わいでした。     右は、すっきりとした飲み口の普通酒。六角精児が気に入ったそうです。

毎晩、冷やした三本を横一列に並べ、小さい盃で、ちびりちびりとやっています。

ごくらく、ごくらく