もぐりの語学教室+修行が辛くお寺を逃走した元僧侶見習の仏教セミナー

ご一緒に学習を!
私は先生ではありません.間違いだらけかと思います.
ご容赦下さい.

1156番:アルト・ハイデルベルク(127)

2022-03-08 16:46:47 | 日記

アルト・ハイデルベルク(127)
𝕬𝖑𝖙 𝕳𝖊𝖎𝖉𝖊𝖑𝖇𝖊𝖗𝖌

 


————————————【127】———————————————

............Käthie:(seufzt). Denn schließlich heiraten muss jede, nicht wahr ?
............................Und ewig in Heidelberg bleiben kann man doch auch nicht,
............................gell ?

Karl Heinrich: Bewahre.

............Käthie: Nun muss ich gehen.

Karl Heinrich: Käthie ! (Zieht sie an sich.)

............Käthie: Nicht !

Karl Heinrich: Süße Käthie. (Küsst sie leise).

............Käthie: (macht sich halb frei). Wie heißen denn Sie ?

Karl Heinrich: Ich ? Ich heiße Karl Heinrich.

............Käthie: Zwei Namen ?

Karl Heinrich: Ja.

............Käthie: Karl Heinrich.  Das klingt so seltsam.  So...so...(Sie nimmt
              leise seine Hände.)  Karl Heinrich  (Sie schrickt auf.) Da
              kommt wer !

Karl Heinrich: Nicht fort !

............Käthie: Ich komme wieder.

Karl Heinrich: Aber sicher !

............Käthie: Sicher. (Ab.) 


————————————— (訳) ————————————————

...ケティー: (ため息をついて)だって結局誰だっていつかは結婚
...........................しなくちゃならないのですから、そうでしょう?
............................それにいつまでも永遠にハイデルベルクにいられる
.............................わけはありませんものね、そうでしょ? 

カール・ハインリヒ: まさか.

...ケティー: さあ、もう行かなくちゃ.

カール・ハインリヒ:  ケティー.(彼女を引き寄せる)

...ケティー: よしてください.

カール・ハインリヒ: 可愛いケティー.(そっとキスをする)

...ケティー:  (身を離して)  王子さまは、お名前何とおっしゃるの?

カール・ハインリヒ: 僕ですか? ぼくはカール・ハインリヒです.

...ケティー:  カールとハインリヒ、ふたつのお名前ですの?

カール・ハインリヒ: ええそうです. 

...ケティー:  カール・ハインリヒ.不思議な響きね.とっても...とって
............................も...(そっと彼の手を取る) カール・ハインリヒ
............................(驚いて立ち上がる) 誰かが来るわ.

カール・ハインリヒ: 行かないでくれ!              

...ケティー: また来るわよ.

カール・ハインリヒ: きっと戻って来てね!

...ケティー:  きっとね.(立ち去る)
 


—————————————《語彙》————————————————

seufzt:(3単現) <seufzen (自) ため息をつく 
schließlich: ❶最後に、ついに、❷結局のところ、
     Ich bin schließlich der Älteste. 
     結局[何と言ったって]私がいちばんの年上なんだからね.
jede:(女性単数N格) <jeder  どの人も、誰も
   ここではケティーが自分自身のことに言及しているので
     女性単数N格(jede)で一般論を述べています.      
ewig:❶永遠の、永久的な、❷いつまでも        
bewahre:→ Gott bewahre !  とんでもない!
leise:(音が) 小さい、静かな、かすかな     
klingt:(自) (鐘などが) 鳴る、響く    
seltsam:[ゼルトザーム] 奇妙な、不思議な         
schrickt auf:(3単現) <auf/schrecken (自) 驚いて飛び上がる
     schreckenは不規則動詞:schrecken=schrak=geschrecken
     auf は運動の方向「上へ」、つまり「立ち上がる」      
fort:(副) 去って、いなくなって、離れて(英=away)
     Nicht fort !  (Don't go away !) 行かないで! (Ne me qitte pas !)
ab:離れて、去って、[劇] 退場;  
     Fritz ab nach links. フリッツ、上手へ退場.

    
—————————————≪一言≫————————————————

ケティーがカール・ハインリヒに、名前が2つか、と聞いていますが
聞いた理由は普通、貴族は、von などが入るため、3つ以上になるた
め不思議に思ったからでしょう. カール・ハインリヒの響きが不思議
に感じたという点については、日本語が母語の私にはわかりません.
申し訳ないです.

 

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1155番:さすらいの青春(155)

2022-03-08 16:43:50 | 日記

さすらいの青春(155)

 

 
—————————【155】———————————————

  Que  la  matinée  fut  lente  à  traverser ! Aux appro-
ches  de  midi,   nous  entendîmes  là-haut,   dans  la 
mansarde,   le  voyageur   s'apprêter   pour  descendre.

  
——————————(訳)————————————————

何とその日の朝は、時の動きが遅かったことか! 正午が
近づくころ、私たちには階上のマンサール部屋から、例の
旅人、モーヌが降りてくる用意をしている物音が聞こえた.
 
                                     
——————————⦅語句》————————————————
        
matinée:(f) 朝、朝の間、午前中     
lent(e):遅い、のろい;
    être lent(e) + 不定詞:…するのが遅い      
traverser:(他)[本文では目的語なし](ある時期を)経過する、過ぎる
    [基本的意味]横切る、横断する、通り抜ける、通り過ぎる 
                    貫く、渡る      
aux approches de ~:~が近づくと、近づくにつれて   
mansarde:(f) 屋根裏部屋; マンサール屋根(二重勾配屋根)   
s'apprêter:~する準備をする、身支度をする

 

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1154番:さすらいの青春(154)

2022-03-08 16:42:14 | 日記

さすらいの青春(154)

 

 
—————————【154】———————————————

  Toutes  les  têtes  levées,  toutes  les  plumes  en  l'air,
à  regret   nous  le  regardâmes  partir,   avec  sa  blouse
fripée  dans  le  dos  et  ses souliers  terreux.


——————————(訳)————————————————

クラス全員の顔が上った.ペンを持った手は宙ぶらりんだ.
惜しむように私たちは、背中がしわだらけになった青い上っ
張を着て泥だらけになった靴姿のグラン・モーヌが出て行く
のを見守った. 
 
                                     
——————————⦅語句》————————————————

à regret:❶残念ながら、❷いやいやながら、
    ❸残念なことに(à mon regret)        
fripé:(形) しわくちゃの、しわだらけの            
soulier:(m) 短靴; 通例複数形で用いる  
terreux(se):(形) ❶土の、土臭い; ❷土色の; ❸泥だらけの;
    odeur terreuse / 土のにおい;  chaussures terreuses / 泥靴 
 

—————————— ≪文法≫—————————————————

toutes les têtes levées, toutes les plumes en l'air,
はぎれよく、分詞構文になっています.
étaient を補えば、意味は取りやすいと思いますが
文が野暮ったくなるので、こういう表現になって
いるのでしょう. 
仏検で和訳の出題があれば、

「全員の顔が上り、ぺんが宙に浮かぶ中、彼は
背中がしわくちゃの青い上着、泥だらけの靴と
いういでたちで立ち去ったが、私たちはそれを
惜しむように見送ったのだった.」

この程度でなんとかおまけの合格ラインに食い込める
かと思います(が知らないぞ!)

ところで、いつものように、訳本はどうなっているかを
みてみましょう.

❶「講談社」:頭という頭が上がり、ペンというペンが
    紙を離れ、モーヌが皺くちゃの上衣の背を見せ、
    泥だらけの靴のまま出て行くうしろ姿を、私た
    ちはがっかりして見送りました.

❷「みすず書房」:みんな頭を挙げてペンを持ったまま、私
    たちは、彼が背中の皺くちゃになった上っ張りを
    着て、泥だらけの靴を穿いて出て行くのを、残念
    そうに見送った.

❸「角川文庫」:みんながペンを持つ手をとめて、顔をあげた.
    そして、モーヌがぼろぼろになった服を背負って、
    泥まみれの靴をはいたまま出て行くのを、しぶしぶ
    見ていた.

❹「岩波文庫」:私たちは、いっせいに顔を上げ、ペンを宙に
    止めて、モーヌが上着の背中をしわくちゃにしたまま、
    泥だらけの靴で出て行くのを、残念な思いで見送った. 

➎「旺文社文庫」:ぼくたちはみんな頭をあげ、ペンをもった手
    を宙にもちあげたまま、モーヌが背中の破れた服を着、
    土まみれの靴をはいて出て行くのを惜しそうに見つめた.

➏「パロル舎」:みんなが顔を上げた.ペンを宙に持ちあげた.
    そして、ぼろぼろになった上着を背なかにひっかけ、泥
    にまみれた靴を引きずって出ていくモーヌの姿を残念そ
    うにながめた. 

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1153番:さすらいの青春(153)

2022-03-08 16:39:25 | 日記

さすらいの青春(153)

 

 
—————————【153】———————————————

   « Je  voudrais  aller  me  coucher, monsieur, dit-il
enfin,  en  levant  le  bras  à  demi.  Voici trois  nuits
que  je  ne  dors  pas.
—— Allez ! »  dit  M.  Seurel,  désireux  surtout  d'évi-
ter  un  incident.


——————————(訳)————————————————

  「先生、帰って寝てきてもいいですか?」ついにモーヌが
手を少し上げて言った、「もう3日も寝ていないものですから」
——「行きなさい!」  スーレル先生は言いました.とりわけ
いらぬトラブルは避けたいと思っていたのだ.
  

——————————⦅語句》————————————————
      
désireux(se):[デズィルー] (形)   
   désireux de + 不定詞:~することを欲する、望む
   Il se montrait désireux de nous quitter. 
   彼は我々から離れたがっているようだった. 
          * se montrer …の様子[態度]を示す
      Elle est désireuse de bien plaire.
      彼女は人に気に入られたがっている.
          *plaire à ~ ~の気に入る
    Ce chapeau vous plaît ?    
              この帽子はお気に召しますか?
      commerçant désireux de satisfaire ses clients
      客の満足を願っている商人
éviter:(他) (を)避ける
surtout:とりわけ、特に、なかんずく
incident:[アンスィダン](形) ❶(一般に困った)出来事、
   (ちょっとした)事件、事故、支障、混乱 
        ❷もめ事、紛争

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