青空世界

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女王ハトシェプスト

2006年08月17日 | Weblog
戦争のこと、人間はなぜ戦争を始めるのか考えていたら、

古代エジプト王朝の女王ハトシェプストと甥のトトメスの史実を思い出しました。


ハトシェプストの時代には、海外との交易が盛んで、

国は富み栄え、豊かで平和な時代が続いていました。


為政者として彼女は良き王だったわけです。

対外関係もうまくいっていたので、交易が盛んで豊かになることができた・・・

理想的で文句を言う道理は論理的には無かったはずです。


ところが、ここに、これを苦々しく歯軋りしながら見ていた者がひとり・・・・・

こともあろうに、甥のトトメスです。


彼は優秀な伯母の政治がうまくいっているのが気に入らなかった、

自分の遥かな野望を邪魔する伯母を憎んでいたのでした。


トトメスは後にハトシェプストの彫像をすべて削り取らせます。

だから、ハトシェプストがどんな顔をしていたのかよくわかっていません。

それほど憎んでいた・・・・・


自分は偉大な王である。 世界を制覇する偉大な王である。

歴史の中に、時々、この観念にとりつかれた人間が登場してきます。


極度の支配欲と征服欲。 きりの無い自己拡大の観念にとりつかれた者が・・・・・

古代から現代に至るまで。


現代では「死の商人」たちが、

世界的なネットワークを使って武器を売って儲ける為に戦争をおこします。

金のためになんでもやる連中が・・・・・


彼らを止める方法は何でしょうか?

平和では困る彼らを止める智慧はないでしょうか?


業の深い人間・・・・・・どうしたら戦争をおこさないことができるのでしょうか?