思えば「脱・下請け」から始まった!山ちゃんのレントラ的言いたい放題

函館出身の代表がレントラ便の普及と、公共インフラとしての使命感を強く持って想いのまま綴ります

作家「五木寛之」さんの講演

2011年01月18日 | Weblog
本日

ぜひ、聞いてみたく作家五木寛之さんの講演を、赤坂で聞いてきました。
写真はその会場。
500名くらい聴衆がいましたでしょうか。
以下、私なりにまとめてみます。

演題「いまを生きる力」

○明治からバブルまでは「躁」(そう)の時代
・「坂の上の雲」のように幻を追いかけていた
 江戸時代の鎖国から開花期、戦乱期、戦後、バブルと
・GDPも右肩あがり 何でも造れば売れた
・世相を反映し、81年「悠」と言う漢字が常用に

○今は「鬱」の時代
・自殺者が3万人超。 それは心の戦争の死者。 魂のデフレでもある。 頑固な人、認めたくない心の人
・長引くデフレに造っても売れない 産業構造の変化に心が追いつかない
・世界のどの国も経験したことのない少子高齢化の加速と付帯する問題
・世相を反映し、昨年「鬱」が常用漢字に。他、「呪」「闇」・・

○しかし、「鬱」は病気ではない
・やさしく、素直なだけ
・「慈悲」の「悲」であるだけ
・悲(マイナス思考)は必要
・ため息も必要
・萎える、屈するのも折れないためには必要
・雪が降っても(肝心な時に)柳の木は萎える(垂れる)から、雪は積もらない。当然折れない。それは折れない力、生きる力

○「鬱」は、(先が見えない)いまを生きる力。(日本が過去経験したことがない)いまを生きる力は「鬱」
○「鬱」は、萎えること。それは折れないで心あり、生きる力(術) 恥ずることではない



以上、1時間前後のお話でしたが、私の解釈も含めたまとめです。
無理をし過ぎるなとも取れる、五木さんらしいお話を聞けて、とても充実した時間を過ごせました。
このご縁に感謝です。

実際、雪が降った(肝心な)ときに萎えることはとても難しいことですが、これからは「それもありだ」と心の片隅に置いてみます。
そんなこと言っても、人から見たら私は萎え続けているかも知れません。

五木さん、ありがとうございました。