もぐりの語学教室+修行が辛くお寺を逃走した元僧侶見習の仏教セミナー

ご一緒に学習を!
私は先生ではありません.間違いだらけかと思います.
ご容赦下さい.

4305番:本日の学習報告(2)

2024-06-18 22:09:27 | 日記

本日の学習報告(2)

「女の一生」「ベラミ」「百貨店」

以上です.

 

———もっとしなさいよ.

———いやーん、だめでしゅ.脳みそがヘコヘコと痙攣中でちゅ.

———しょうのないやっちゃ.

———しょーのないやちゅでしゅ.おやすみなさい.バイバイ

   あ、それから明日もあさっても忙しいからあんまりできません.

———なんで?

———冊子づくりです.営業に行ってくれる会員さんからの注文です.

———あさっては?

———父の百貨店...ではなく百か日の法事を我が家ですることになった

   ので、お掃除よ.誰か手伝いに来て!

 

 

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4304番:ボヌール・デ・ダム百貨店(15)

2024-06-18 21:59:22 | 日記

  
ボヌール・デ・ダム百貨店(15)
エミール・ゾラの作品シリーズ
「ルーゴン=マッカール叢書11巻」より
Au Bonheur Des Dames
Émile Zola 


—————————【15】———————————————

  Cela  partait  de  haut,  des  pièces  de  lainage
et  de  draperie,  mérinos,  cheviottes,  molletons,
tombaient  de  l'entrsol,  flotantes  comme  des  
drapeaux,  et  dont  les  tons  neutres,  gris  ardoise,
bleu  marine,  vert  olive,  étaient  coupés  par  les
pancartes  blanches  des  étiquettes.
  
    
——————————(訳)————————————————

  そういう目玉商品は上からも飛び出ていた.ウール
ニットやひだのある服の数々、それにメリノ羊、チェ
ビオットなどの毛織物が中二階から垂れ下げられ、国
旗のように漂っていた.それらのくすんだ色調の、青
味がかったスレート色、紺碧の青色、緑、オリーブ色
が値札の白い表示で、くっきり浮かんで見えていた.
  
 
——————————《語句》————————————————
      
partait:(3単半過去) < partir (自)❶出発する、
    ❷飛び出す、現れる、出る 
lainage:(f) 羊毛、毛織物、ウール編みの服
    (セーターなどのウールニット)
draperie:(f) ❶ドレープの付いた服;
    ❷ゆったりしたひだのある服;
    ❸[古] ラシャの服;❹毛織物
    ❺ドレープ     
mérinos:[メリノス](m) メリノ羊  
cheviotte:[シェヴィヨット](f) ⦅織物⦆
    チェビオット(スコットランドの羊毛)、毛織物  
molleton:[モルトン](m) メルトン、紡ぎ毛織物、
   縮絨加工され表面が毛羽だてられた厚手の毛織物 
tombaient:(3複半過去) < tomber (自) 垂れ下がる 
entresol:(m) 中二階  
flotant(e):(形) 浮かんでいる、漂う    
drapeau(pl_x):(m) 旗、国旗 
ton:(m) 色調、トーン、色  
neutre:(形) ❶中立の、❷中間的な、❸くすんだ
   ton neutre / くすんだ色調、淡々とした口調
gri(e):[グリ, グリーズ](形) グレーの、灰色の、
  ねずみ色の  
ardoise:(形)[不変] スレート色の、
    gri ardoise / 青味がかった灰色の
marine:(形、不変) 紺色の、セーラー服色の、
     bleu marine ともいう.本文もbleu marine 
vert(e):[ヴェール, ヴェルト](形) 緑色の  
olive:(形)  
étaient coupés:(3複半過去受け身) 区切られていた、
   仕切られていた、ここでは「くっきり浮いていた」 
pancarte:(f) 掲示板、プラカード、標識、ポスター、
   張り紙、(古) 値段表、値札 
blan, blanche:(形) 白い    
étiquette:(f) 札、ラベル、値札、名札、レッテル。
  

————————— ≪draprie≫ ———————————————

引く辞書によって、まちまちの訳語がついていたので、
どれが正しいのか、わかりません.船頭多くして何とや
ら.多い順に ❶毛織物、❷ひだのついた服、❸ひだ
❹かざり布、❺ラシャ、
選挙なら❶毛織物が当選! 

 

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4303番:ベラミ(70)

2024-06-18 06:47:02 | 日記


ベラミ(70)
Bel-Ami
 (1885)
by Guy de Maupassant


—————————【70】———————————————

 Il parlait  en  gaillard  tranquille  qui  connaît
la  vie,   et  il  souriait   en  regardant  passer  la 
foule.  Mais   tout   d'un  coup   il  se  mit  à  
tousser,  et  s'arrêta  pour  laisser  finir  la  quinte,
puis,  d'un  ton  découragé: « Est-ce  pas  assom-
mant  de   ne  pouvoir   se  débarrasser  de  cette
bronchite ?     Et   nous  sommes  en  plein  été.
Oh !   cet  hiver,   j'irai   me  guérir   à  Menton. 
Tant  pis,   ma   foi,   la  santé  avant  tout. »  


 .—————————(訳)———————————————

 フォレスティエは自分は人生を知っている物静かな
男として語っていた.そして群衆が通り過ぎるのを眺
めながら、うすら笑いを浮かべていた.しかし突然彼
は咳き込み始め、咳の発作を終わらせようと立ち止ま
った.それから彼はがっかりした口調で:「この気管
支炎とおさらば出来ないなんて、いやになるよね? 
それに今は夏真っ盛りだものね.ああ、この冬こそは
マントンにでも行って治すよ.やむを得ないな.健康
第一だよ.」


.—————————⦅語句⦆——————————————

en:ここでの品詞は[前置詞](資格を表す)
  ~として、~らしく
  donner un livre en cadeau / 贈り物として本を与える
    agir un père / 父親らしく行動する
  parler en ami / 友人として語る
  * 一般に en の後の名詞は無冠詞.  
gaillard:[ガィヤール](m) 屈強な男、壮漢、男  
tranquille:[トランキル](形) 静かな、穏やかな、
   (人が)おとなしい、もの静かな、 
foule:[フール](f) 群衆、人混み、   
tout d'un coup:突然   
tousser:(自) 咳をする  
s'arrêta:(3単単純過去) < s'arrêter (pr) 立ち止まる、
   止まる、停止する  
quinte:[ケント](f) (激しく長く続く)咳の発作
laisser finir la quinte:咳込みを終わらせる  
découragé:(p.passé) < décourager (他) 落胆させる
   がっかりさせる、 
ton :(m) 口調、語調、調子、言葉遣い 
assommant(e):(形) うんざりさせる、退屈な 
débarrasser:(他) かたづける、取除く(de から)
se débarrasser:(de を) 厄介払いする、捨てる、
   かたづける、葬り去る、捨てる、  
bronchite:(f) 気管支炎    
sommes en plein été:今が夏本番だ
en plein(e) qc:~の最中に、真ん中に
guérir:(他) (病人・病気を)治す 
Menton:(地名) マントン、モナコの町、モンテカルロ
   から10km ほどイタリア側の地中海沿いの保養地.
   小文字でmenton と書くと「顎(特には下あご)」  
tant pis:残念、仕方がない、ちぇっ、つまんない,
     [ターンピ]ピを高く強く言います.
ma foi:そだ、たしかに、本当だ、
la santé avant:avant のあとにtout が来るのでしょう.
   何よりも健康(が大切)だ.訳本(岩波文庫)に
   よると「命あってのものだねだからね」
       

 

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4302番:女の一生(106)

2024-06-18 05:48:10 | 日記


Une vie  /   Guy de Maupassant
  
女の一生(106)
Une vie (106)
    
—————————【106】——————————————
                           
   C'était  d'abord,  en  face  d'elle,  un  large  gazon
jaune  comme  du  beurre  sous  la  lumière  nocturne.
Deux  arbres  géants  se  dressaient  aux  pointes  de-
vant  le  château,  un  platane  au  nord,  un  tilleul
au  sud.
       
   
——————————(訳)———————————————

  まず彼女の正面には広い芝生があった.夜の光の下で
それはバターを塗ったようだった.巨木が2本、城館の
前、左右の端にそびえ立っていて、さらに北側には篠懸
(すずかけ)の木が、南には菩提樹がそれぞれ立っていた.
    
    
                          
—————————⦅語句⦆——————————————
     
gazon:[ガゾン](m) 芝、芝生、
géant:(形) 巨大な、
tilleul:[ティユル](m) 菩提樹、シナの木、  
dressaient:(3複半過去) < dresser (他) (まっすぐに)
    立てる
se dresser:(pr) (山などが) そびえ立つ、屹立する、
    立ち上がる  
platane:(m) プラタナス、スズカケ


.————————≪au point≫—————————————

aux pointes は筑摩書房版は「三角点」と訳されています.
「両の突端」と訳されている(集英社)ものもありまし
た.pointe (f) は「先端」という意味ですが、これを樹
木に属させて「切っ先をもつような巨木」とするか城館
の正面両端とするか、わかりません.とりあえず、集英
社版に従っておきます.


.—————————≪tilleul≫—————————————

菩提樹と訳されますが、仏様がその下でお覚りになった
樹木とは別です.一般に町のお花屋さんで、見かける菩
提樹は、このtilleul のことです.葉がまるく愛らしい木
です.これは中国原産なので、シナ科に属するシナノキ
になります.一方ブッダが覚ったほうの木はインドボダ
イジュと呼ばれ、クワ科イチジク属の大きな木です.で
すから、インド菩提樹のフランス語を知るためには、フ
ランス語のパーリ語辞典かサンスクリット辞典が必要に
なります.といっても私たちはそこまでしなくても、和
仏辞典に出ている figuier に「大きい」という形容詞をつ
けて figuier grand でいいんじゃないでしょうか.ちなみ
に「菩提樹」というインドの大木は、仏さまが覚られて
から命名されたもので、もともとはアジャパーラ樹とよ
ばれていました.サンスクリット語ではピッパラ、今の
インドではヒンディー語でピーパルなのだそうです.さ
らにピッパラもニグローダ樹もバニヤンの木と呼ばれて
います.残念ながら、熱帯樹木なので、日本では育たな
いようです.

 

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