1968年の静岡県一家4人殺人事件で死刑が確定した袴田巌さん(88歳)の裁判をやり直す再審で、無罪とした静岡地裁判決に対し、鈴木直美検事総長は昨日8日、控訴しないと表明し、9日無罪が確定した。
(10月9日東京新聞より)
(10月9日東京新聞より)
袴田さんの姉ひで子さん(91)は「裁判が終わるということでうれしい。苦労がすっ飛んだ。喜びしかない」と話された。
事件発生から58年、冤罪を訴え続けた戦いに終止符が打たれ、死刑囚の身分が解かれた。
姉のひで子さんの、弟の無罪を信じて今日まで戦ってこられた姿は、私には「岸壁の母」と重なって見える。そして写真で見るひで子さんが二葉百合子さんに似ているとも思えてくるのである。
「冤罪」は今後もありうるであろう。だから「死刑」制度はもう廃止すべきである。
この日午後、衆議院は解散された。石破茂 新首相には「希望にもえる明るい日本」を目指して頑張ってもらわなければならない。