もぐりの語学教室+修行が辛くお寺を逃走した元僧侶見習の仏教セミナー

ご一緒に学習を!
私は先生ではありません.間違いだらけかと思います.
ご容赦下さい.

4412番:FC2より過去日記 2013年 4月22日(月)

2024-06-30 19:44:06 | 日記
2013年 4月22日(月)


    【ホテル日航プリンセス京都、午前8時50分】


 きょうの、お客様は、メキシコからの父娘。
 お父さんのカルロスさんと、
 娘さんのクラウディアさん。

 予定では、
 7時間の貸切タクシー観光コースでしたが、  
 御所の見学に、1時間以上歩いて、
 途中その疲れが出て来たみたいで、
 6時間で、終了となりました。

 タクシーは、我が南ヤサカ交通の先輩、保田氏。


保田さん   : 山田ちゃん、久しぶりだな。
         どうしてるんだい?


山田     : はい、とりあえず、生きています。
         世間の荒波に揉まれて・・・。


保田さん   : 元気なのが、なによりだ。
         世間の荒波に、
         どこを揉んでもらったのだ?


山田     : ああ、そこ、揉まないで・・・。
         あほなこと、やらせんといて!


保田さん   : バッカ・・・。
         ああ、ところで、わしは、きょうは、
         午後6時までしか、案内できないぞ。


山田     : じゅうぶんですよ。先輩。
         お客様は、午後4時には、終了です。
         よろしくお願いします。
        

保田さん   : こちらこそ、お手柔らかに。


     ヾ(@°▽°@)ノ


    カルロスさんが登場。
    コンシェルジュの西村さんと、ご一緒です。

西村さん   :  This is Mr.Yamada,
          Your tour guide today.
          こちらが山田はんです。
         きょうのガイドさんです。

カルロスさん :  Nice to meet you.
         はじめまして。


山田     :  Nice to meet you, Mr.Carlos Wolstein.
         はじめまして、ウォルスタインさん。   
 

クラウ
ディアさん  : Klaudia.Pleased to see you.
        クラウディアです。よろしく。


      ヾ(@°▽°@)ノ


先輩のタクシーが、正面玄関、
やや過ぎたあたりで待っています。
先輩、降りてドアサービス。
正面玄関より、過ぎたところが、
いかにも、先輩らしい。
正面だと、ドアマンがドアの開け閉めを
するが、ここは、ドアマンの手が及ばない場所。

まあ、ホテルにしてみれば、

 (真正面に止まりなさいよ。)

ぐらい思ってはったかも知れませんが。

   ヾ(@^▽^@)ノ 


   【宮内庁事務所】

御所の見学は、日本人の場合は、
当日の申し込みでは、だめで、
一ヶ月前に、ハガキで
申し込むことになっています。
(ただし、春の一般公開がもうすぐあります。)

だけど、外国人の場合、
パスポートがあれば、当日申し込みでOKなのです。

ということで、烏丸一条の宮内庁事務所へ、出発。

 
   【烏丸一条で】

保田先輩   : 山田ちゃん、一条門へは、
         右折禁止だったはずだよ。
         中立売門で、入ろうか?


山田     : 大丈夫ですよ。
         私はいつも、一条門を右折横断で
         入っていますから。


    そばまで、来て見ると、
    一条門への右折横断禁止の標識が出ていました。



   【教訓】 先輩の意見には、耳を傾けよ。   


   仕方がないのね。ぐるりと廻り込んでの入場です。

   10時からの、拝観許可が取れました。
   一安心したところで、只今時刻は、9時10分。


山田 : We have 50 minutes to go until
     the inner tour starts.
      So how about taking a look
     around the Gion area ?
    
     時間が50分ありますので、
     祇園をちょっと見て見ましょうか?


お客様 ; Sounds great !
      いいねえ。

   
     【祇園・白川】

  巽橋で、お写真。
  辰巳神社で、お写真。


山田    : this is a part registered
        as a scenic zone.
        ここらは、風致地区ですねん。

クラウディ
アさん   : So ?
        それで?


山田    : That means you cannot repair
        the house as you like.
        好き勝手には、修復でけしまへんのや。


クラウディ
アさん   : Oh that's why they
         look same each other.
        なるほど、それで、
        どこも同じようなんだ。


   ヾ(@^▽^@)ノ


   花見小路を素通りして、御所に戻ります。
   時間は、5分前。ドンピシャで戻ります。


   【御所、内部ツアー】

  御所は専属の通訳ガイドさんが案内します。
  しょっちゅう顔を合わせますので、顔なじみに
  なりました。
  ガイドさんのお嬢さんが、今、メキシコにいるのだとか。 

  何度も来ていると、先々わかるので、
  つい、専属ガイドさんより、先回りしてしまいます。
  そして、御常御殿のガイドが終わると、
  先に帰ろうとして、

    「あ、出口が締められている。」

  そうなのです。宮内庁では、警備の都合上、
  先に、自分だけ済ませて、帰る、
  ということは出来ません。

  困ったな。困ったな。

  そのとき、さっきのガイドさんが、

    「お急ぎでしたら、先にどうぞ。」

  お墨付きをもらったので、
  通行止めの竹を持ち上げて、通る。



   【ランチタイム】

  いつものように、
 平野神社向かいのファミレス「さと」へ。

 一応、和食レストランなので、


   「お寿司が食べたい。」


 とおっしゃっていたお客様のニーズに合うはず・・・


  でも、食事がすんでから、気がついたことだけど、

   「くら」 (回転寿司) の方がよかったか?

    ヽ(゚◇゚ )ノ


  ご注文は、寿司和膳。うどんか、
  そばが付くのだが、ゴタの説明が悪く、
  ざるそばを正しく理解できていなかったようです。

   cold soba (冷たいそば)

  では、いかにも、手抜きガイドだったようです。

  soba without hot broth 

   (熱い出汁の入っていないそば)

  あるいは、

  soba noodle eaten after dipped
  in flavored soy sauce
  (醤油だれに浸けて食べるそば)

  これぐらいは、説明しておかないと、
  JTBのウォーキングツアーなら、


   「もうあんたいらんわ。」

  
  ゆわれても、仕方がない。
  大失敗である。

  そばは、ガイドブックに
  どう説明されているのだろう?

  スパゲッティの類
  なんて書かれていては、たまらない。

  まるで、違うぜ。
  ボンゴレそばなんて聞いたこともないし。


カルロ
スさん : Why don't you call the driver
      to come and join us for lunch ?
      ドライバーさんも
      ここに呼んであげなさいよ。


山田  : Don't worry about him.
       He said he ate a lot during
       our visiting the palace
       while ago.
         
     大丈夫ですよ。あの人、さっき、
     我々が御所の見学してたとき、
     いっぱい、おなかに詰め込んだって
     言ってましたから。



    【金閣寺】

  レストラン「さと」から、
  金閣寺までは、わずか5分。


  「 Kinkakuji temple was
    originally a villa
   that was enjoyed by
   the 3rd shogun Yoshimitsu.」
  
   ( 金閣寺は、もと、山荘で、
    義満がエンジョイしたところで・・・・)


  わずか5分ということは、

   (あ、説明しようかな。)

  と、、思ったときには、もう、駐車場の中

  ヾ(@^▽^@)ノ

  鏡湖地から、少し離れたところに、
  お守りを売っている売店があります。

  おすすめのお守りですか?
  キティちゃんのお守りはいかがでしょう?
  何に効くかって?
  ネコだから、ネズミ駆除に効くんじゃないの?

  少し進んだところに、
  コイン投げをしている人がいます。

  石の受け皿と、金属の小さなツボがあります。



よその
お客さん : どっちの壺に入れればいいのですか?


山田   : (あなた、私のサイフに入れたほうが、
        ご利益ありますよ。)
  
       そうですね、どっちでもいいんですけど、
       金属壺の方が、いい音がしますよ。
          お金チャリ~~ン  

      そして、その人、コインを投げ入れたら、チャリ~~ン

      (うっそ~~exclamation & question)

    みんな拍手喝采。投げ入れた人も、
    その場にいた人も、みんな大吉請け合いま~~す。


      ヾ(@°▽°@)ノ


    ここから、坂道です。よいしょ、
    こらしょと登りますと、右手にお茶室。



山田 : This is a tea house. Until recently
     we enjoyed tea ceremony in this house.
     It was around 1980 when
     using this tea house was prohibited.
     Partly because they intended they enlist
     this temple to the world heritage cite.
     お茶室です。最近まで我々も中でお茶を飲めたのですが、                                                     
     1980年頃、禁止されました。
     多分、世界遺産登録の準備のためだったのでしょう。


ヾ(@°▽°@)ノ

    【龍安寺へ】

  金閣寺から、龍安寺までは、5分程度の乗車です。
  道中の案内は、立命館大学と、
  堂本美術館。あと、そうですね。

  「衣掛の道」

  が冬に、衣笠山に積もる雪をイメージして
  命名されたとか・・・

  それが、山田の場合は、


   「 あ、しまった。あそこに回転寿司の 

【くら】 

があるぞ。えらいこっちゃ(゚_゚i)」


   「 お客様、左手をご覧下さい。
あれが、
お客様の食べたかったお寿司屋さんです。」


   そんなことゆうたら、ガイドはクビやで~。
死んでも言うたらあかんのやで。
 
   龍安寺着くまでの辛抱やで。

 
   と、何とか、龍安寺に到着。


     【鏡容池】

   金閣寺の池は「鏡湖地」。
こちら、龍安寺の池は、「鏡容池」。

   どないちゃうねん。
まあ、どっちも鏡付きですなあ。
きれい、ゆうこってすなあ。
   
こちら、龍安寺の池は、睡蓮が・・・・
(季節はずれにつき、咲いてまへんで。)
   睡蓮がなければ、鴛鴦で、勝負じゃ・・・
(おしどり、おらんで。)

   もう、そういうときは、知らん振りして、
さっさと歩こう。

    【石庭へ】

   あ、ここを右に行けば、池ともおさらばじゃ・・・・・

   そしたら、眼前に桜。

   これが、せめて、もうちょっと、
咲いていてくれてたらなあ・・・

   しだれ桜は、ほぼ散って、葉桜・・
というか、もう、枝だけですわ。

   骨桜でっせ~。


お客様 : Look. There sit silent, a Buddha ?
      ねえ、ほら。仏さまかしら?


山田  : Yes,he has been waiting for you
to come for many many years.    
      
ああ、そうでっせ。ほとけはん、
お宅らが、来るのを
      首長くして待ってはったんや。


   ちょっと、言い過ぎて、
空振り三振。バッターアウト。


      【庫裡】

   入ったところに、漢文の書。

   どうせ、よう読まへんのや。パス。

   こういう日に限り、


カルロ
スさん : I wonder how these Chinese
      characters read ・・・・
      
      この漢字、どない読むんやろ?



山田  : (知らん、知らん・・・聞かんといて!)

  Well, their meaning is 困った・・・
       Anyway, let's go and see the garden.

まあ、とにかく、庭を見ましょう。

  

   みなさん、これは、一種の職場放棄かも知れません。
ガイドは、漢文も読めるように
   しましょう。(ホンマかいな)

    
     【石庭】
     
   ベランダは超満員。
修学旅行の学生さんたちで、いっぱい。
   Secure your position.場所取りしなんしょ。
と言ったが、 お客様は遠慮気味。

    (えーい、もう、高貴なお方。どないしょ?)



     【教訓】  

 まてしばし 待てば海路の日和あり   



   私たちは、待ちました。二度目の春が過ぎ・・・
白髪三千丈となった頃、(あほな)
   ようやく、3人の座るスペースが出来ました。


山田 : As this temple belongs to a Zen sect
of Buddhism, let's start
with 3- minute-meditation.
     
ここは禅寺でっさかい、まず瞑想しまひょ。


(  ゚ ▽ ゚ ;)


  瞑想とは、心の瞑想である。
山田の如き、凡人は心の迷走をする。 
     
  「 目をつぶると、うまいもんが浮かぶ。
ワイキキビーチが浮かぶ。

    ビキニのボインのお嬢さんが浮かぶ。
そのボインがこっちに飛んでくる・・・
     あ~、あぶない、ぶつかる!」

  こうして、凡人の3分は過ぎてゆく。


山田 : Okay. Let's open eyes.
See? We are Gods flouting in the air・・・
     These are mountain tops
     ejecting from clouds.
     Oh I can see on the top of the mountain,
there's a man wavering his hand・・・
     

     オッケー。そしたら目をお開け下さい。
我々は神になりました。   
     空中を飛んでいるのです。
おお、山の頂が、雲間から出て    
     あ、山頂で、おっちゃんが手を振ってるで・・・


クラウディ
アさん : What ? What did you say ?
      何?何だって?


山田  : Sorry, it's a lie.
うそです。すんません。


ヾ(@^▽^@)ノ



     【裏庭で】

山田 : While the garden facing south
had no water no moss,
this one is abundant with moss
with water・・・

     さっきの庭は、水もなかったし、
苔もなかったけど、
裏庭は、水も苔もありまっせ。


クラウディ
アさん  : Why ?
なんで?


山田 : It's because wavering things
like water make often obstacles
against meditation.
Buddhist monks usually practice
meditation facing south.
     
 それはね。水などの揺れるものがあると、
禅修行の妨げになるからですよ。
     お坊さんたちは、禅をするときは、
  南に向いてするんです。


クラウディ
アさん : I know. You said the same thing
at the Kinkakuji temple. 

わかっているわ。あなた、金閣寺でも、
同じ事を言っていたもの。

       But don't you think the moss around
here never wave in the wind ?
          
 あなた、でも、この苔ね、
風で揺れるとでも思うの?


【つくばい】

山田    : This is a famous stone basin
this temple features.

これはこの寺自慢のつくばいです。


クラウ
ディアさん : What did they use this basin for ?
何に使ってたのかしら?


山田     : They washed hands before tea ceremony.
         お茶の前に手を洗ってたのです。
       

クラウ
ディアさん : Oh yes, I understand.
                          This basin was new in old times
                          as well as water.
         
                         ええ、そうね。
                         昔は、中の水もつくばいも、
                         きれいだったのでしょうね。


チューリップ紫

     かしこいお客様には、ゴタ、すぐに、
                  無知の正体をさらけ出します。
     庫裡を出て、ほっとしたところへ、


カルロ
スさん :  Yamada san, I feel a little tired.
                    We walked long today at
                    the Imperial Palace.
                    We call it a day. So would you send us
                    to the Kyoto station where maybe
                    we will buy some souvenirs ?
       
              山田はん、私は歩き疲れたようです。
                   御所でかなり歩いたもので。
     もうこれで、ツアーを終わりにしたいのです。
     おみやげが買える京都駅まで、
                  送って下さいませんか?     


山田:  Vamos al Kyoto estacion. 
                (バモス アル キョト エスタシオン)
        
     京都駅に行きましょう。


    このスペイン語に、みなさん、おおはしゃぎ。
       発音がいいから、もっと勉強すれば、
              ものになる、と
    お墨付きをいただきました。

    ( 単純な山田に
    そんなこと言うたら調子に乗りよるぞ)


    【京都駅へ】

保田先輩 : 京都駅は、正面かね?それとも八条口?

山田   : 正面口にお願いします。

    京都駅は、南口と北口とでは、
    かなり、様子が違います。
    普通、新幹線側といえば、八条口に着けます。
    在来線側は、正面口です。

    ただし、近年では、伊勢丹側、
    という人も、あります。
    この場合は、駅の西側の西洞院
    (にしのとおいん)通りから、入って、
    伊勢丹前に着けます

    きょうのお客様の場合、
    おみやげを買われるので、
    京都タワーが簡単に行ける正面
    にお着けしました。


   【京都駅到着】
   
山田  : Thank you.
      It's been wonderful
      spending with you.
      
      おつきあいいただき、
      ありがとうございました。



カルロ
スさん : Thank you. We enjoyed a
      lot thanks to you.     
      ありがとう。よかったよ。


クラウ
ディアさん: See you again next time in Mexico !
           
       今度はメキシコでお会いしましょう。



    おふたりと握手で別れました。

    It's a nice and wonderful day !
    ええ一日やったなあ!


    おしまい
     山田 錦
 
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4411番:FC2より過去日記 2013年 4月20日(土)

2024-06-30 19:41:37 | 日記

2013年 4月20日 (土)


   【ロイヤルパーク京都、午前8時45分】

  ご主人のモヒット・マナクタラさん、
  奥様のキララ・マナクタラさん、
  娘さんのテルミーナさん。
  きょうのツアー3名が、
  すでにロビーでお待ちでした。


モヒットさん : Excuse me. Are you Mr. Yamada ?
         あのう、山田はんでしょうか?


山田     : Yes. and you are ・・・
          はあ、そしたら・・


モヒットさん : I'm Mohit Manaktala.  
          モヒット マナクタラです。


キララさん  : Kilala. Nice to meet you.
         キララです。よろしく。


テルミーナ  : Termina. Nice to meet you.
さん       テルミーナです。よろしく。


山田     : Nice to meet you too.
         こちらこそ、よろしくお願いします。


   ここで、TICでもらった地図を広げる。
   本日のコースは、4時間ウォーキングツアー。

   二条城と金閣寺、それとせいぜいのところ、
   あとひとつ・・・龍安寺か。
 
  それを提案すると、


モヒット : How about Kiyomizu temple ?
さん     Very nice temple to see ?
       清水寺ってのは、どうなの? 
       いいお寺なんでしょ?


山田   : ( そら、ええけど、
        4時間コースでは、無理だぞ。) 

       Anyway, let's get started.
       If we have time left enough after
       visiting all the three,
       we may well be heading for
       the Kiyomizu temple.
       
       まあ、とにかく動きましょう。
       とりあえず、今の3カ所を行って、
       それから残りの時間を
       見ながら、清水寺のほうに行きましょう。



    【二条城へ】

  理屈からいえば、4時間コースだから、
  4カ所行ける。確かに。
  だが、移動時間が抜けている。
  全てをタクシー移動すれば、
  不可能ではないが・・・

  そんなことを思っていると、


モヒッ
トさん : Yamada san,
     let's make those four places
     into our today's itinerary.
     To make moving time short,
     how about using taxi all the way ?
       
    山田はん、さっきの4ヶ所、
    全部行きましょうよ。
     時間節約のため、タクシーを
    ずっと使って行けばいいでしょう?


 それは、OKである。山田、らくちん。
さっそく、河原町三条シズヤ前からタクシー
 に乗った。

 
 タクシーに乗ったら、ガイドは、地理説明の仕事。
 何を?まず、市庁舎のガイドだ。
 大正14年着工のモダンアートである。

(旧庁舎は、明治28年)



 その後、西庁舎、北庁舎の増築があり、現在に至る。

 と、いう話は、すべてタクシードライバーさんの話。

 山田、とりあえず通訳。
       
ヾ(@^▽^@)ノ
   

 御池通りを走ると、
 神泉苑の説明をするのが定番なのですが、
 きょうはパス。

 そこ、神泉苑は、
 もと平安京大内裏の南にあった禁苑。

 禁苑とは、皇居の庭園のこと。
 使用禁止とは、無関係である。念のため。



 その敷地は二条通りから
 三条通りまで、南北約500メートル、
 東西約240メートルに及び、
 池を中心とした大庭園であった。
 とか、そんな話。

 河原町三条からタクシーに乗ると、
 5,6分で、二条城に着いてしまいます。


   【二条城本丸庭園】


 本丸に行かずに、清流園に出て、
 戻ることが多いのですが、きょうは、お客様の
 足の向く方向に、お供しました。

 この本丸庭園を出たところに、
 白いハナミズキが咲いていました。


  「あ、こんなところにあったんだ。」

     
 白い大きな扇風機の羽根のような花びらです。

      
 山田 : When Japan gave
      the cherry trees to America,
      America, in return, gave these
      dogwood trees to Japan.
      
      日本が桜の木をアメリカにプレゼントして、
      そのお返しにアメリカからいただいた
      のが、このハナミズキなんです。



 モヒッ
トさん : Oh, That cherry tree that
      a boy broke off the bough
      who turned to be an
      American president.


キララ
さん  : George Washington !


   ジョージワシントンが子供のころ、
   つまり1745年前後には
   アメリカ大陸には桜の木は
   なかったとされているのだとか。

   でも、これをいっちゃ、
   夢がこわれるから、知らんふりしましょう。

 

    【金閣寺へ】


   ヤサカタクシーに乗りました。

   円町から西大路に出ます。
   ここで、ドライバーさんが、


    「 どこの国の人?」


    「 インドです。」


    「 あのね。もう少し走ると、
    わら天神があるんだけど、
    そこの神社の説明
     してあげたら、いいと思うよ。」


そんなこと言われても、
しらないものの説明なんてできない。
聞いて見ると、


 「 妊婦さんが安産祈願に行くと、
   わらの入った封筒をもらうんだそうです。
  その中のわらに、
 節があれば、男の子が生まれ、
  節がなければ、
  女の子が生まれると言われています。」


  ドライバーさん、この説明をしたあと、
  ゴタに、英語に訳して、説明
  してさしあげろ、と言います。

  「 Women in pregnancy often
   pay visit this shrine.
   They receive an envelope in which
   there is a piece of straw.
   If the straw has a knot in it,
    a boy baby will be born,
   if the straw doesn't have
   a knot, a girl baby will be born, they say.」
     
   (えーい、めんどうな説明をさせやがって)・・・

    とも思ったが、感謝の気持ちもあった。
    ただ、
    このときは、「左大文字」

  の説明をする予定だったのだが。


  
    わら天神の説明が終わると、
    車はすぐに、金閣寺道。二条城から
    1440円で、到着。
  
    ここで、修学旅行の大群に、飲み込まれる。

   
   右も、左も、前も、うしろも、修学旅行の学生。

  

山田 : They are the same years old as you,
     Termina. They are aged 14.
     
     テルミーナさん、この人たち、みんな、
     あなたとおない年だよ。14歳ですし。


ヾ(@°▽°@)ノ

   テルミーナさん、 頬がほてった感じでしたが、
   断然、テルミーナさんの方が大人っぽい。

   日本の中学三年生は、まるっきり、子ども。
   まあ、修学旅行だから、
   はしゃぐのも、当然か。

   でもこちら、
   顔の彫りが深く、鼻すじが通っていて、
   大人に見える。

   入場券は、中学生で、買います。

    
   金閣寺では、必ず、
   入ってすぐのところにガードマンが立っていて、

      「左へ入れ。」

    と叫び続けています。

    左に入ったところで、写真撮影。これも定番。

    
    ガイドは、ここに来るまでに、あらまし、
    金閣寺の説明を終えていますので、
    ここでは、付け足す程度。


山田 : Look at the first floor.
     there are two images
       sitting side by side.
     The one clad in white is the founder of
     this villa, the 3rd shogun, Yoshimitsu.  
    
     The other on your right is Buddha.
     
     ほら、一階に人形が2つ座っているでしょう。
     白の着物を着ているのが、3代将軍義満で、
     右がお釈迦様。

   
モヒッ
トさん  : Can we go inside ?
      中に入れるの?


山田  : No, nobody can go inside.
     Even the monks of this
     temple cannot enter it,
     unless they get permission.
     There were very few of us got inside.
     One of them was an American president.
     
     いいえ、誰も入れません。
     僧侶ですら、許可なくして入れません。
     ほとんどの人が
    入れなかったのですが、
            アメリカの大統領は入りましたね。


キララ
さん :  Who was it ?           
     それって、誰?


山田  : Clinton.
      クリントンさんでした。


キララ : Oh!
さん       

       
 
    【龍安寺】

  タクシーの乗務員さんは、
  原谷の桜をおすすめでしたが、
  やはり、日本人観光客と、
  海外の方の関心は違うようです。

  ここは、オーソドックスに、


  「龍安寺」

  へと向かいます。

  そう、彼らは、「日本」

  を見に来られたのであって、
  「桜」を見に来られたわけではない。

  日本はどこにあるか?日本は、
  石庭の素朴さの中にあるかも知れない。


山田 : Some guide books say the stone garden
     was built during Edo
     period (1603~1867),
     some say it's completed during
     the 16th century, others say
     it was designed in the
      same Muromachi peroid
              or the 15th century.

    I 'm in favor of the opinion
    of the 15th century.
    Because stone arrangement
    so subtle so naive that
    no other people can be
    ascribed to the founder,
    Gensho Giten,(1393~1462).

    The most reliable theory date back
    to Momoyama period or the late 16th
    century though.

    ガイドブックには、この庭が
       江戸時代(1603年~1867年)
    に出来たとか、
    16世紀だっただろうとか、様々ですが、
    私は、15世紀説が好きです。

    こんな素晴らしく微妙な石の配置を、
    一体創設者の義天玄承(1393年~1462年)
    以外、誰が出来たといういのでしょう。
    最有力説は、桃山時代、16世紀ですが。     
    

ヾ(@°▽°@)ノ

    
  石庭の前で、しばし瞑想。
 禅寺にきたら、瞑想。

 瞑想により、身を雲外の巓に
 置く。

 白砂はたなびく雲の如し。
 神龍棲み老ゆ雲外の巓。
 
 とにかく、何かわけのわからんことを思うのに、
 ふさわしい庭である。
 まあ、これだけは言える。


  「 あなたも、ここ龍安寺に
    来れば、仙人になれる。」 
    
     
 ヾ(@°▽°@)ノ

  
     【清水寺】


  時計を見る。あと、1時間20分。
 
  

   「まあ、行けることは行けるが・・・」

   お客様の切なる希望。行かいでか~。
   とりあえず、龍安寺からタクシーに乗る。
     

    「清水寺まで、お願いします。」

 木辻馬代を下がり、嵐電に沿って今出川通りを東。
 ここで、ドライバーさんが


   「どの道を通りましょうか?」

    
 京都は碁盤の目。タテから行こうが、
 ヨコから行こうが、距離はたいして
 違わぬ。

 距離が同じなら、なるべく右左折はしないほうが、
 早くて安全である。
 よって、


 「 このまま、百万遍まで行って、
  東山通りを右折してください。」


   【教訓】 単純なものほど、尊い。
        
 
 ヾ(@^(∞)^@)ノ

 
    【清水寺】


 タクシー代は、2600円。五条坂、
 七味屋からは歩きです。すぐ左手が三年坂。
 とりあえず、途中解散したときのために、
 帰りのコースをお客様にご説明。

 坂を登ります。よいしょこらしょと歩きます。
 ふー、と一息つくころに到着するのが
 この寺の絶妙な配置。

 石段下で、写真を撮ります。

 780年、
 延鎮が夢のお告げで、清水を探す旅に出て、
 ようやく見つけた清水。
 これが、この寺の始まり。

     カチンコ

    
 最初の帰依者は、坂の上の田村麻呂。
 奥方の懐妊に際し、鹿の血が必要として
 狩りにきたところを、
 延鎮に説諭され、仏法に帰依。

 奥方は安産のお計らいを受け、
 この縁あってか、
 子安の塔を擁する大寺院となった。

 音羽の滝は、長い行列。
 4時間コースはまもなく終了。

山田  :  Let's drink the water
       at the vending machine.
       水は自動販売機のを飲みましょう。


みなさん : わはははは(インド語で笑ったのだった。)


     【三年坂】


   あと、10分少々、
   時間がありましたので、一緒に歩きました。
   妊婦さんが歩くと体にいいと言われている坂道。

   ただし、転ぶと縁起が悪いと言われてる坂。
   ただし転んだ人は、
   ヒョウタンを買えば
   救われると言われている坂。

   かなりええかげんな言い伝えだとは思うが、
   たしかに、ヒョウタンが売られていました。

   途中、右手に石段があります。
   それが二年坂。これを降ります。
   左手には、竹久夢二がしばらく(1ヶ月ほど)
   下宿していたという旧家(今は売店)。

   二年坂の終点で、何とピッタリ4時間。

   お客様はこれからタクシーで、
   ホテルに戻るといいます。

   山田、ここで考える。
   京阪五条から帰るのがいいか。
   お付き合いして、三条京阪から帰るか。

   哲学者山田、結論:三条から特急に乗るで~。

   哲学者は
   お客様と一緒にタクシーに乗り込んだとさ。


   おしまい

   山田 錦

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4410番:FC2より過去日記 2013年4月14日(日)

2024-06-30 19:38:13 | 日記

2013年4月14日(日)


  【京都ロイヤル&スパーホテル、午前9時】


 きょうのお客様は、4名様。
 アモスさん、リリアンさん、
 ギドンさん、クロエさん。

 母語は英語ではないのですが、
 薄学ゴタのやまかんでは、
 みなさま、

  イスラエル

 の方のようでございます。

 みなさま、敬虔な宗教を
 お持ちのようでございまして、
 どこの神社でも、仏閣でも、
 合掌はなさいません。


 ご担当いただいたコンシェルジュさんが、
 きょうは、午後2時のご出勤
 につき、携帯に入った、
 お客様のお名前だけをたよりに、
 ロビーで、待つこと
 となりました。


ギドン
さん : Ah,Uh,err,
     Are you Mr. Yamadaa, the tour guide ?
    あのー、もしかして、
    山田はんですかいの?


山田 :Yes. And you are・・・・
    はい、そうですけど・・・


ギドン: Gideon. 
さん   ギドンです。



  ギドンさんと、握手を交わします。
  ツアーは、4人。
  そうこうするうち、他の3人もやってきた。

  山田、地図を広げて、
     きょう行くコースの説明を始めます。



山田 : At first we go to
            the Kinkakuji temple・・・・
    まず、金閣寺に行って・・・

    by using a taxi・・
    タクシーを使えば・・・・


ギドン
さん : Does that mean we are using
              two taxi cabs ?
      Too expensive !
     それじゃあ、タクシーを2台使うのかい? 
     そりゃ予算オーバーだよ


山田 : I 'll call one taxi for 6 people.
     6人乗りタクシーを呼びます。


ギドン
さん  :  Do you ?
       あるの?


山田 : Yes. We have the taxi for
               6 people here in Kyoto.
     はいな。京都には、
               6人乗りタクシーがありまっせ。       


    ヾ(@°▽°@)ノ

    
   電話をして、5分で、タクシーがやって来た。
   さすが、ヤサカタクシーだ。早い。

   いつぞや、山田の先輩ガイドはんが、
   苦言を呈していたことだけど、
   ほんとうは、
   こういう乗り方をしてはいけないのだそうです。

   つまり、案内するお客様が、4人以上の場合は、
   必ず、ジャンボタクシー、
   もしくは、アルファードなどの、
   7~8人乗りを呼ばなくてはならない・・・
   のだそうです。

   でも、そういう理想論はこの際、どうでもいい。
   より安く、より早く、を願えば、これでしょ?

   窮屈ながらも、中型セダンに、5人、
      すし詰めで、乗車。

    「レッツ ゴ~~車


     【金閣寺】

山田  : Please buy your respective
        ticket here at the booth.
      このキップ売り場で入場券を買って下さい。


    よく見ずに、案内したものだから、
    団体入場券窓口に案内してしまった。

    まあ、すいていれば、
         それで、問題はないのだが・・・・

    得てして、こういうときに、
    うしろに、バスガイドさんが並ぶ。

    卑怯な人間はどうするか。
    知らん振りして、口笛を吹く。


    「おいらは、石原裕次郎だ。」


   無事、みなさん、入場券をご購入。


    「ほな、行きましょう。」

    
   鏡湖地の向こうに、金閣が輝いています。
   いつから輝いているのか?
   そう聞かれれば、
  1996年から輝いていると
       答えなければならない。
     

  それはどうしてであるか。
  その年に改修工事が行われたからだ。

  では、
      それ以前の金閣は、どうであったのか?

  別にどうってことはないが、
  今よりは、うんと、くすんでいた。

  檀家をもたない金閣寺は、
  全国からの寄付金などで、ようやく
  集めた、740000000円で・・・・
  7億4千万やで・・・工事を決行した。

     
ギドンさん : Yamada san, Aren't we
                      going into that building ?
        山田さん、あの建物には
        我々行かないの?


山田   : Looking at it from here
       would be enough I believe.
       ここから見るので、
       じゅうぶんでしょ?



    本堂見学は別料金。
    まあ、襖絵は見る価値はありますけど、
    きょうは、美術鑑賞ツアーではないので、
    パスしましょう。

 
     【二条城へ】

   同じく、移動はタクシー。ギドンさんの条件は、

     「6人乗りタクシーが
      なければ、バスだぞ。」


     「わっかりましたっ。」


   6人乗りタクシーはすぐ見つかりました。

   なぜ、すぐに見つかるのであるか?
   それは、京都は、
   修学旅行の学生さんが
   タクシーにグループで乗るので、
   6人乗りは、多いのだ。


    【教訓】 ヤサカの中型を見れば、
                          6人乗りと思え。


  二条城は、1603年築城となっているが、
  天守などのかたちが整ったのは、1627年。
  後水尾天皇を招いたときは、
  その御用邸を、造営した。


後水尾天皇 : これこれ、その庭石を、
        余に見えるよう配置せよ。
        そうそう、そうじゃ。


小堀遠州  : こちらの石はどうしましょう?


後水尾天皇 : ほう、それはの。むこうじゃ。
                     みっつそろうであろ。
       それを釈迦三尊像と名付けよ。



   と、言ったかどうかは、わからないが、
         枯滝石組の近くにある石は
   そう呼ばれている。   


    【京都ハンディクラフトセンター】

ギドンさん: Yamada san That's not what I thought.
                    I said the arts and crafts like pottery
                    Kiyomizu Pottery.
         
                   山田さん、わしゃ、こんな工芸品のこと、
                   ゆうとったんと違うのや。
       もっと、ほら、清水焼きとかの・・


山田  : I'm sorry, Mr. Gideon Weinstein.
                  Then let's go to a shop very famous for its
                  ceramics tomorrow.
                 すんませんなあ。そしたら、
                 明日は、陶磁器で有名な
      お店にご案内しますので。


    【哲学の道】

   クラフトセンターから、鹿ヶ谷の東山麓に沿う、
         哲学の小径へは、歩いて行きました。
    

            ヾ(@°▽°@)ノ

山田 :This is the Philosophers' path.
    Okay walk along the path
    and be a good philosopher.
    ここが哲学の小径でっせ。
    ほな、よろしいか。
    哲学者になりなはれ。歩きまっせ。


   まだ、ちらほら、桜が残っています。
   葉桜ばかりが残る哲学の道。

   途中、陶器を売るお店があったので、立ち寄り。
   作品は、すべて、
   長野県からの取り寄せだとか。
   陶器作家が長野の人
   なのだそうです。

       
     【銀閣寺】

   先に、金閣寺を見てしまっては、
   もはや、銀閣寺には、出番はない。
   先に、お好み焼きを食べてしまっては、
   あとから、たこやきが出ても、
   ありがたみがわかないのである。


     【教訓】 順番を守れ。


   このあと、ウォーキングツアーは、
   錦市場のウォークだったのですが、
   女性おふたりが、お疲れになった、
   とのことで、終了となりました。

   銀閣寺から、6人乗りタクシーを探して、
   乗り込み、ホテルに帰着。

   6時間で、打ち切りとなったのであります。
   報酬は、契約分をくれるというので、
   8時間分いただきました。

   ウォーキングツアーは、
   人それぞれの体力、当日の体調など、いろいろ
   な条件で、
   どこまで歩くかを考える必要があります。

   哲学の小径を40分歩いて来たら、
   銀閣寺に入る前に、どこかで、お茶休憩
   を入れたほうが、よかったかも知れません。

    
  山田 錦 

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4409番:FC2より過去日記 2013年4月12日(金)

2024-06-30 19:34:38 | 日記
2013年  4月12日 (金)


   【ニューオータニ、午前10時】


 午前10時。おふたりが降りて来られました。

 きょうは、最終日です。
 淡々と日程をこなしていきます。

 きょうの予定は、池田のラーメン記念館。


  阪神高速池田線を走ります。
  大阪空港を過ぎて、池田方面へ。
  阪急池田駅のほど近く、
  インスタントラーメン記念館はあります。


  が、その前に、
  エンディさんの大好きな
  釣り具屋さんがあったので、
  お立ち寄り。

  きょうは、最終日。お
  好きなだけ時間をかけて、どうぞ。

  と、思っていたら、またもや、
  リールをたくさん、お買い上げ。
  支払い総額60万円なり。

   ヾ(@°▽°@)ノ

   おったまげたゴタぴょん。
 
  エンディさんは、幸せだなあと思う。
  日本で、旦那が釣り具に、60万円かけたら、
  離婚問題やけどな。

    ヾ(@^▽^@)ノ
  
  エンディさん、お買い物終了。
  
  トレーシーさん、また、 

    「おなかすいちゃった。」


 近くの食事場所は、セルフのうどん屋、


  「金比羅うどん」。


   ヾ(@^▽^@)ノ

  店内に入ると、まず、店員さんが
  麺の注文を聞いて来ます。

  このとき、太麺か、
  細麺かの希望をいうことになっています。

  が、

  先に注文を聞かれたトレーシーさん、
  どう返事すればいいのか、お困りの呈。



山田  : You have a choice,
      Tracy san between thick
      noodle and slim one.
     
      太麺と細麺選べますねん。


トレー
シーさん: I like my noodle slim.
      細麺よ。


   さらに、眼前に、トッピング用に、
   いろいろな天ぷらが並んでいます。


トレー
シーさん : What's this ?
      これ、何なの?


   ちくわの天ぷらである。


山田   : It's a stick of fish sausage.
       さかなのソーセージですわ。


  トレーシーさん、ちくわの天ぷらをみっつ、
  海老天もみっつ、お皿に盛って、
  レジを済ませます。


  会計が済むと、出汁は、
  セルフサービスで入れます。
     
  エンディさんも、無事、
  ご自分で、出汁を注ぎ終え、
  テーブルへ。
   
   全員、着席~。

  
  ズルズルズル・・・と音を立てて食べます。
  東洋人の特権であります。
  アメリカ人もイギリス人も、
  こんな行儀の悪い食べ方しはりませんで~。


     ヾ(@^▽^@)ノ


  お向かいに、シャノワールがありました。

  と言っても、シャンソンを歌う場所ではありません。
  ここは、洋菓子店で、店内喫茶があります。

  ここで、食後のコーヒーです。

  コーヒー、1パイ400円。 

  ケーキセットが600円。

  よって、ケーキセットを注文。


   C'etait bon.
   うまかったぜ。


    ヾ(@^▽^@)ノ   

  さて、じゃ行きましょう。

  え?どこへ?

  インスタントラーメン記念館へ。

  ああ、そうでした。ケーキ食べたから、
  もう終わったと思うた。


  【インスタントラーメン】

  戦後、食糧難を目の当たりにした安藤百福が、
  食品開発の必要性を実感し、
  作り上げたというインスタントラーメン。
  それが、ご存じチキンラーメン。

  このチキンラーメンを
  1958年(昭和33年)に
  開発した安藤百福の業績を記念して、
  1999年(平成11年)、
  ゆかりある大阪府池田市に建てられた施設。

  管理・運営は
  日清食品関連団体の
 (公財)安藤スポーツ・食文化振興財団。



   ラーメン
 

  我らが、エンディさんとトレーシーさん、
  カップのデザインを描き入れます。

  カップができたら、
  好きな具材をトッピングしてもらいます。

  ただし、1つのカップラーメンに、
  ひとり、4種類の具材までしか選べません。

  2階は工場です。

  工場と言っても、
  みなさんが作る
  インスタントラーメンの工場です。

  はじめに、300円を
  支払っておけば、ここで、制作実習ができます。

  おふたりとも、
  デザインのセンスは、なかなかのもの。
  日清専属デザイナーになれまっせ。


   (=⌒▽⌒=)  

  エンディさんの頭の中は、
  山田の想像では、ラーメンのことは、
  全く考えていなかったような気がします。

  頭のなかは、今しがた買った、
  60万円の釣り道具のことばかり
  だったかも知れない。


  大阪へ、引き返します。


エンデ
ィさん : Would you please go back
      directly to the hotel.
      このままホテルに戻って下さいな。



山田  : Certainly.
      わかりました。



    【ホテル】



  ここで、エンディさんを降ろして、ツアー続行。



トレー
シーさん  : Please take me to the Hilton.
        ヒルトンホテルに行ってほしいの。



山田    : Yes, Ms.Tracy Lim. Let's go.     
        はい、奥様、行きますよ。


         ヾ(@^▽^@)ノ

    大阪梅田1丁目8番。
    聳えまするは、ヒルトンホテル。

    北に大阪駅を臨み、
    南にマルビル、東は阪神、
    ここは、大阪のど真ん中。


トレー
シーさん : Can I stop over at the Daimaru ?
       大丸に寄ってもいいかしら?



山田   : As you'd like to.
       どうぞ。


松原さん : 山田はん、車は、グランヴィアホテルの
       車寄せに
       お着けして、大丈夫でしょうか?



山田   : なるほど。それがいいね。
       そのまま、すまして、
ホテル客然として、入って
       行って、カゴ抜けして、
       大丸に行けばいいんだもの。      



    【グランヴィア大阪、車寄せ玄関】


    それは漆黒のハイヤーだった。
    東洋人風の女が降りて来た。

助手席から
    足の短い中年男が出て来て、
    女を手招きし、ホテルへと、入っていった。

    何?何ゆうてんねん。

    山田とトレーシーはんが、
    ホテルをカゴ抜けして、
    大丸に行ったんやで~。


    なんで、ここへ来たかというと、
    ここの9階にある、

      「東急ハンズ」

    に用があるらしいのです。

      「からくり爪楊枝入れ」

    をもっと買いたくて、
    この東急ハンズに来ましたのや。

    それで、あったんか~?
    なかったで~。

    なかったのですが、

    別の面白い、爪楊枝入れがあったのです。

    重量挙げ選手が、爪楊枝を持ち上げて、
    出てくる面白い、からくりです。

    三宅選手かも。


      ヽ(゚◇゚ )ノ


    【ヒルトン・イーストウィング】

    爪楊枝入れをゲットして、いよいよ、ヒルトンへ。

    このヒルトンがまた、
    ややこしくて、
    イーストウイングと、ウエストウイングが
    あるんです。


       ヾ(@^▽^@)ノ 
     
     
    ややこしい名前やめて、

    ヒルトンと、ヨルトン

    にしておいてほしいわ。

    ヒルトンと、ヨルトンの間に~カラオケ 

    先に、トレーシーさんが、入って行きました。

    出迎える店員さんと、
    何やら、ひとこと、ふたこと。

    店員さんのお顔は、
    トレーシーさんを上から下まで見ている。

    あ、あったんだ。
カバンがあったんだ。
山田は、本能で、そう知りました。

ヾ(@°▽°@)ノ 


店員さん  : はい、クロコがございます。
   たった一点ですが。


トレー
シーさん  : What color is it ?
        どんな色?



店員さん   : It’s black.
黒ですわ。


   トレーシーさん: Fine.
   オッケーよ。

   またもや、別室に通されるのか?

  でも、ここは、そんなことはありません。
お客様を監禁するような、
  失礼なことはありません。
  警備体制が、出来ているからなのでしょうね。

   ヽ(゚◇゚ )ノ


  しばらくして、店員さんは、
  バッグを持って、現れました。

 
店員さん: これが、クロコです。


  平然としたお顔です。
   ちょっと、おかしなやつだともとれる。

  なぜなら、お値段は、580万円だからだ。

  もっと、興奮した表情で、普通だと思うが、
     こういう世界では、500万、600万では
  びくつかないのか?

  ほんでまた、うちのお客さんも、お客さんで、


トレー
シーさん : Okay. I'll buy it.
       いいわ。買います。


   ホンマかいな?ようやる~。

   このおふたりのそばにいると、
   頭がおかしくなる。

ここは、日本か?地球か?


   さて、パスポートを見せてくれろ、と店員さん。

   ないとどうなるのだ、と、エスコート役の山田。

   なければ、免税にならないから、
   5%余計にかかる、という。


    少ない山田の脳みそによる計算では、

     580万×0.05=約25万円


山田   : あわわわ・・・


トレー
シーさん : Yamada san, Please call the driver
                    to go back to the hotel and pick up
                   Endi.
                   I'll call Endi to
       bring my passport here.
         
       山田さん、ドライバーさんに、電話して、
     エンディさんをホテルに迎え
       に行くよう、言ってもらえます?
      
   私は、エンディさんに電話して、
   パスポートを持って来てもらうわ。


     (;^_^A)   

    
  ふたりは、一斉に電話を始めます。
 クコロが見つかったぞ。大変だぞ。
   580万円だぞ。

   山田の家より高いぞ。
   山田の家は480万円だぞ。
   山田は
   トレーシーさんのカバンの中で暮らすより、
   安いところで、生活していますぅ。


     ヽ((◎д◎ ))ゝ 
         
  
   ふたり、同時に電話を終えます。ふ~~。

   あとは待つだけ。
          


     (  ゚ ▽ ゚ ;)        


   40分後、エンディさんが到着。
山田、ヒルトンホテルの車寄せで出迎え。
   急ぎ、ホテル内のエルメス直営店にお通し。

   山田には、なぜ、
   このカバンが580万円の値打ちがあるのか、
   わからないが、
   目利きの人には、わかるのでしょう。

   しばらく、そのカバン(白い手袋をして)を見て、
   ご決断。


エンディさん; That'll be good.
         ええよ~。


   これで、決まり。だが、まだ余談は許されない。

   エルメスには、同一人物が、
   6ヶ月以内に、エルメスの高額商品は
   購入できない、という規定がある。

   購入者の名前を変える程度の子どもじみた手口で、
   通用するのか、どうか。


       (@ ̄Д ̄@;)
       

   数分後、エルメス本部から、連絡。
   購入OKの回答。


   購入手続きが進められます。支払いはカード。
   アメリカンエクスプレスメタル。
   免税手続きが取られました。

   次に、税関で、没収されても、
   エルメスは責任を負いません、という
   そういう書類にサイン。

   たとえば、病院で、手術をうけるとき、
   失敗しても、文句は言いません、という
   書類にハンコを押すようなもの。

   山田も、こんな書類作ったら、どうだろう。

   ガイドは案内する内容に、責任をもちません。
   ハンコ押して!

   
     ( ̄□ ̄;)!!


   20分後、手続き完了。
   カバンは、これで無事、
   トレーシーさんのものとなりました。
       
   最後の難関は、出国時の税関です。
   クロコダイルは、ワシントン条約の禁止
   品目です。
   没収の憂き目にあう危険性はかなり高いのです。

   事情通によると、値札をはずし、
   普段使っているバッッグとして、持ち込めば
   ほとんど免れることができるそうですが・・・

   うまく、帰国できたのでしょうか?
   また聞いて見たいと思います。



     【ホテルへ】

山田   : Do you call it a day ?
      きょうは、もう終わりますか?

トレー
シーさん : Yes, please go back to the hotel.
       はい、そうして下さいな。



   さすがに、高級品を買った自覚があるためか、
   本日の観光はこれまで。
   ホテル、直行となりました。


   午後4時。延べ8日間の
   ツアー&アテンド業務終了です。

   世の中には、お金持ちがいる
   というのは、わかっていたが、
   これが、現代に見る富裕層の青春群像であるのか。

   報酬は、まる1日分+チップ。ありがたいです。

   最後に握手でおわかれ。
   今度は東京に来る、とおっしゃいます。
   東京のガイドをご紹介しますので。
   と言い添えて、楽しい8日間が終わりました。

  Bon voyage

  
    山田 錦
 
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4408番:FC2より過去日記 2013年4月10日(水)

2024-06-30 19:28:40 | 日記

2013年  4月10日 (水)


  【ニューオータニ発 午前11時】


    きょうの日程は、奈良観光です。
    山田が作成しました。

    ホテル~東大寺~奈良町(昼食)~
    法隆寺~今井町~大美和神社~
    朝護孫子寺~信貴生駒ドライブウェイ(夜景)
    ~ホテル


    このうち、東大寺までは、
    確かに日程通りの運行となるはずでした。

    が、


    「鉄道の旅をしてみたいの。」


    というトレーシー夫人のリクエストで、
    とりあえず、JR天王寺駅にやってまいりました。
       
    ハイヤーは、天王寺から、
    奈良に回送してもらいます。
    そして、我々は、ここから、鉄道の旅。

    ここから、関西本線(大和路線)に乗り、奈良へ。

    ハイヤーがあるにもかかわらず、なんとも、贅沢な旅。
    ハイヤーを先回りしてもらい、
    JR奈良駅で、待機させております。


    その間、我々は、王寺駅で、途中下車。
    中途半端な田舎の駅で、ぶーらぶら。

    これが、日本の普通の辺鄙な片田舎、
    王寺でございます。

    何もありません。そういう普通の町でございます。
     
     ご夫妻は、スーパーにお立ち寄り。
    西友でお買い物でございます。

    さらに、お食事なのだそうです。

    そら、よろしおすけど、
    ハイヤーは、もう、とっくに、
    JR奈良駅に到着したんだけど・・

    ご夫妻は、そんなことは、意に介さず、


     「何が何でも、お食事よ。」


    はい、ご随意に。


     「山田はん、あんさんも、ご一緒にいかが?」


     「はい、ありがとうございまんす。」

  
    食券を買うお手伝いをします。

    『かつ丼ときつねうどんのセット』 3人前  

    不思議なことだけど、
    こんなに、たくさん、召し上がるご夫婦は、
    とても、スリムなのです。
    
    うまやらしい・・・うらやましいことです。


    さて、午後も午後、もう、2時近くになって、ようやく
    JR奈良駅で、ハイヤーの松原氏と合流。



     【東大寺】


    シーズンは、市営駐車場が、
    バス専用になってしまう、我々には、やや不満の
    東大寺駐車場、きょうは、難なく入れました。


    鹿がいっぱいいます。
    ご夫妻は、おおはしゃぎです。たのしそう。
    もう、お寺に行かなくてもいいんじゃないかい、
    と思うくらい、鹿と
    たわむれて、おられます。

    南大門・・・・鎌倉時代、国宝、

    寺の説明はいらないご様子。

    ならば、と説明は、パス。

    パスという言葉を使ったため、
    パスという言葉で遊ばれてしまいました。
 
    こういう場合、英語では、

     skip

    という単語を使います。
    ちょうど、我々がパスというときの言葉がこれ。


    ご主人、拝観料を山田の分も、
    買おうとなされました。
    あ、いかん、買わなくても
    いいのです。


山田  : Sorry I have my own.
      すんません。自分の分は持っていますので。


   入ると、まず眼前に大きな金堂、
   いわゆる大仏殿。ここに大仏様が鎮座。
   その手前の灯籠は、創建当時のもの。
  
   
山田  : The main hall was rebuilt during
       the 17th to the 19th century .
      大仏殿は江戸時代の再建です。


エンデ
ィさん : When the original temple was built ?
      創建はいつなの?


   創建がいつだとお聞きですか?
   この東大寺の?
   それは、どのパンフレットにも、
   はっきりとは、書かれていません。

   なぜなら、東大寺には、
   その前身となる寺があったからです。
   それも、1つじゃない。

   だから、はっきり、
   何年いついつに出来たとは、
   言えないみたいです。

   なので、開眼供養のあった752年
   という人もいれば、
   もっとも古い728年の寺の
   創建年をいう人もいる。

   間をとって、741年の
   金光明寺創建年をいう人もいる。

   山田の意見ですか?

   冷蔵庫に電気がなければ、ただの箱ですから、
   大仏のいないお寺は、ただの倉庫。
   なので、大仏開眼の752年あたりが、
   よろしいんじゃないでしょうか。


山田 : In 747 casting started
     for the big Buddha,
     with its completion in 752.
     鋳造が747年で、完成が752年でした。


   びんずるそんじゃの像の前、
   山田、真面目に、ガイドしていたんだけど・・・


山田  : Stroke the same place
      you have pain or you suffer,
      then by that hand rub
      your suffering part.
      That's the way to cure.
      体の悪い場所あったら、
                 この人形のその場所をさすりますねん。
      ほんで、その手で、
                 患部をさするとええっちゅうわけですわ。

      
よその
外国人  : Oh How can I touch the head,
                     the part I have to cure ?
                    わしゃ、頭が悪いんで、
                    さすりたいけど、届けへん。


 え? ふりかえると、エンディさんも、
   トレーシーさんもいません。

      
    「あれ、あれ? うちのお客様はどこ~?」  


 また、本堂に戻って、
   お守りを買ってはります。はいはい。どうぞ。



      【奈良町はパス】

 奈良町でお昼の予定を入れていましたが、
   おなかが空いていないということで、パス。


トレー
シーさん : Pass !


山田   : Okay !


   しばらく進むと、
   ピーナッツを売っている店を発見。

   いろいろなピーナッツを買いました。

   今、買ってきたピーナッツチョコを食べながら、
        これを書いています。

    

     【今井町】

高速で、橿原へやってきました。
大和三山がみえる高速高架道路。
めざす今井町は、近鉄八木駅。

資料館で、今井町の
散策マップをもらってきました。


山田 : Let's take a walk.
     行きまっせ。


   少し歩いて、


トレーシ
ーさん  : Yamada san, this is not what
                     we imagined as an old town.
       山田さん、こんなイメージじゃなかったのよ。
       古い町並みって言ったのは!


      このとき、うっすら、
      お客様のご要望が読めてきた。
      古い町でも、新しい町でも、
   とにかく、すてきなおみやげが買える場所だ!


   そこで、奈良町に引き返すことに・・・

   で、途中、

トレーシ
ーさん : Yamada san I feel a little hungry.
       Would you kindly stop over if you
       find a great little place for meal ?
           
            山田さん、私、こばらが空いて・・・
              どこか食べるとこ見つけたら
      寄ってもらえる?


エンデ
ィさん : Oh how many stomachs do you have ?
                 We ate a while ago.
         
                おい、さっき食べたばっかりだろ?
                胃袋いくつ持っているんだ?

     
  ラーメン屋さんに立ち寄りです。
  トレーシーさん、
  豚骨ラーメンと醤油ラーメンを指差し、

ヾ(@^▽^@)ノ

トレー
シーさん : How different is this ramen from that ?
       これって、どう違うの?


山田   : The one you point at is a ramen
                   with white soup melted with pork born.
                   the other is one
                   with soy bean base soup.

                  その指指してる方が、
                  豚骨スープのラーメンで、そのとなりが、
              醤油ラーメンですわ。


トレー
シーさん : Then I will take the one
                  with pork born base soup. 
                  And you ? Gota san ?  
         
               じゃ、豚骨スープのラーメンをいただくわ。
              山田さん、何するの?


山田  :  I'm full.
                 もう入りませんよ。


    山田、ウーロン茶でお付き合い。

    その後も、みなさん、豪快に、追加注文。
    餃子*人前。
    エンディさん、餃子を別のお皿に入れて、

        「Have some more.」
        (召し上がれ)

    もう、あかんっちゅーのに。「Thank you.」


(=⌒▽⌒=)

  
   そして、このラーメン店立ち寄りのおかげで、
   奈良町に、戻る気力が喪失。

   挫折に至る、トレーシーご一行様。


山田  : We exhausted much of time
     at that ramen restaurant.
     If we go back to the Naramachi town,
     it'll be only that area that we are
     going to and around.
       How do you say ? 
     
    あのラーメン屋さんで、
    時間どっぷり浸かってたんで、
    奈良町に戻れば、もう、きょうは、
    その辺りだけで終わっちゃうよ、いい?

トレー
シーさん : Oh I want 1 day to be consisted
      of not 24 hours but 36 hours !
      ああ、一日って、短いのね。
      36時間あればいいのに。


そんなこと言ったて、仕方がない。
トレーシーさんとご主人、相談の結果、
大阪に戻るという。


山田  : That'll be alright.
      いいですよ。
     (いいけど、この無計画ぶりは、何なんだ)

トレー
シーさん : I now remember there's one thing we should do.
      The sky building. Would you please go there ?
      あ、思い出した。スカイビルよ。
      スカイビルに行かなくちゃ。


    まあ、朝護孫子寺を取りやめて、
    生駒スカイラインを止めたのだから、
    梅田スカイビルで、景色を楽しむのは、
    正しい代替案ではある。

    夕食は、天ぷらがいいという。
    ミシュラン二つ星を探せ、という。

星空

    ホテルのマネージャーに連絡。


マネー
ジャー : 星の数までは希望に添えないが、
                 とりあえず、ミシュラン推奨の
         
     「天ぷらの店」

      を探して、予約を入れておきますよ。


       ヾ(@°▽°@)ノ


  10分後、マネージャーから電話。
      きょうの、夕食は、午後7時。肥後橋の
     
  「一宝」
       
    やれやれ。


    スカイビルから、移動・・・・

    のはずが、

( ̄_ ̄ i)

トレー
シーさん : Hey, moment.
       Why don't you take a
       rest for coffee ?
       ねえ、待って。コーヒー休憩しない?


山田   : (休憩?はあ?)
       That's okay if you'd like to.
       いいですけど・・


    3分後、山田もココアを飲んで、
    窓の外を展望しています。
   

山田   : Behind those buildings
       there's a town called "Sakai"
       famous for its kitchen knife.
       
       あの、ビルの並ぶ、向こうが、堺ですわ。
       包丁で有名な。

       (-^□^-)

     そう言った24時間後に、ご夫婦がまさか、
     堺の包丁をお買い求めになるなんて
     夢にも思わなかったのですが・・・


     日ぐれて、市街に
     灯りがちらほら、灯り始めました。

     もう、午後6時30分です。あせる山田。
    
      ( 早くしないと、
        午後7時の予約時間に遅れるし。)

     おふたりは、悠然と、たっぷり、
     15分、時間をかけて、
     車のところに、戻りました。



    【教訓】

    お金持ちになりたければ、悠然と構えておけ。
    バタバタするな。金運が逃げる。

   
        【一宝】


    ここは、大阪でも、指折りの老舗。
    スタッフの仲居さん方も、英語が堪能。

    と、いうことは、山田の出る幕なし。

    と、いうことで、
    さすがにきょうは、
    夕食は、自腹で、別の場所。

    ハイヤーの松原さんに頼んで、
    福島まで、移動してもらった。

    上等カレーの、ビフカツカレー、900円~。

    これでも、山田には、思い切り贅沢な

    「晩ごはん」

    なのですよ。


     ご夫婦の食事終了予想時間は、
     午後10時。
     山田も、松原さんも、そう読みました。

     まあ、だからといって、
     あまり、肥後橋からは、離れません。
     連絡を受けると、
     すぐに、お迎えがきく距離にいます。


     待っている間のつれづれに、 
     ハイヤーの料金って、いくらぐらいなのか、
     聞いてみた。

     まず、ハイヤーを呼ぶ、
     という基本料金が、7000円。

     それに、加算されるのが、経過時間料金。
     これは、30分につき、3500円。

     なので、10時間のハイヤーなら、
     77000円ということになります。

     と、いうことは、ほとんど、毎日、
     ご夫婦は、我々に、
     10万円以上、使っている計算です。

     
       【お迎え】

    午後9時頃、料亭から電話。
    他のお客様が帰ったので、
    ハイヤーの駐車が可能に
    なったとの旨。

    なので、肥後橋の料亭に引き返します。

    尚も、待つこと、40~50分。


    ようやく、玄関の戸が開きました。


    仲居さん、女将さん・・・、
    お見送りスタッフ、全員が出て来られました。


ご夫婦 : Thank you.


女将さん: サンキュー


山田  : (ああ、やっと帰れる・・・)



  午後10時30分、ホテルに帰着。
  明日のお迎え時間は、午前10時30分です。
                

      
      おしまい
      山田 錦

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