レオナルド・ダ・ヴィンチの「受胎告知」を見に行ったら、
まるでテロに備える空港のように、手荷物検査をされ、金属探知機の門をくぐる羽目に。
ロードショー並に入場料を取っておいて、絵の前を通り過ぎるだけ。
戻れないのか聞いたら、また、手荷物検査を受けないと見られないのだとか・・・・・
ちょっと詐欺っぽくないかな・・・・・
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西洋美術館の庭で
オーギュスト・ロダンの「地獄の門」と「カレーの市民」を見ていたら
無料のうえに、親切な詳しい解説を聞かせてもらうことができて、さっきとは雲泥の差。
どちらも世界美術史上の傑作なのだけれど・・・・・
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さて、今朝のニュースで、アメリカが旱魃で、
200箇所以上の山火事と、台風並の低気圧と、巨大な竜巻で、
まるで「神曲」のようだと報じていて、
昨日見た「地獄の門」が
ダンテの「神曲」のシーンを現していると聞いたのが
見事にシンクロしたのが興味深く感じられました。
クリスチャンの人は「神曲」に詳しいそうですが、雲は読んだことはありません。
地獄、煉獄、天国を現したもので、
ロダンの「地獄の門」は、人間の凄まじい罪の世界と、「考える人」を配置しています。
なんだか、
格差社会を考えているようにも見えて、
やはり「地獄の門」は普遍的でいつまでも輝き続け、問い続ける凄まじい作品だと
改めて感じたのでした。
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しかし、アメリカ自身が「神曲」のようだと報じる異常気象とその被害は
神とは言わないけれど、やはり、アメリカが起こしてきた多くの過ちに
地球が警鐘を鳴らしているのだと思わずにはいられないのです。