久方ぶりのカリフォルニア便り(近況報告)です。
前回からおそらく半年は経っているのではないのでしょうか。(笑)
ここサンノゼでは、晴天続きの平均30-36度の気候が続いています。
私にとってはすっかり夏の気候なのですが、こちらの人に言わせると、風が
よく吹いているうちは春なのだそうです。たしかに、日陰で風を感じられる
ときは涼しく、そう過ごしにくい状況ではありません。また、今年は例年
より湿気が高いらしく、肌がひりひりするような乾燥や、照り返しがある日
はまだ多くありません。
こちらでは、外出時には誰もがペットボトルを携帯します。
それくらい、水分補給に気をつけないといけない乾燥気候なのです。
日曜日には、各地の繁華街でファーマーズ・マーケットという生産者直売の
市場が立ちます。そこに買出しに行くのが、私は結構楽しみだったりします。
生産者直売野菜は、有機野菜も少なくなく、何より新鮮で低価格。
普通に痛む野菜なので、安心です。(こちらのスーパーで購入する野菜は
数週間近く腐らないものもめずらしくありません!)
なかなか旬の野菜にめぐり合う機会はありませんが、市場だと季節感もあり
ます。特に、果物では、少し前から苺やブルーベリー類、最近では、さくら
んぼうや桃が見られるようになりました。苺は日本と比べると酸味が強く、
大きさは不ぞろいです。さくらんぼうは、俗に言うアメリカン・チェリーや、
日本のような明るい色・味のものがあります。桃は、黄桃や白桃がありますが、
日本よりは一回りほど小ぶりで、まだ固いものが出回っています。熟しても、
日本の白桃のような柔らかくて繊細な甘みのある桃には出会えそうもありま
せん。(日本の白桃は絶品です♪)
チーズや自家製パン、自家製ソーセージや、ワイナリー直参のビネガーや
オリーブオイル販売もあります。一軒、生牡蠣スタンドがあり、大体一個が
1~2ドルでいただけるので、ここは私のミネラル補給地点にもなってい
ます。
妊婦になると、生魚の摂取は水銀の関係で注意されるようになり、特に、
アメリカ国内で栄養摂取に問題がないとされる魚介類は日本よりはるかに
劣ります。お刺身も入手は可能ですが、安全性を考慮すると焼き魚や煮魚が
無難です。
残念ながら、こちらでは、日本でいう丸焼きに出来る鯵や鰯などは滅多に
なく、現状、お魚はほぼノータッチの食生活です。
洋風野菜に比べると、入手できる和野菜も限定されるため、田舎家庭料理が
食べたい場合は、大変難しい状況です。(私は、煮しめや煮物、雑草系(?)
の和え物(芥子菜や菜花、大根葉等)が大好物なので…。)
総じて、アメリカにはこちらの風土にあった肉・乳製品や、洋風野菜(焼く
系)が一般的で、脂っこいもの、添加物が加えられているものが主流です。
あっさりと、素材の旨みや味を生かした料理方法ではなく、何かを加えて、
巧妙に作り出された味付け・長持ちする料理方法、というのが普通のよう
です。
中国留学時には、健康体であったとはいえ、そう食生活での不満(笑)や
不安もなかったのですが、アメリカの食生活-ことに、腐らない食材や、
添加物だらかの食品には、異様な不安を覚えます。冷凍野菜も多岐にわたり、
全体的に、下ごしらえを省き、調理時間の短縮を図るように食材が用意され
ており、これで、鮮度や栄養度はいかほどのものなのか、と疑問です。
そもそも、食材の買出しは、こちらでは、週に一度が普通…一週間分をまと
めてどかん!と買いこんで冷蔵&冷凍なんです。
主人は、中国留学中に野菜の味に目覚めたらしいのですが、それ以前は
野菜は大嫌いで、ほとんど食べなかったようです。(生のほうれん草は
中国で初めて体験したとか!)
中国での野菜は、毎日新鮮なものを入手して、素材の味を生かして調理する
のが普通ですから、鮮度や美味しさは、アメリカとは段違いだったと思い
ます。
カリフォルニアはもともとは農業中心の野菜が豊富な土地柄なのですが、
食材を生かす・鮮度を考える視点での文化は、発展しなかったようです。
レストランでも、普通のレストランはMSG(化学調味料)なども大量に使わ
れていたりするため、妊娠してから、外食はほとんどできません。個人差も
あるのでしょうが、私は、妊娠してからMSGや添加物に極端に反応するよう
になり、食べた後はてきめんに気持ちが悪くなるようになってしまいました。
(ということで、昨今、アメリカには私が食べれるものが(自分で作る以外
は)ほぼありません。(苦笑))
いろいろな意味で、日本は豊かだとつくづく思います。私は昔から日本びい
きなので、偏った視点でみているかもしれませんけれど。(笑)
アメリカでも良いものがないわけではありませんが、有機野菜であれば日本
のほぼ倍の価格、それ以外の製品は、2.5倍~3倍はすると言っても過言では
ありません。
カリフォルニア、特に私の住んでいる地域周辺が生活費が高い地域であるこ
ともありますが、日本で普通の品質・価格はこちらで少し良い品質・価格
です。
ちなみに、日本の100円ショップで売っているタッパーや雑貨が、少し良い
感じの容器専門店で5ドルで販売されているときにはどうしようかと思いま
した。(笑)
日本の100円ショップの品々(品質)が、こちらでは、3ドルから5ドルの
値段になっていても全然おかしくない。そういった、品質・価格事情です。
長くなりました。
最後に蛇足ですが、アジア系移民も多く、あらゆる国のレストランが存在
する国際都市LAに住んでいる、日本に5年ほど住んだことのある友人と食事
談義をしたところ…
「ジャンクフードとファストフードはアメリカだけど、それ以外は絶対
日本だね。気軽に立ち寄って美味しい料理が食べれるレストランは、
アメリカにはないなぁ。まずいところしか。」
お後がよろしいようで。
時節柄、お体ご自愛の上、湿り気のない毎日を過ごされますように!
かん
前回からおそらく半年は経っているのではないのでしょうか。(笑)
ここサンノゼでは、晴天続きの平均30-36度の気候が続いています。
私にとってはすっかり夏の気候なのですが、こちらの人に言わせると、風が
よく吹いているうちは春なのだそうです。たしかに、日陰で風を感じられる
ときは涼しく、そう過ごしにくい状況ではありません。また、今年は例年
より湿気が高いらしく、肌がひりひりするような乾燥や、照り返しがある日
はまだ多くありません。
こちらでは、外出時には誰もがペットボトルを携帯します。
それくらい、水分補給に気をつけないといけない乾燥気候なのです。
日曜日には、各地の繁華街でファーマーズ・マーケットという生産者直売の
市場が立ちます。そこに買出しに行くのが、私は結構楽しみだったりします。
生産者直売野菜は、有機野菜も少なくなく、何より新鮮で低価格。
普通に痛む野菜なので、安心です。(こちらのスーパーで購入する野菜は
数週間近く腐らないものもめずらしくありません!)
なかなか旬の野菜にめぐり合う機会はありませんが、市場だと季節感もあり
ます。特に、果物では、少し前から苺やブルーベリー類、最近では、さくら
んぼうや桃が見られるようになりました。苺は日本と比べると酸味が強く、
大きさは不ぞろいです。さくらんぼうは、俗に言うアメリカン・チェリーや、
日本のような明るい色・味のものがあります。桃は、黄桃や白桃がありますが、
日本よりは一回りほど小ぶりで、まだ固いものが出回っています。熟しても、
日本の白桃のような柔らかくて繊細な甘みのある桃には出会えそうもありま
せん。(日本の白桃は絶品です♪)
チーズや自家製パン、自家製ソーセージや、ワイナリー直参のビネガーや
オリーブオイル販売もあります。一軒、生牡蠣スタンドがあり、大体一個が
1~2ドルでいただけるので、ここは私のミネラル補給地点にもなってい
ます。
妊婦になると、生魚の摂取は水銀の関係で注意されるようになり、特に、
アメリカ国内で栄養摂取に問題がないとされる魚介類は日本よりはるかに
劣ります。お刺身も入手は可能ですが、安全性を考慮すると焼き魚や煮魚が
無難です。
残念ながら、こちらでは、日本でいう丸焼きに出来る鯵や鰯などは滅多に
なく、現状、お魚はほぼノータッチの食生活です。
洋風野菜に比べると、入手できる和野菜も限定されるため、田舎家庭料理が
食べたい場合は、大変難しい状況です。(私は、煮しめや煮物、雑草系(?)
の和え物(芥子菜や菜花、大根葉等)が大好物なので…。)
総じて、アメリカにはこちらの風土にあった肉・乳製品や、洋風野菜(焼く
系)が一般的で、脂っこいもの、添加物が加えられているものが主流です。
あっさりと、素材の旨みや味を生かした料理方法ではなく、何かを加えて、
巧妙に作り出された味付け・長持ちする料理方法、というのが普通のよう
です。
中国留学時には、健康体であったとはいえ、そう食生活での不満(笑)や
不安もなかったのですが、アメリカの食生活-ことに、腐らない食材や、
添加物だらかの食品には、異様な不安を覚えます。冷凍野菜も多岐にわたり、
全体的に、下ごしらえを省き、調理時間の短縮を図るように食材が用意され
ており、これで、鮮度や栄養度はいかほどのものなのか、と疑問です。
そもそも、食材の買出しは、こちらでは、週に一度が普通…一週間分をまと
めてどかん!と買いこんで冷蔵&冷凍なんです。
主人は、中国留学中に野菜の味に目覚めたらしいのですが、それ以前は
野菜は大嫌いで、ほとんど食べなかったようです。(生のほうれん草は
中国で初めて体験したとか!)
中国での野菜は、毎日新鮮なものを入手して、素材の味を生かして調理する
のが普通ですから、鮮度や美味しさは、アメリカとは段違いだったと思い
ます。
カリフォルニアはもともとは農業中心の野菜が豊富な土地柄なのですが、
食材を生かす・鮮度を考える視点での文化は、発展しなかったようです。
レストランでも、普通のレストランはMSG(化学調味料)なども大量に使わ
れていたりするため、妊娠してから、外食はほとんどできません。個人差も
あるのでしょうが、私は、妊娠してからMSGや添加物に極端に反応するよう
になり、食べた後はてきめんに気持ちが悪くなるようになってしまいました。
(ということで、昨今、アメリカには私が食べれるものが(自分で作る以外
は)ほぼありません。(苦笑))
いろいろな意味で、日本は豊かだとつくづく思います。私は昔から日本びい
きなので、偏った視点でみているかもしれませんけれど。(笑)
アメリカでも良いものがないわけではありませんが、有機野菜であれば日本
のほぼ倍の価格、それ以外の製品は、2.5倍~3倍はすると言っても過言では
ありません。
カリフォルニア、特に私の住んでいる地域周辺が生活費が高い地域であるこ
ともありますが、日本で普通の品質・価格はこちらで少し良い品質・価格
です。
ちなみに、日本の100円ショップで売っているタッパーや雑貨が、少し良い
感じの容器専門店で5ドルで販売されているときにはどうしようかと思いま
した。(笑)
日本の100円ショップの品々(品質)が、こちらでは、3ドルから5ドルの
値段になっていても全然おかしくない。そういった、品質・価格事情です。
長くなりました。
最後に蛇足ですが、アジア系移民も多く、あらゆる国のレストランが存在
する国際都市LAに住んでいる、日本に5年ほど住んだことのある友人と食事
談義をしたところ…
「ジャンクフードとファストフードはアメリカだけど、それ以外は絶対
日本だね。気軽に立ち寄って美味しい料理が食べれるレストランは、
アメリカにはないなぁ。まずいところしか。」
お後がよろしいようで。
時節柄、お体ご自愛の上、湿り気のない毎日を過ごされますように!
かん