奥さん 「見て! あの人たちも行くんじゃない!? 急いで!」
への次郎 「ちょっと待ってよ! ポピーを一枚撮るから」
への次郎 「前に、天敵! 天敵!」
奥さん 「追い抜いて!」
急いでいたのは、理由があります。この日、限定20食が目当てでした。
やって来たのは、愛知県岡崎市の奥殿陣屋。ここに食事処金鳳亭(きんぽうてい)があって、
奥さん 「ほら!! もう、並んでる!」
への次郎 「う~ん、微妙な人数だなぁ…」
嫌な予感が的中! 限定20食は一人前しか残っていませんでした。
しばらくして、店内への呼び込みが始まりました。
入店後、畳の上のテーブル席をスルーし、庭が見える軒下席に陣取ると、
「新緑、お見事!」
反対側も、
「いいじゃないか、この新緑」
日本庭園の景色を楽しんでいたら呼ばれました。こちらさん、セルフです。
限定20食、この日最後の竹の子弁当。
弁当の中の右上には穂先の刺身と、ジュンサイの酢の物。左下には竹の子の煮物です。
「手が込んでますよ~」
こちらは竹の子ご飯。
丼にいっぱいの竹の子ご飯。右上は冷やしたお餅、中はクリームとこしあんでした。
新緑もおかずに、地の竹の子を使った春の味覚を仲よく分け合っていただきました。新鮮な竹の子、歯触りがたまりませんよね。
「ごちそうさまでした」
出ようとしたら、テーブル席も座敷席も満席になっていて。
席と席の間を慎重に通り抜けて、外に出てくると、入口にメニューが置いてありました。
「入るとき、気づかなかったなぁ」
「弁当とご飯、300円の違いかぁ~。竹の子弁当の圧勝だ!」
こちら金鳳亭、1、2カ月でメニューが替わります。限定ものは通常、10~12食とか。行列必至ですよね。