もぐりの語学教室+修行が辛くお寺を逃走した元僧侶見習の仏教セミナー

ご一緒に学習を!
私は先生ではありません.間違いだらけかと思います.
ご容赦下さい.

2712番:ココット嬢(50)

2023-09-09 04:34:12 | 日記


ココット嬢(50)   
Mademoiselle Cocotte


——————————【50】——————————————

  «  Il  faillit devenir  idiot;  il  fut  malade  pendant
un  mois; et,  chaque  nuit,  il  rêvait  de  sa  chienne;
il  la  sentait   qui  léchait  ses  mains;  il  l' entendait  
aboyer.         

 
.——————————(訳)————————————————

 「彼は白痴になりかけました:一か月間寝込みました.
そして毎晩彼は自分の犬の夢をみました.(夢の中で)
彼は犬が自分の手を舐めていたのを感じていました.
彼は犬が吠えるのも聞こえました.  


.——————————《語句》———————————————
            
faillit:[発音 ファイ-イ](単純過去3単) < faillir [ファイイール]
   (過去分詞はfailli [ファイーイ])
  現在活用なし;
  不定詞、複合時制、単純過去がほとんど
faillir + 不定詞:危うく~しそうになる
       もう少しで~するとこおろだ     
idiot(e):(形) ばかな、白痴の        
léchait:(半過去3単) < lécher (他) なめる
     lécher une glace / アイスクリームをなめる
     chien qui lèche la main de son maître / 
     飼い主の手をなめる犬      
aboyer:(自) (犬が)ほえる、唸り声を上げる
   

——————————≪文法≫ —————————————————

🔶 感覚動詞
   voir 「見る、見える」、entendre 「聞く、聞こえる」
  sentir 「感じる」などは「感覚動詞」と呼ばれます.
 こういう動詞のあとに不定詞がきて、「…が~する
のを見る(聞く、感じる)というような節になるとき、
不定詞とその不定詞の主語(同時に感覚動詞の直接補語
になっている)名詞または代名詞との語順は次のように
なります.

(1)不定詞が自動詞のとき:
(a) <感覚動詞—不定詞—名詞> 
  Je vois courir un chien. / 犬が走っているのが見える.
  J'entends siffler le train. / 汽車が汽笛をならしている
  のが聞こえます.

㊟ この場合、<感覚動詞—名詞—不定詞>
    Je vois un chien courir. やJ'entends le train siffler .
    の語順でも差し支えありません.ただし、不定詞に
  副詞などがついていないときには、ふつう主語名詞
  をあとに置く方が調子がいいとのことです.

(b) <代名詞—感覚動詞—不定詞>
  Je le vois courir. / それが走っているのが見えます.

  (2)不定詞が他動詞のとき:
(a) <感覚動詞—名詞—不定詞—不定詞の直接補語名詞>
  Je vois mon frère danser une valse.
    兄(弟)がワルツを踊っているのが見えます.
  J'entends Marie chanter une chanson.
    私はマリーが歌を歌っているのが聞こえます. 

㊟ 感覚動詞の主語になっている名詞(例文では mon frère,
Marie)は不定詞のあとに à または par をそえておくことも
できます.
  J'entends chanter une chanson à (par) Marie.

(b) <代名詞—感覚動詞—不定詞—不定詞の直接補語名詞>
    Je le vois danser une valse. 
    彼がワルツを踊っているのが見えます.

㊟ この場合J'entends chanter une chanson par Marie.
  という文で Marie を代名詞にするとla ではなく
  lui になります.
  Je lui entends chanter une chanson. 

 

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2711番:女の一生(42)

2023-09-09 04:29:50 | 日記


Une vie  /   Guy de Maupassant

女の一生(42)
Une vie (42)


——————————【42】———————————————

Le  concierge  et  sa  femme  vinrent  saluer  en  fermant
la  portière; ils  reçurent  les  dernières  recommandations
pour  les  malles  qui  devaient  suivre   dans  une  char-
rette; et  on  partit.

  
..——————————《訳》————————————————

 門番とその細君が門を閉める向きもあり、やってきて
お見送りの挨拶をした.彼らは荷車で追尾することにな
っている旅行荷物のことで最後の注意を受けた.そして
馬車は出発した.


——————————〘語句〙————————————————
       
concierge:(名) (アパートやビルなどの)管理人、門番     
portière:(f) (乗り物の)ドア
        本文では門番が馬車のドアを閉めるかたがた
    やってきた、とも訳せるが館の門のことと
    考えた方が自然です.訳本のほうも門の解釈
    をとっています.       
recommandation:(f) 忠告、勧告、   
charrette:(f) 荷馬車、2輪の荷車、
    1頭立て軽二輪馬車 
malle:(f) 大型トランク、旅行用大カバン

 

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2710番:シモンのパパ(32)

2023-09-09 04:28:03 | 日記


LE PAPA DE SIMON
シモンのパパ(32)


—————————【32】——————————————————

 Mais  Simon  tout  à  coup  cessa  de  sangloter.  Une
rage  l'affola.  Il y  avait  des  pierres  sous  ses  pieds;
il  les  ramassa  et,   de  toutes  ses  forces,   les  lança
contre  ses  bourreaux.


.—————————(訳)———————————————————

  しかしシモンは突然、泣くのを止めました.激しい怒
りで、もうやけくそになっていました.足元には石ころ
がころがっていたものですから、それらを拾い上げると
思いっきり、この虐待者たちに投げつけました.

   
—————————⦅語彙⦆——————————————————
              
rage:(f) 激怒、激昂、憤怒  
affola:(3単単純過去) 
   < affoler (他) …の気を動転させる、
   半狂乱に陥れる
      をパニック状態に陥れる;夢中にさせる    
toutes ses forces:力いっぱい、一生懸命        
bourreau (複_x):体罰執行人、(特に死刑執行人)
    ❷残虐な人、虐待者


—————————《感想》——————————————

今のいじめは陰湿ですが、昔のいじめも、とんでもない
ものだったのですね.未開人が生贄の周りで踊る姿は陰
湿の対極にある狂気の沙汰です.

 

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2709番:ベラミ(32)

2023-09-09 04:26:10 | 日記

 
ベラミ(32)
Bel-Ami
 (1885)
by Guy de Maupassant


——————————【32】——————————————————

En  moyenne,  chacun  devait  avoir  au  moins  deux
louis; ils  étaient  bien  une  centaine  par  café;
cent  fois  deux  louis  font  quatre  mille  francs !
Il  murmurait:  «  Les  cochons ! »   tout  en  se    
dandinant  avec  grâce.


..——————————(訳)——————————————————

平均して各々のポケットには2ルイはあるに違いない.
各喫茶店には軽く100人はいる.2ルイの100倍とい
うと4000フランだぜ、まったく! 彼はつぶやいた.
「豚どもめ!」そう思いながら、優雅に気取ってみせ
て歩いていたのでした.


——————————⦅語句⦆——————————————————

moyenne:[モワイエンヌ](f) 平均、平均値;
  rouler à une moyenne de 60 km. / 
  平均時速60km で走る             
en moyenne:平均して
        Il regarde la télé en moyenne deux heures par jour.
         (彼は日に平均2時間テレビを見る)
centaine:[サンテーヌ](f) 100、100個、100歳、100人 
se dandiner:体を左右にゆすって、ひょこひょこ歩く
        ぶざまに
se dandiner avec grâce:優雅にひょこひょこ体を振って
    歩く、というのは支離滅裂です.ここは
    「洒落た風に装って」
        そう訳す根拠はse 自らをfaire dandy 伊達男に
    しながら歩いた、と解釈します.
——ゴタぴょん、質問です.勝手な訳をつけていいの?
——体を左右に振って優雅に、あなた歩けますか?
  できもしない訳をつけるほうが罪が重いよ.
——でもdandinerがdandy にみせることって、訳
  としてひどくないですか?それに語源的には
  dandin (抜け作、たわけ者) なのですけど.
——お、語源で来たか.dandin は古フランスでは
  「ちいさな鐘」、dand は揺れる.でもこんな
  ところを掘り返しても何も出てきません.
  ここで作者は主人公に「気取り歩き」をさせた
  ことは文の流れからちゃんと伝わってきます.

 

——————————≪文法≫ ————————————————

deviner とかpenser などの主節に導かれるべき文が独立
しています.内容はデュロワの思ったことなので、本来
直接話法か間接話法で伝達文が導入されるところです.
この話法は自由間接話法と呼ばれるもので、導入指標
となる接続詞のqueがありません.自由と言っても
時制の照合は受けます.「持っているはずだ」 と思って
いる彼は今、chacun doit deux louis. 「みんな2ルイぐらい
は持っているはずさ」と思っているのですが devait avoir
…と時制が過去にシフトバックしています.自由といっ
てもここだけは時間の制約を受けています.

 

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2708番:サウンドオブミュージック(683)

2023-09-09 04:24:03 | 日記


サウンドオブミュージック(683)
𝓢𝓞𝓤𝓝𝓓 𝓞𝓕 𝓜𝓤𝓢𝓘𝓒


—————————【683】—————————————————   

 These  months  still   belong  to  our  most  precious
memories.    It   was   a  time  of   first  love.    The  
music   welled  up  from  our  hearts  simply  for  pure
love  of  music.   At  that  time  we  sang  because  we
had  to,  and  nobody  and  nothing  could  stop  us.
  
..——————————(訳)——————————————————

  その数か月も尚私たちのもっとも大切な記憶に残って
います.それはいわば私たちの「初恋」です.私たちの心
から純粋に音楽への憧れだけで、音楽がほとばしりはじめ
たのです.その当時は私たちは歌わなければならないから
歌った.何があろうと、誰にも止められませんでした.


                  

——————————⦅語句⦆—————————————————

belong to ~:~に所属する、ここでは「記憶に所属する」
   となりますが、つまり、記憶に残ること.
well up:湧き出る、ほとばしる、流れ出る 

 

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