平太郎独白録

国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し、独自の歴史観で語ります。

続・球史に残る大投手、稲尾和久氏の急逝に弔意を表す

2007年11月20日 | スポーツ
親愛なるアッティクスへ

先日の続きです。

元西鉄ライオンズの大エース・稲尾和久さんが亡くなった日、その夜の福岡地方の夕刊は、さすがに、凄かったですね。
1面トップ2/3を占め、さらに、6面7面「稲尾死す」で占めましたから・・・。
おそらく、福岡市長が死んでもこれほどの扱いはないんじゃないですか・・・。
やはり、福岡においての稲尾和久という人の存在が如何に大きかったがおわかりいただけると想います。

ちなみに、稲尾さんが亡くなった翌日の昼、二日酔いで息も絶え絶えの私の元へ一本の電話が・・・。
見ると、東京人の友人からで、「今から行くから」と・・・。
突然言うなぁ・・・みたいな(笑)。
で、その晩、その友人ともつ鍋を食いながら、稲尾さんの話になり、大いに盛り上がり、ついには最後は泣きました(笑)。

つまり、プロ野球は、本来、観客にもっと、感動を与えなければならない・・・と思うと。
稲尾さんは、一人で、大巨人軍を向こうに回して、マウンドに立ち続けた・・・。
当時の巨人というのは、まさしく、「大日本国」そのものだったと。
大日本国に対して、おらがチームが戦いを挑み、そして稲尾は期待を一身に背負って投げ続けた・・・と。
ファンは、そのボロボロになっても、来る日も来る日も投げ続ける姿に胸を熱くした・・・と。
だから、貧しい中からでも工面して、皆、平和台球場に足を運んだわけで・・・。
それに対し、今の野球選手を見ていると、皆、サラリーマンにしか見えない・・・と。
FAだなんだって、自分たちの権利ばかりを主張し、自分たちが顧客に何を売っているのか・・・という根本を忘れているように思えてならない・・・と。
オリックスの7番打者が三割打ったからって、俺たちの生活には何の関係もないんだ・・・と。
そいつが来年から1億もらうと言っても、そいつは、果たして、給料に見合う仕事をしたと言えるのか・・・と。
投手の足下を抜けた打球がそこから急上昇してそのままホームランになったという中西 太の打球や、二塁手の前の打球まで捕りに行ったという長嶋茂雄の躍動感・・・などは、今、もし、現役で活躍しているのなら、是非、金を払ってでも見てみたい・・・と思うが、現在の選手では、これを見てみたい・・・と思うのは、イチローレーザービームくらいかなと・・・etc。

日本のプロ野球は肝心のことを忘れてしまっているようです。
「400回投げてシーズン42勝したと言ったら、メジャーリーグからはクレイジーだと言われたが、別に俺は嫌々投げされられていたわけではないんだよ」と言った稲尾さんの急逝こそが惜しまれてならない所以です。

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