++おさんぽ日和+++

美味しいモノと、楽しいコト、暑い国でちょっとずつ。。

シアワセの味

2008-01-11 | うちごはん
今日はお呼ばれだったので、炊き込みご飯を持って行くことに。

以前ポットラックパーティーで炊き込みご飯が残っていたのを思い出した。
きっと取りづらかったからだと思う。

「おにぎりなら食べやすいかもー」とひらめいたのは良いものの、
コンニャクやらゴボウやらが飛び出て握りづらいこと・・。

「100人で食べたいな~富士山の上でオニギリを~♪」と歌いながら
ひたすら握る握る握る、、、

40人分くらいだったのでご飯を3回炊いてるうち、祖母が炊いてくれる栗ご飯のことを思い出してた。

いつも元旦に炊いてくれた栗ご飯。
電気とガス、二つのお釜で何度も何度も。
オコゲが沢山出来るからガスの方が人気。

秋に栗を大量に剥いて冷凍して、元旦に備えてくれる。
栗剥き器を使わず、ナイフで一個一個剥く。
根気強いというかマメというか、、愛だーっ

それがもう、メチャメチャ美味しくてー。
元旦じゃなくても炊いてくれたなー。

私が世の中で一番好きな食べ物は、祖母の栗ご飯。
これは昔から変わらない。
昔の友達はそれを知ってるので、秋や冬に一時帰国すると
「おばあちゃんの栗ご飯が食べられるかな?」とメールしてきたりする。

そういえば、新入社員研修で「人の話を聞く姿勢を学ぶ」というのがあった。

大きな部屋の壁際1列に並ばされ、好きな食べ物を言う。
反対側の壁1列に並んでる自分のパートナーは、それを聞き取らなくてはいけない。

何十人もいっぺんに「○○!」と言うので、身を乗り出して一生懸命聞かなくちゃならない。
その姿勢を学べ、という授業でした。

私が「栗ご飯!!」
と叫んだら、パートナーのMちゃんは想定外の単語だったらしく全く聞き取れなかった。。

他の皆は「イチゴ」「チョコレート」といった女子らしいものばかり。
調理済みの食べ物を選んでいた子は「グラタン」くらい。

「栗ご飯なんて分かるわけないじゃんっ」とMちゃんも怒ってた。

超怖い先生だったので「聞く姿勢がなっとらん」と怒られるかと思いきや、
先生も「あらー。栗ご飯なの~・・」と拍子抜けした様子でお咎めナシ。

祖母が、炊き上がった栗ご飯をヒノキの飯台にパカっと空ける。

ヒノキの良い香りと香ばしいオコゲの匂い、それから栗の香りが混ざり合って
シアワセの湯気が立ち上る。

私も飯台に入っちゃいたい。

そのくらい、サイコーに良いニオイ。

もう2年くらい食べてないよ。
食べたいなぁぁぁ
シアワセの、栗ご飯。