2013年 4月 8日(月)
【ニューオータニ、午前10時30分】
午前10時30分のお迎えだったのに、時刻は、10時45分。
電話してみた。
トレーシーさんが、電話口に出られました。
トレーシーさん : Sorry Gota san. We'll be there in 10 minutes, okay ? ごめんなさい。あと10分待って。
【午前11時】
ようやく、本日のツアーがスタートです。
当初の予定では、
きょうは、滋賀県の「水郷めぐり」の船に乗ることになっていたのですが、
我らがトレーシーさま、予定を大幅にご変更。
きょうのコースは、京都観光となりました。
さらに、きょうは、大阪に戻らず、「京都の温泉で、一泊したい」、という
トレーシーさんのリクエストにお応えして、
「嵐山・弁慶」に、宿泊予約を入れておきました。
さて、大阪から、京都に行くには、
1 阪神高速~名神高速
2 阪神高速~第二京阪~阪神高速・京都線
3 阪神高速・守口線大日~寝屋川バイパス~枚方バイパス
おおざっぱに言って、この3通りが考えられます。
でも、いつも、我々の考えを覆す趣味をお持ちのご両人。
本日も、おおいに、びっくりさせられました。
【阪神高速池田線】
これを、豊中まで走るのは、さほど間違いではありません。
このあと、豊中から名神高速に入るなら、タクシーだってそう走るかも知れません。
でも、池田までつっきり、423号線で、能瀬の妙見口に出る、
こんな行き方をするタクシーはありません。
かの、明智光秀が、反旗を翻した場所で有名な地、
それは、この摂丹街道にありました。
石碑が立っていました。
「敵は本能寺にあり。」
そう言って、引き返した場所。
でも、これは、ガイドしませんでした。
そもそも、あまり、そういう話は、お好きでないおふたり。
今の関心事は、
「どこで、ボタン鍋を食することが出来るのか。」
話題は、盤上この一手であります。
基本的に、猪鍋(ボタン鍋)は、3月いっぱいでおしまいです。
やってる店を探しながら、やってきましたるは、
すでに、京都府に入ったあたりの山中。「宮本屋」というレストラン。
「はい、いいですよ。ほんとうは、
3月31日で終わったんですけど、大丈夫ですよ。」
女将さんの特別のお計らいで、トレーシーさんのリクエストの
「猪鍋」 のランチタイムとなりました。
但し、1人前が、5000円ほどだったので、三人は、ほかの定食を注文し、
トレーシーさんが猪鍋をご注文。
「もう、今年の猪鍋はこれで
終わりですから、サービスしときますわ。」
出て来た猪鍋は、4人分ありました。
「オロロ オロロキ おどろき、桃の木~、何ちゅうこっちゃ。」
3人分の猪鍋が無料で振る舞われたのです。 ヾ(@^▽^@)ノ
そんな、うれしい、 そんなあほな。
【人生】 どんなことが起きるかわからんで。
道中、何度も、 If we had a flat tire・・
と、エンディさんが、しゃべりかけていたのを、無視していたため、
食後に、ハイヤーの、右後輪が、パンクしているのに、気づいたときは呆然。
チューブレスは、絶対にパンクしないと、説明していたゴタ、
穴があれば、入りたかった。
近くのスタンドで修理する間、約30分、周辺のお散歩タイムとなりました。
【保津峡】
ついに、やってきました、保津川下りの船着き場。
乗船券を買います。買うのだが、ゴタは、そんな高いキップは買えません。
「Please buy them for three of us.」 (3人分、買ってね。)
と、エンディさんが、お金を差し出してくれた。
「Thank you.」 サンキュー(その言葉を待っていたんだぜ。)
3900円の乗船券を3枚無事購入。
この時点で、ハイヤーは、先回りして、嵐山で待機です。
船はゆく ゆく 城ヶ島の磯に
初めは鼻歌まじりで乗っていましたが、すぐに、急流に差しかかります。
あわわわっ
船頭さんたちは、慌てません。
19人を乗せた船には漕ぎ手が4人。
一人は、うしろで、舵取り。
左舷には、岩に、竿を当てて、衝突を避ける漕ぎ手。
舳先に、ひとり、
その手前にもうひとり、廬をもつ船頭さんがいます。
ただ、観光名所を案内するところがないので、ガイドはひまである。
船頭さんの話を通訳すればいいのだろうが、
意味のないダジャレを通訳する気にはなれぬ。
「あ、岩にぶつかる。こっちに行こう。
この川には、名前があるんですよ。右がわ。」
だれが、こんなん通訳せなあかんねん。もういや。
2時間かけて、船は、嵐山に到着しました。
渡月橋の手前。 船着き場の近くに、きょうの、お宿「弁慶」はありました。
先に、チェックインして、荷物を降ろします。
浴衣と丹前のはおりかたを、簡単にご説明。
ゴタ : Put it on around the neck. Pull right side first then left side.
Be sure not to pull the left side first.
That's the way dead people wear.
(はおりまして、右を下にしますねん。
ほんで左。反対にしたら、死んだ人やで。)
このあと、界隈をお散歩。午後6時、本日のガイド業務は終了です。
あしたは、午前11時のお迎えです。
おしまい
山田 錦(ゴタぴょん)