あまの鍼灸院ブログ

鍼灸院での毎日の様子をアップしています。
鍼灸院ってどんなところ?と知っていただけたらうれしいです。

 冬の過ごし方

2019-12-24 21:19:00 | 健康・病気
こんにちは!
スタッフの石黒です。

メリークリスマス🎄🎅
今日は、サンタクロースからのプレゼント🎁を心待ちに
している子どもたちも多いですね!良い子にはプレゼントを
持ってきてくれるとか!

今日は冬の過ごし方についてです。

先週のブログでもお話しした、東洋医学の古典である『黄帝内経素問』
" 四気調神大論篇 第二"に、冬の養生についてこのように書かれています。

冬三月、此謂閉蔵。
水冰地坼。無擾乎陽。
早臥晩起、必待日光、使志若伏若匿、若有私意、若已有得。
去寒就温、無泄皮膚、使気亟奪。
此冬気之応、養蔵之道也。
逆之則傷腎、春為痿厥、奉生者少。

(『黄帝内経素問』" 四気調神大論篇 第二"より)

これを簡単にすると以下のようになります。

冬の三ヶ月を閉蔵と言う。
水は氷り、大地は裂ける。
この時期に陽気をかきみだしてはならない。
早く寝て遅く起き、日光を待つ。
意思は伏せて隠しているかのように心静かにする。
寒いのを避け、温かく保つ。
皮膚を開いて汗を出し、閉蔵している陽気に影響を受けさせてはならない。
これが冬に応じ、蔵気を養うという道理である。
これに逆らうと腎が損傷され、春に痿厥になり(手足が冷えて軟弱になる)、
人が春の気に適応する能力を減少させてしまう。


どうでしょうか?
冬の養生、なんとなくおわかりいただけましたか。

冬は、次の春に向けてエネルギーを貯める時期です。
次の春にしっかりと活動できるよう、冬のうちに陽気を損傷しないよう、しっかりと保つことが大切です。
陽気とは体を動かしたり、温める為の原動力のようなものです。
この時期に寒さに身を晒したり、運動で汗をかいたり、激しい感情に身を任せてしまうと、
陽気は少なくなってしまいます。

今日の養生を簡単にまとめると、
①早く寝て遅く起きる
②心穏やかに
③体を温かくする、冷やさない
④過度に汗をかくのをさける

となります!

次の春を元気に過ごす為にも、体を温かくして心穏やかに冬を過ごしたいですね。

石黒友紀乃

参考文献:現代語訳 黄帝内経素問 上巻
東洋学術出版社
南京中医学院医経教研組 編
石川秀実 監訳
島田隆司、庄司良文、鈴木洋、藤山和子 訳
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする