昨日
反-貧困フェスタ２００９ 労働×貧困 に行ってきて、
さっきからブロガーの皆さん達の報告を見ているのですが、
現場に行かなくては分からない貴重なメモからの記録が
よくまとまっているので、雲は雲の視点で感想を書くことにしますね（^^）
「
女性と貧困の可視化」は、この厳しい時代の重要なテーマであり、
それに伴う「
子どもの貧困」は、声を上げられない当事者の
深刻な問題だと思って参加したのですが、はたして、
女性たちは賢くしなやかに活動しています（^^）
分科会１の「
女性のハケンを考える」では、当事者の生の声が次々と出され、
雇用される能力としてのスキルをどんなに高めても、
収入に反映されずに使い捨てられる実態と、
その理不尽さと戦う決意の表明がなされていました。
その中で、労働相談を受けている年配の男性から、
失業した夫が、失業した事実を妻に言わずに
サラ金に手を出し、
借りたお金を給料に見せかけて、失業した事実を隠していたのが、
サラ金からの督促状が来て初めて、それが妻に知られる所となって、
言い争いが
ドメスティック・ヴァイオレンスに発展し、
その結果離婚に至るケースが近年増加しているという報告がありました。
報告の途中で「
ご主人と言うのをやめてください」との声に
発言者が逆切れして怒鳴りだしたので、
「女と男の壁もしなやかに越えていかなきゃならないのにね・・・」
と思った一幕から、実は色々な重要なテーマが見えてきたのでした。
それは、男性を縛り付ける「
大黒柱の呪縛」。
つまり「
ご主人」とは一家の大黒柱を意味し、
倒れる訳にはいかない責任を負っていて、
だから「ご主人」の「
男の沽券」が出てくる。
俺様になる。周囲にとって嫌なオヤジになる。家の中で孤立する。
意見を言われただけなのに「俺様に逆らった」と思って逆切れる。
逆切れて殴る。怒鳴って脅す。これが世に言うＤＶ。
その結果、家族が幸せではなくなる。
という悪循環の原因が「
ご主人という呪縛」なのですね。
「今日部長から、もう明日から来ないでいいって言われたんだ。
どうしよう・・・・・・・・」
と妻に言っていれば、そこから新たな展開になるでしょう。
「そう。じゃ、私がパートでもアルバイトでも働くから、
しばらく休んだら。」とか、
「そんな理不尽な！！！あんなに真面目に働いてきたのに・・・・・
法的に解決する手段を一緒に探しましょうよ。
とにかく、まずは辞めないことよ。」とかｅｔｃ．
「
男性解放」は、つまり平和への道だということを、
もういいかげん気づけよ、と思う訳なのですね（^^）
派遣村の村民の「
働く現場は無法地帯」という言葉は、
本当にそのとおりだと共感しました。
民間も公務も非正規も正規も、もう本当に
「
無法地帯」で無理やり働いていたり、切られたりしているのが、
生の声からよくわかりました。
公務の現場も非正規職員や派遣によって
推定１００万人の犠牲のもとに成り立っている現状・・・・・・・
人が支えあって、人らしく生きたい
ただそれだけのために、右も左も、非正規も正規も、女性も男性も
あらゆる壁を、風のようにおおらかに越えて、ゆるやかに繋がってゆく（^^）
それが「
分断して支配する意図」を超えてゆく智恵というもの・・・・・・
そう（^^） そのとおりですよね（^^）
