あまの鍼灸院ブログ

鍼灸院での毎日の様子をアップしています。
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陰陽論の基礎知識

2022-12-18 20:35:00 | ブログ
こんにちは🌕今日は、本当に寒い1日となりました。
雪の影響のあった地域も多いようです❄️。
今年は、寒い冬となるのでしょうか⁉️

毎週日曜日は、院長の自伝です。

陰陽論を説明するには『素問・陰陽応象大論篇 第五』が最も大切ですので、
その中から抜粋して説明させていただきます。

 「黄帝曰く、陰陽なる者は、天地の道なり、万物の綱紀、変化の父母、生殺の
本始、神明の府なり。治病 必ず本に求む。」(現代語訳黄帝内経素問・東洋学術出版より)
このように書かれていますが、これを現代語訳すると次のようになります。
 「黄帝が云われることには。「陰陽は宇宙の普遍的な法則であり、一切の事物
の大綱であり、万物の変化の始源であり、生長、壊滅の基礎である。大いなる道
理は陰陽の中に存在している。疾病を治療するには必ず病の変化の根本を追究すべきであります。」
 これは、『易経・繋辞伝』の、「一陰一陽を道と言う」理論に基づくものです。
このように我々の行う脉診流・経絡治療は天地自然の法則を説く易経に由来しています。
また、万物は天と地の気が結び合ってできたものであり、
天は陽の気を人に供給しており、地は陰の気を人に与え、天地の間に人間をはじめ総ての生命は存在しています。
さらに、「陰が勝つと陽は病気になり、陽が勝つと陰は病気になる。陽が勝つと
発熱し、陰が勝つと寒気がする」と、陰陽の偏差により病になる事を説いています。
「陰は積み重なれば必ず陽となり、陽が積み重なるならば必ず陰となる。寒は極
まれば熱を生じ、熱は極まれば寒を生ずる」と述べています。
即ち、陰が極点に発展すれば陽に転化し、陽が極点に発展すれば陰に転化する結果となる。
この陰陽の対立と制約・消長のバランスがとれた状態は、万物万事の発生、発展変化に必要不可欠の条件になるのです。
言い換えれば、どちらか一方でも別の一方から離れて独自に存在することは出来
ません。即ち、陽は陰に依存し、陰は陽に依存するのですね。

次週に続く

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