足首故障、その後(前篇)では、サポータを買った帰り道で、大きな門扉の前に老人が座り込んで何やら作業している模様までお伝えしました。
さて、そのつづきです。
どうやら門扉を支柱に取り付けようとしているが、上手くいかないようで、途方に暮れていた。
どう見てもこの門扉は大き過ぎる、一人で門扉を支えながら取り付けるのは無理だと思われた。
「お手伝いしましょうか?」と思わず声をかけた。
門扉を支える手伝いをしながら事情を聞くと、古い門扉の一部分のネジが外れたので、それを修復するために門扉全体を支柱から取り外した。修理はうまく出来たのだが、今度はその門扉全体を元の支柱に取り付けるのに往生していたのだった。
何でもそうだが、取り外しや分解は比較的簡単に出来るが復元となるとかなり難しいものだ。
日頃、何でも修理し慣れている花おじには良くわかる。
その老人も「何でもすぐやる課」で花おじと同類の修理大好き人間だった。
老人とは・・・・後で聞いたら、花おじよりも二つ年上の先輩になる方だった。じゃ、花おじも老人!!
以後は「先輩」と呼ばせていただきます。
支えながら先輩の作業を見ていたが、分解した部品がバラバラになっており、ご本人は??状態で途方にくれていたのだった。
花おじがバラバラになった部品と取付支柱の構造を調べてみると、組み立て手順が推察出来たので、その順番にやり始めた。すると徐々に組み立てが進んで、ついに重い門扉を二人で力を合わせて取り付けることが出来た。
初めて出会った二人であったが、苦心の末の大きな成果に思わず「やったー 」と笑顔を交わした。
初夏の日差しの中での30分程の作業を終えて汗ばむ二人はまるで「戦友」のような間柄になっており、お互いに簡単な自己紹介をしあった。
先輩はとっても喜んで、「花おじさん、どうぞ中で手を洗って下さい」と自宅の敷地に案内した。
そこは広大な敷地で庭の奥には竹林もある。どうやら代々続く大地主さんらしい。
満面の笑顔の先輩は自分の道楽で造ったという池や和式の庭園を案内する。
竹林の中の広場では畳3枚を敷いた上に毛氈を敷いて茶会を催すのだそうだ。
竹林には筍(タケノコ)が何本も顔を出していた。
「花おじさんはタケノコはお好きですか?」
「ハイ!大好物です♪」躊躇なく答えた。 花おじの大好物は「タケノコ、カズノコ、明太子」
すると、「じゃ、タケノコを持ってって下さい! 今、鍬を持って来ますから♪」と駆け出した。
広い庭の片隅の大きな倉庫から持参した鍬で手際よく掘り出してくれた。
「ちょっと大きくなりすぎていますが、じっくりと煮込めば食べられますよ」と。
さらにもう一本掘り起こしてくれた。
そして、さらに「蕗(フキ)は好きですか?」
「えっ!もちろん好きです♪」
見ると、竹林の手前には美しい大きな蕗がびっしりと生えていた。
「ちょっと待っててくださいね」今度も倉庫へ走っていった。すぐに鎌を持参してそこいらの蕗をササッと刈ってくれた。
みずみずしい蕗が4~50本ほど
都会では、ほんの近くに住んでいても、日頃の交流は全く無いのである。
同じマンションの中でさえ「隣は何をする人ぞ」である。
この家は徒歩3分程度のすぐ近くだが、これまでは顔を見ることも無く、知り合える事は皆無だった。
代々続く大地主さんと地方出身のマンション住人、なかなか交流することはない。それがこんな「戦友」になれるなんてまさに運命ともいえる不思議な縁である。
この先輩は土地の人だけあって、この地域の色んな役員(町内会や神社の氏子世話人など)をしているそうで、「花おじさんもこれをご縁に是非参加してくださいね♪」と喜んでくれた。
まもなく仕事も辞めてしまったら、テニスだけでは暇を持て余すことになるだろう。
これからの(たぶん)長~い老後の人生において「地域自治体の仲間入りが出来たらいいな」と思っていた自分にとって、今日の出会いが出来てとても嬉しかった。♪
「遅かったねえ、何してたの?」 大収穫を見せるとカミさんはビックリ!
さっそく、料理してもらった。 新鮮そのものの味はまた格別であった。
結局、足首故障が筍と蕗になった。 これって「怪我の功名」?
足首、おかげさまで もうすっかり回復(95点くらいかな?)しました。
手伝いすると思たもんね!
手間暇おしまぬ花おじさんの力量!発揮!
大地主さんとの巡り合い、よかったじゃ~ん。
これも常日頃、花おじさんの汗惜しまぬご褒美ですよ。
定年したら、タケノコ山の管理人よし
いまから足腰強くしておいてくださ~いな。
ついでになに?好物は
「タケノコ、カズノコ、明太子」?
コばっかり、ついとるんねぇ。
そんな近所付き合いは、良いですよね~
たけのこ堀りも蕗もしっかり写真に納めていて、さすが!
です。
これから、良いお付き合いができると良いですね。
ほんとにヒョンな事から人との出会いがあるものですね。
>タケノコ山の管理人
はははっ、それは良いですね!
タケノコ食べ放題 (^O^)v
>「タケノコ、カズノコ、明太子」?
コばっかり、ついとるんねぇ。
昔からなぜかコのつく物が大好きなんですよ(*⌒▽⌒*)
今日も良いお天気です。
テニスの試運転に行って来ま~す♪
強風でコートの砂が舞い上がり、「誇り(ホコリ)高き男」?になりました。(*_*)
>花おじの親切のおかげでお友達が出来てよかったですね。
ちょっと見て、これは大変そうだと思えましたので、つい声をかけてしまいました。
足首の調子も快方に向かっていたので素直に声が出たのでしょうね。
>たけのこ堀りも蕗もしっかり写真に納めていて、さすが!です。
いえいえ、はーちゃんにはまだ及びませんが、タケノコ掘りが目の前で行われるのは初めてだったのでお断りして動画で撮影したものです。
>これから、良いお付き合いができると良いですね。
そうですね。とても感じの良い先輩でした。
来年以降、長い老後に良い縁が出来るといいなーと思っています。