行方不明の義父から……

音信不通の主人の父。行方不明になっていました。
　ところが、昨日、突然レターパックがやってきましてね。
　義父が5ヶ月前に肺がんで亡くなっていたことが判明しました。

　この家に来てから、義母は義父の話をしたがらなかったのです。
「飲んだくれで仕事もあまりしなかった。暴力も振るった」
　という証言もありました。
　まともな死に方をしないまま、借金を残して死んだのでは……。
　戦々恐々としてわたしたちは、レターパックを開けてみました。

「突然のことで、驚かれたことでしょう」
　という出だしではじまるその書類を作ったのは、
　遺言執行人の行政書士さん。
　義父は死ぬ前に、遺言を残していたらしい。
　そればかりか！
　借金はすべてチャラにした上に、プラスの資産まで残してくれたのです。

　義母は義父と離婚しています。
　養育権をうばったまま、養育費を出さなかったらしい。
　ティーンエイジャーだった夫は、
　権利があるなら養育費を出す義務があるとして
　父親を裁判に訴えた（汗）
　根深い憎しみがうかがえます。　

わたしの妹も相当なものだが……。
　義父もかなりのものだ……。
　義父は死後の片付けなどはすべて行政書士などに依頼していました。
　もしかしたら、
　死を目前にして、いろいろなことを反省したのかも。
　さまざまな想像をかきたてながら
　明日、関東に墓参りに行ってきます。