ヒポクラテスのXXシリーズ?法医学物の第5弾。
例年とは異常な頻度で見つかる自宅で「ミイラ化」した遺体。今度は40代引篭もり女性自室でのハンスト自殺??? 司法解剖を拒否する遺族。しかし事態に違和感を感じた小手川は浦和医大の光崎教授の元で解剖できるように事を進め・・・光崎の手によって新たな事実が判明し・・・続くは50歳の引篭もり男性、80歳の妻の介護中だった70代男性、60歳の引篭もり息子の面倒を見ていた90歳男性の白骨遺体、そして通り魔を働いた後撲殺された30代の引篭もり男性・・・それぞれの遺体が語るものは?? そして無関係と思われていたすべての事件には・・・・そんなですか。
死体は嘘をつかない=それで解明される事件と言う本シリーズ、今回は連作短編的に主に引篭もりとその家族に焦点を当てた事件たち。そしてそれをきっちり「連作に落とし込む」仕掛け。きっちりフェアな仕掛けの出し方は、程よい物語のスパイスですかね。光崎教授を囲む?古手川⇔真琴⇔キャシーのラインもイキイキ動き回ってます。良いですね。渡瀬は裏で存在感だけですが。
非常に面白かったです。
過去作の感想↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
「ヒポクラテスの誓い」 中山 七里
「ヒポクラテスの憂鬱」 中山 七里
「ヒポクラテスの試練」 中山 七里
「ヒポクラテスの悔恨」 中山 七里
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