舞台は大正13年の鳥取。文筆家・女流作家の田中古代子と娘千鳥は、東京への移住直前に古代子の"観れなかった"父との想い出のフランス映画「凶賊ジゴマ」の再上映を観に来ていた。しかし前編と後編の幕間に突如発生した火災、現れた本物の?ジゴマ。そして古代子と千鳥は男がジゴマに刺され殺されるところを目撃してしまう。目撃者の抹殺のためか、ジゴマはその後また二人の前に姿を現す。新たな殺人、ジゴマに扮する者の謎、そして母と娘はジゴマと戦う探偵になる・・・そんな感じですかね?
最初なんで大正時代の物語かと思ったら、登場人物たちも劇中の映画も当時の実在の物だったんですね。途中引っかかる所があって検索して判明しましたが、「終局」の章にもその後の登場人物たち的な形で記載あり。小説としては読み易いです。エッジはあまり効いてないかな・・・刺激的と言う感じでは無いかも。ミステリィとしてはやや平坦かなと感じましたが、千鳥の幼い天才っぷりと古代子の立ち上がるキャラを描き切る方向できっちりしがってるいるとも?? 作者が描きたかったのはそこなのかな・・・つまらなくは全然なかったです。
普通でした~プチ面白かったですの間くらいか・・・いや"プチ"分は十分面白かったですかね。
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