もぐりの語学教室+修行が辛くお寺を逃走した元僧侶見習の仏教セミナー

ご一緒に学習を!
私は先生ではありません.間違いだらけかと思います.
ご容赦下さい.

4407番:FC2より過去日記2013年 4月 8日(月)

2024-06-30 19:23:05 | 日記

2013年 4月 8日(月)   
     
  【ニューオータニ、午前10時30分】     

午前10時30分のお迎えだったのに、時刻は、10時45分。    
電話してみた。    
トレーシーさんが、電話口に出られました。

トレーシーさん : Sorry Gota san. We'll be there in 10 minutes, okay ?                         ごめんなさい。あと10分待って。  

   【午前11時】  
ようやく、本日のツアーがスタートです。    
当初の予定では、
きょうは、滋賀県の「水郷めぐり」の船に乗ることになっていたのですが、    
我らがトレーシーさま、予定を大幅にご変更。    
きょうのコースは、京都観光となりました。
さらに、きょうは、大阪に戻らず、「京都の温泉で、一泊したい」、という
トレーシーさんのリクエストにお応えして、      
「嵐山・弁慶」に、宿泊予約を入れておきました。        

さて、大阪から、京都に行くには、  

1 阪神高速~名神高速  
2 阪神高速~第二京阪~阪神高速・京都線  
3 阪神高速・守口線大日~寝屋川バイパス~枚方バイパス       

おおざっぱに言って、この3通りが考えられます。     
でも、いつも、我々の考えを覆す趣味をお持ちのご両人。     
本日も、おおいに、びっくりさせられました。      

【阪神高速池田線】   
これを、豊中まで走るのは、さほど間違いではありません。
このあと、豊中から名神高速に入るなら、タクシーだってそう走るかも知れません。
でも、池田までつっきり、423号線で、能瀬の妙見口に出る、
こんな行き方をするタクシーはありません。   

かの、明智光秀が、反旗を翻した場所で有名な地、
それは、この摂丹街道にありました。   
石碑が立っていました。         

  「敵は本能寺にあり。」   

そう言って、引き返した場所。   
でも、これは、ガイドしませんでした。   

そもそも、あまり、そういう話は、お好きでないおふたり。
今の関心事は、   

  「どこで、ボタン鍋を食することが出来るのか。」

話題は、盤上この一手であります。    
基本的に、猪鍋(ボタン鍋)は、3月いっぱいでおしまいです。    

やってる店を探しながら、やってきましたるは、
すでに、京都府に入ったあたりの山中。「宮本屋」というレストラン。  

  「はい、いいですよ。ほんとうは、
   3月31日で終わったんですけど、大丈夫ですよ。」  

女将さんの特別のお計らいで、トレーシーさんのリクエストの  

  「猪鍋」 のランチタイムとなりました。   

但し、1人前が、5000円ほどだったので、三人は、ほかの定食を注文し、

トレーシーさんが猪鍋をご注文。     

  「もう、今年の猪鍋はこれで
   終わりですから、サービスしときますわ。」   

出て来た猪鍋は、4人分ありました。   

  「オロロ オロロキ おどろき、桃の木~、何ちゅうこっちゃ。」     

3人分の猪鍋が無料で振る舞われたのです。   ヾ(@^▽^@)ノ    

そんな、うれしい、 そんなあほな。  

  【人生】 どんなことが起きるかわからんで。  

道中、何度も、 If we had a flat tire・・    
と、エンディさんが、しゃべりかけていたのを、無視していたため、    
食後に、ハイヤーの、右後輪が、パンクしているのに、気づいたときは呆然。

チューブレスは、絶対にパンクしないと、説明していたゴタ、    
穴があれば、入りたかった。    
近くのスタンドで修理する間、約30分、周辺のお散歩タイムとなりました。       
 【保津峡】   
ついに、やってきました、保津川下りの船着き場。   
乗船券を買います。買うのだが、ゴタは、そんな高いキップは買えません。   

 「Please buy them for three of us.」   (3人分、買ってね。)   

と、エンディさんが、お金を差し出してくれた。   

 「Thank you.」 サンキュー(その言葉を待っていたんだぜ。)   

3900円の乗船券を3枚無事購入。   
この時点で、ハイヤーは、先回りして、嵐山で待機です。     

  船はゆく ゆく  城ヶ島の磯に       

初めは鼻歌まじりで乗っていましたが、すぐに、急流に差しかかります。

   あわわわっ   

船頭さんたちは、慌てません。   
19人を乗せた船には漕ぎ手が4人。   
一人は、うしろで、舵取り。   
左舷には、岩に、竿を当てて、衝突を避ける漕ぎ手。   
舳先に、ひとり、   
その手前にもうひとり、廬をもつ船頭さんがいます。   

ただ、観光名所を案内するところがないので、ガイドはひまである。   
船頭さんの話を通訳すればいいのだろうが、   
意味のないダジャレを通訳する気にはなれぬ。  

  「あ、岩にぶつかる。こっちに行こう。      
   この川には、名前があるんですよ。右がわ。」    

だれが、こんなん通訳せなあかんねん。もういや。   
2時間かけて、船は、嵐山に到着しました。   
渡月橋の手前。   船着き場の近くに、きょうの、お宿「弁慶」はありました。   

先に、チェックインして、荷物を降ろします。   
浴衣と丹前のはおりかたを、簡単にご説明。   

ゴタ : Put it on around the neck. Pull right side first then left side.      
     Be sure not to pull the left side first.      
     That's the way dead people wear.      
     (はおりまして、右を下にしますねん。       
      ほんで左。反対にしたら、死んだ人やで。)     

このあと、界隈をお散歩。午後6時、本日のガイド業務は終了です。     
あしたは、午前11時のお迎えです。     

 おしまい
  山田 錦(ゴタぴょん)

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4406番:FC2より過去日記(重複ごめんなさい)

2024-06-30 17:30:23 | 日記
2013年4月7日 (日) 


   【ニューオータニ、午前11時】

  きょうは、大阪市内、
  お買い物ツアーのアテンド業務です。

  お客様、仰せには、


   「 お昼は、ラーメンを食べましょう。
     夜は、ミシュラン
    二つ星のお店よ。串カツがいいわぁ。」


  この、トレーシーさんの、
    リクエストにお応えするため、
  ホテルのマネージャーと、
     連絡を取り合います。

  

エンデ
ィさん : Oh Yamada san, We'd like to
      see the fish tackle shop first.
      あの、山田はん、わっしらは、
      先に釣り具屋に行きたいのですけど。



山田  : That'll be fine. Let's go.
      それはいいじゃないですか。
      行きましょう。



    第四ビル1階の、「1ban」 
    という釣り具店にご案内。

    エンディさん、リールをお買い求め。
    トレーシーさんも、
    よく、一緒に、釣りに出かけるのだそうです。
    トレーシーさんは、サウスポー。
    逆巻きリールをお買い上げ。

    え?

    見ていると、リール、ふたつどころじゃありません。

    6箱お買い上げ~。

    その他、ウインドブレーカー数点、グローブ数点、
    テグス・・・・お店、開けそうヨ。


    お支払い総額、27万円也。


    店員さん、全部、商品を袋詰めして、手渡します。
    ここで、ゴタ、ひとこと言ってやった。


    「あんたなぁ、30万円近い買い物やで。これ。
     ちょっと、何か、感謝の気持ち込めて、
     サービスしたら、どないやねん。」


    「私では、わかりませんので・・・」


   「わかる人に連絡して!」


エンデ
ィさん : Yamada san, That's okay. That's okay.
      We need not extra.
      山田はん、もうええ、もうええ。
      そんなこと、ゆわんとき。


  ということで、


    「 もう、ええわ。まけとったるわ。
            もう、店長呼ばんでもええ。」


 と、言ったとき、店長がおでまし。
 おみやげ、ふたつゲット。 

   (あほ、もっとよこせ。27万円の客やぞ。)  
   
       


  【大丸・そごう】


  心斎橋に移動。大丸百貨店と元そごう
  (こっちも大丸になってます)に行きました。

  さすがに、こちらのエルメスは、品切れ。
  ブラック・バーバリでお買い物。


   近くに、

「コムデ・ギャルソン」

 のお店があります。

 お立ち寄り~。


 こうも、付き添い仕事をしていると、
 段々、退屈になってくる。
 段々、どうでもええようになってくる。

  (もう、はよして、終わりなはれ)

という気持ちにもなるし、


 (いやいや、早う終わられたら、困る。)

ゆう気持ちもあるし、複雑諭吉、金はほしいが、
仕事はあきた。あ~、退屈。


世の中には 以心伝心 というものがあって、
たとえ、言葉に発していなくとも、
伝わる気持ちというものがある。


トレー
シーさん : Yamada san, Let's have a lunch after this.
      We'd like to eat ramen noodle.
      Do you know the good place for that ?
         
      山田はん、このあと、食事にしましょうよ。
      ラーメン食べたいのだけど、どこか知ってる?


     山田の知ってるラーメンは、「天下一品」やけど、
     これは、かなり個性の強い味なので、
     鍛錬できていない外国人には、無理かも。

     そう思って、ホテルのマネージャーに問い合わせ。


マネー
ジャー: 山田さん、そしたら、

     「一風堂」さん
  
    にお連れすれば、どうでしょう?



  ラーメンの

    「一風堂」

  これはいい考えである。決まり。


    【一風堂】

 山田、豚骨スープ味に、太麺で注文。
 その後、ご夫婦の通訳に廻る。

   「たまご」

 を別に注文。
 さらに、あれも、これも、全部別注文。

 そして、出て来たラーメンは、
 その別注文したはずの、
 具材が、全部、ラーメンの中に入っていた。

 もちろん、ゴタの注文した、素朴なラーメンには、
 てんこ盛りの具材が載っかっていた。


山田  : あのー、こんな注文
      しなかったよ。どうすんの?


店員さん: すみません。すぐに、作り直します。


   そのとき、トレーシーさんが


トレー
シーさん :  That's okay.
                 That's okay. Okay with us.
      How about you ?
      Is that okay with that ramen for you ?
       
      いいじゃない、いいじゃない。
      私たちはこれで、いいわよ。
      山田はん、どう?いい?


山田 : Of course okay
               if you are happy with it.
     もちろんいいですけど、
               おたくたちがよければ。


エンデ
ィさん : Then,  that's okay !
              じゃあ、いいってことだな.

   かくして、お店は、作り直しの憂き目を免れました。
   山田は、たくさんのトッピングの具を獲得しました。 
 

   心斎橋エルメスに立ち寄りましたが、そう、柳の下に、
  ドジョウはいません。
  カエルもいません。 


     「日程表では、午後は・・・・・」、


  言いかけたら、ご夫妻、


  「 Yamada san,
   Go back to the hotel please. 」
   (山田はん、ホテルに戻ってたも。)


 ビクッ、とした山田。何か、落ち度があったか?

      
  「 No, I just want to take a little rest
   and change suits to prepare the dinner.」
      

 ( 何もご心配なく。ちょっと、中休みです。
  夜の食事の着替えもしたいですし。)
   
       
    【夜の食事とは、法善寺横町】


 ホテルに戻って、約2時間の中休み。
 食事場所は、すでに、マネージャーさんが、
 予約を取って下さいました。
 ただし、そこは、2つ星ではなく、
 ひとつ星レストランなので、
 お客様の了解を得て下さい、とのこと。

 それは、大丈夫。
 当日予約なんて、
 予約の内にはいらないと、
 説明すれば、いいのだ。

 それより、この空白の2時間、ちゃんと、
 ガイド料金をつけてくれるのだろうね?


 午後6時30分。ご両名登場。

 再度、市街地に向けて出発。

 場所は、月の法善寺横町、本通り。

     
 車は、千日前通り、赤髭薬局店前に着けます。

 ここから、法善寺参道の、
 一筋北の通りまで、行って右折れ。

 その右手にある串カツ料理店。
 ここが、ミシュラン一つ星レストラン。

 
   【WASABI】

その店の名は「ワサビ」。

午後7時、入店すると、満席。


 「 どちらさまでしょう?
   はい、トレーシー様、伺っております。
   少々、お待ちいただけますか?」

待っている間、
ご主人のエンディさん、おトイレです。
場所を聞くと、


  「 お二階になります。」

そう言われて、
エンディさん、おひとりで、二階へ。


  ヾ(@^▽^@)ノ


そして、用事をすませ、
降りて来られました。


エンディさん: Yamada san,
                   There is a table nobody sits at.
                       Please ask
                       if we can take that table seats ?

        山田はん、二階、席があいてましたで。
                       その席にして、もう座ってええか
        聞いてもらえます?


    ということで、お店の人に聞いてみた。

    そしたら、


      「 その席は、予約なので、
        だめなんです。すみません。」


    だって。

    だんだん、また、ムカムカしてきたゴタ。


       「 おたく、それ、どういうことですねん。
                    私らは、予約してましたやないか。
        予約ちゃいますのか、私らは?」    


      「 すみません。申し訳ございません。」



   エンディさんが、なかに入ります。


    「  Okay. That's okay with us.
                We have a lot of time.
                No need to hurry.」
     ( いいよ、いいよ。       
                  時間はなんぼでもあるんやし。急げへんよ。)  


    ヾ(@^▽^@)ノ

  まあ、ちょっとしたことで、
      カッカと怒るようでは、
     エンディさんのようなお金持ちには、
  なれないのでしょうね。
  ちょっと、見習うべきか。


    【教訓】

  金持ち、けんかせず。 
 些細なことで、腹を立てるな。金持ちに
 なりたければ、柔和な心が大切じゃの。
 エンディさんや、トレーシーさんのように。


 さて、午後7時20分。
 無事、おふたりさんが、お席に着かれ、
 ご注文の通訳を終了したところで、山田、退出。

   (=⌒▽⌒=)

 この間、ゴタも、別場所で、食事です。
 当然1000円以下の店。
 松屋かどこかを探しているうち、

   「はり重」

 にやって来ました。


 ( まあ、ここでええか。
 日曜日の夜、どこも満員。
 さっさと食べて、ハイヤーの中で休もう。)


   「はり重」で、ビフカツカレー

(900円)を注文。今夜の山田の食事です。

  なかなか、よかったヨ。おすすめ!

   ヾ(@^▽^@)ノ


  「 午後9時には、
    もう、出て来られるでしょう。」


 ドライバーさんに、
 そう言ったのは、午後8時30分。

 あれから、時間は過ぎ、只今。午後9時30分。


   「 どないなってんねん。」

 ちょっと、のぞきに行くことにした。


 法善寺と寿司屋との路地から
 その店の裏手に出られます。

 膝元の高さに、細くのびたガラス窓から、
 店内を、そっと、見渡すことができます。


   ( うーむ、お客様、
    ご機嫌のていたらくで、
     会話がはずんでいるご様子。)
     

 もう、30分ぐらいは、かかりそうである。
 車に戻り、ドライバーさんに、経過報告。


  「 あれ? ドライバーさん、お食事は?」


  「 いえ、私はいいんです。」


  「 え、大丈夫なんですか?
   コンビニで何か、買ってきましょうか?」


  「 いいんです。ほんとに、おかまいなく。」

     
  このとき、ようやく電話。

  トレーシーさんからです。


トレー
シーさん : Hi Yamada san.
       We've almost finished the meal.
       Please come over.
       ( もう、食事終わりますので、
        いらしてくださいな。)


 行ってみると、
 隣に座っていた日本人カップルと、
 すっかり仲よくなっていて、
      
    
    「 この人たちの分も、
     お近づきの印に、食事をおごりたい。」

 と、言います。
 
 その日本人カップルは、天神橋で、
 小料理店を経営する若夫婦で、
 きょうは、定休日(日曜日)で、
 ここに遊びがてら、食事に来たとのこと。

 それはいいのだが、やはり、
 ミシュランの推す高級料理店のこと、
 食事をおごるといわれても、
 今しがた知り合ったばかりの人から招待を受けるには、
 抵抗がある。


 これをいかに、スムーズに解決するか、
 こんなところまで、通訳ガイドの仕事かいな?

 説得しやすい側に、つくことにした。

 で、

 日本人(藤沢さん・・・だったかな?)夫婦の方を、
 言いくるめることにした。


  「 あのね、この人たち、
   何度も、日本に来ているんですけど、今夜始めて
    あなたがたと、お友達になれて、
   おおよろこびなんですよ。
   どうか、気持ちを汲んでやってもらえませんか?」


  「 それじゃ、こうしましょう。
   今度、日本に来たら、
   必ず、声をかけてくださるように。
   そのときは、私たちが招待するのよ。」


それで、ようやく両者、納得。


気前よく、全員の分をお支払いになって、
お店の方も、恐縮してしまい、

山田に、


  「 きょうは、ほんとに、すみません。
    どうもありがとうございます。」

  
  「(いや、金は私が出したのではないので・・・)
    どういたしまして。」

 
  長い大阪の夜は更けゆくのでした。
  きょうも、午後11時、

  ようやくホテルに帰還です。
  報酬金には、色が添えられていました。
  もちろん、
  空白の2時間分も引算なしでした。
    ドキドキ
 
  明日は、午前10時30分迎えとなりました。

    おしまい
    山田 錦
 
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4405番:ボヌール・デ・ダム百貨店(19)

2024-06-30 17:01:28 | 日記


ボヌール・デ・ダム百貨店(19)
エミール・ゾラの作品シリーズ
「ルーゴン=マッカール叢書11巻」より
Au Bonheur Des Dames
Émile Zola 


————————【19】—————————————

   L'oncle   Baudu    était    oublié.   Pépé  
lui-même,   qui  ne   lâchait   pas   la  main  
de   sa  sœur,   ouvrait   des  yeux  énormes.   
Une  voiture  les  força  tous  trois  à  quitter
le  milieu  de  la  place; et,  machinalement,
ils  prirent  la  rue  Neuve-Saint-Augustin,  ils
suivirent  les  vitrines,  s'arrêtant   de  nouveau  
devant  chaque  étalage.
  .
     
—————————(訳)——————————————
  
 もうボーデュ叔父さんのことなんかはそっちのけ、
失念同然でした.ペペでさえ姉の手は放しはしなか
ったものの、その大きな目をみはるばかりでした.
馬車が来たので、3人はやむなくその場を離れまし
た.3人は知らず図らずヌーヴ=サン=トギュスタ
ン通りに出ていた.彼らはショーウインドーに沿っ
て、商品陳列を見るたび、立ち止まり、また立ち止
まりしながら、進んでいきました.
 
 
—————————《語句》——————————————
     
Baudu:(人名)ボーデュ、彼女たちの叔父    
oublié:(p.passé) 忘れられた、忘れ去られた   
Pépé:(人名) ペペ、ドゥニーズの5歳の弟  
lâchait:(直半過3単) < lâcher (他) 放す、落とす 
sœur:(f) 姉、妹、ここでは姉のドゥニーズのこと.  
ouvrait:(直半過3単) < ouvrir (他) 開ける   
des yeux énormes:大きな目
ouvrir des yeux énormes:目を大きく見開く、
   目を皿にする、目をみはるばかりになる   
voiture:(f) ❶車、自動車;❷(列車の)車両、❸馬車
  本文では❸の「馬車」  
les:3人、うしろのtrois を先に受けている.  
força:(直単過3単) < forcer (他) 強いる、強制する
   forcer qn + à (de) + 不定詞:
   (人に)~すること強制する
tous trois:3人とも  
quitter:(他) (場所を)離れる
le milieu de la place:その場所の環境から  
milieu:(m) 環境
place:(f) 場所
machinalement:(副) 機械的に、無意識的に、
prirent:(直単過3複) < prendre (他) (道を)取る、
   進む、
   Prenez la deuxième rue à gauche. /  
      2番目の道を左に行きなさい.   
la rue Neuve-Saint-Augustin:
   ヌーヴ=サン=トギュスタン通り
   パリの中心部(1区~2区間)を東西に走る通り
  (1区オペラ通りから2区、9月4日通りまで)
当時のパリ中心部の情景   ↓
https://vergue.com/post/556/Rue-Neuve-Saint-Augustin.html  
suivirent:(直単過3複) < suivre (他) 
suivre: (他) ~に沿って行く     
vitrine:(f) ショーウインドー  
s'arrêtant:(p.pré) < s'arrêter (pr) 立ち止まる   
de nouveau:再び、もう一度 
devant:(前) ~の前で  
étalage:(m) (商品の)陳列、陳列品 
chaque étalage:商品陳列毎に

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4404番:サウンドオブミュージック(741)

2024-06-30 15:03:33 | 日記


サウンドオブミュージック(741)  
𝓢𝓞𝓤𝓝𝓓 𝓞𝓕 𝓜𝓤𝓢𝓘𝓒

  
————————【741】——————————————

  We  sang   for  kings  and  queens; we  
had  an  audience  with   the  Holy  Father,  
Pope  Pius  XI,   and  sang   for  him  the 
“ Ave  Verum ” by  Mozart; we  spent 
ten  happy  days   in  Assisi  in  the  steps
of  Saint  Francis.   We   walked   on  the  
Via  Appia,  whose  cobblestones  had  been
trodden   by   the  feet   of   the  Apostles,  
into  Rome,   and  knelt  in  the  Colosseum
and   the  Catacombs.   These   weeks  were  
filled  to  the  brim  with  happy   and  holy
excitement,  and   success —— success  every-
where.   We  were  “a rising  star  on  the  
musical  horizon. ”      


—————————(訳)———————————————
  
  私たちは王様や女王様の前でも歌いました.私たち
は ピウス11世 法王様の御前でも歌いました.法王
様のためにはモーツァルトのアヴェ・ヴェルムを歌い
ました.私たちは聖フランシスのおひざ元、アッシジ
で楽しい10日間を過ごしました.私たちはアッピア街
道を歩きました.その玉石の上をローマ入りする12使
徒たちが歩いて行ったのだ.私たちはコロセウムやカ
タコンベでひざまずいて祈りました.来る週も来る週
も私たちは縁一杯幸せと聖なる興奮で満たされました.
そして舞台の成功——何処に行っても成功に満たされ
たのでした.私たちは音楽における新星、地平線から
昇る「新進のスター」でした.


 
     
..————————⦅語句⦆————————————
      
Ave Verum:Ave verum corpus (アヴェ・ヴェルム・コ
   ルプス)聖体讃美歌と呼ばれる歌     
in the steps of:~のお膝元        
Saint Francis:聖フランシス、我が国のカトリック教会
  では聖フランシスコと呼ばれる.フランシスコ会
  の創設者.
Via Appia:アッピア街道、ローマからイタリア南部
   へ続く.
cobblestone:丸石、玉石、
trodden:(過去分詞) 踏まれた < tread (他) 踏む
tread: (他) (場所を)踏む    
Apostle:[əpásl] キリスト12使徒のひとり
the Apostles:キリスト12使徒 
knelt:(過去形) < kneel [ni:l](自) ひざまずく   
Colosseum:[kàləsí:əm]  コロセウム、
   ローマの円形競技場
Catacombs:[kæ'təkòumz].ローマのカタコンベ
   [初期キリスト教徒の避難場所]    
to the brim:(コップの)縁一杯まで
with happy and holy excitement:幸福感と聖なる感激で
were filled:満たされていました.

 

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4403番:さすらいの青春(390)

2024-06-30 09:30:14 | 日記


さすらいの青春(390)
𝓛𝓮 𝓖𝓻𝓪𝓷𝓭 𝓜𝓮𝓪𝓾𝓵𝓷𝓮𝓼


———————【390】————————————

   Et  elles  continuaient  ainsi  à  se  tenir  
tête  sans  la  moindre  humeur.   Meaulnes
intervint  dans  l'espoir  d'en  apprendre  da-
vantage:
  «  Est-elle  aussi  jolie  qu'on  le  dit,  la
fiancée  de  Frantz ?  »

        
—————————(訳)—————————————

 そして彼女たちはこうして全く癇癪を起こすわけ
でもなくお互い主張し続けた.モーヌはもっと詳し
く知りたいと思って話に加わった.
 「そのフランツの花嫁さんだけど、彼女、みんな
が言っているようにお綺麗なかたなの?」 
      
  
.————————《語句》————————————
     
continuaient:(直半過3複) < continuer (他)  
continuer:(他) 続ける、継続する
    continuer à + 不定詞:~し続ける
  continuer de + 不定詞:~し続ける
    La pluie continue à tomber. / 雨は降り続いている. 
ainsi:(副) このように、こうして  
se tenir:保つ  
tête:(f) ❶頭、❷顔、
  ここでは「考える頭」→「考え」
    continuer à se tenir tête:考えを保ち続ける
  tête が無冠詞なので慣用句なのだと思います
  (ただし辞書不掲載)
moindre:(形) (petit の比較級) より小さい
  [定冠詞をともなって]:(最上級) 最も小さい  
humeur:[ユムール](f) 機嫌、気分.   
intervint:(直単過3単) 
   < intervenir (自) ❶参加する、
intervenir (自) ❶[dans に] 参加する、発言する、
   ❷ [dans (話など)に]割り込む、口出しする、    
espoir:(m) ❶希望、❷期待 
dans l'espoir de + 不定詞:~することを期待して;
  Il est venu à Tokyo dans l'espoir de trouver un travail.
   彼は職が見つかることを期待して東京にやって来た.
  dans のかわりにavec も使います.
   Il est venu à Tokyo avec l'espoir de trouver un travail.
apprendre:(他) ❶を学ぶ、❷を知る、聞く  
davantage:(副) それ以上に、いっそう
Est-elle aussi jolie qu'on le dit, la fiancée de Frantz ?:
  「話題におなっているフランツのフィアンセっ
  て人も、お綺麗なかたなのですか?」. le は
  中性代名詞で、この花嫁の美しいこと、つまり
  jolie という形容詞を受けています.    
     qu'on le dit(みんなが美しいと言っている)
Est-elle aussi jolie qu'on le dit:みんなが美しいと言って
  いるその彼女ですが、彼女も美しいのですか?
 la fiancée de Frantz ?(文末遊離文)先行のelle を
  言い直して、「フランツの花嫁さんも?」

 

コメント
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