シリーズ第4弾。
新人賞を取った作家の殺害と同じ小説教室に通う生徒たちの嫉妬。
デビュー作が売れず次作の刊行もできない中自分の小説を売るため「なんでもリクエストに応えます」と立ち上げたYouTubeチャンネルで自殺予告を要望されバズった作家の行く末。
YouTuberに立ち位置を奪われ需要が無くなって来たベテラン書評家はそいつをXでたたいたら炎上し、したらそいつが作家デビューすることになり忖度無い書評を頼まれ書いたらそいつが死んじゃって?
文学賞が取れない、自分のアイデンティティが欲しいと直木賞への推薦をしないと新作を描かないと出版社に言ったらそれをゴシップ雑誌にすっぱ抜かれ袋叩きにあった作家が殺された。
ある小説教室しか仕事が無くなってたある小説家の殺害と、その現場に残されていた校閲原稿の作者である政党も持つ宗教団体の教祖のゴーストライターとの関係は?
そんな5つの小説家周辺にまつわる事件を毒舌毒島がサクッと解決する5編。
短編集なので軽めですが、それでも登場人物の持ち味と人の持つ粘着質な承認要求がどす黒く描かれていてなかなかキますね。このシリーズの長編もまた期待したいです。
面白かったです。
前作までの感想↓
「作家刑事毒島」
「毒島刑事最後の事件」
「作家刑事毒島の嘲笑」 中山 七里
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