あすにゃん日記

500字程度のエッセイを書きます。

ゲキ落ち、感ゲキ!!!!

2020-01-23 08:05:20 | 日記
寒い季節になり、鍋物をする機会が増えました。
うちでは、主に白菜鍋をリビングのテーブル上で食べます。
コンロをテーブル上に置いて、その上に白菜と豚肉をミルフィーユにした鍋を載せて
泡盛で蒸し煮して、ポン酢で食べるんです。
しょっちゅう食べていたので、テーブルの上が焦げて真っ黒になりました。

テーブルを買い替えなきゃ、ダメかなあ。
でも、古いテーブルは、処分するにもお金がかかるしなー。
テーブルに広がっていく、黒い焦げをながめつつ、
わたしと義母はため息ばかり。
いくら布巾でこすっても、焦げはこびりついている。
「どうしましょう、おかあさん」
「そうねえ……」
義母も、あまり家事のことをうるさく言わない人なのです。
きれい好きなんだけど、わたしの部屋が乱雑でも
なんにも言わないのでした。
それどころか、義母も使うこたつの上が、
わたしの予定表(明日なにをするか、書いておかないと忘れるのです)
でいっぱいになっていても、
なんにも言わないのでした。
心中おだやかではないだろうに、よくがまんしてる。

とにかく、義母とわたしは、テーブル上の焦げをながめてため息をついていたのです。
それを見ていた夫が、テーブルの焦げに爪を立てました。
ごしごし。
「おや、剥がれるぞ?」
言われたとおりでした。爪の痕が、線状にくっきりと。
「ははぁ、テーブルに塗ったワックスが焦げてるんだな」
夫は、がぜん生き生きしてきました。
「ゲキ落ちくん、貸してくれ。掃除してみる」

ゲキ落ちくと呼ばれる、スポンジ式の掃除用具をわたすと、
夫は熱心にテーブルをごしごしと拭き始めました。
「これを見ろ!」
なんと、その場所だけ、テーブルはピカピカです。
「ワックスを剥がしたんだ。あとで塗り直してあげるよ」
どーせわたしは、家庭科が1よ!

新品同様になったテーブルを眺めつつ、
生活力の違いを実感する、
今日のわたしでした。





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