「探偵と家族」 森 晶磨

4人家族の銀田家の家計は火の車。5年前のある事件がきっかけで、探偵をすることを辞め専業主婦になった父＝龍一。龍一に代わって探偵を、ただしペット関連専門でやる母＝獅乃。高校を出て職には就かず枯れた植物の写真を撮る髪をピンクから白金色に染め変えた姉＝凪咲。そこそこイケてた剣道は辞め終始ゲームをし、サッカー部にも入らずひそかにブラジルへ渡りサッカー選手になる事を目指す高校生の弟＝瞬矢。5年前に例の事件を持ち込んだ少女は、15歳になり改めて依頼を持ち込んできた。それを両親に内緒で受けたのは凪咲。一緒の高校に通うため、当時行方不明になった男の子＝神崎透を探してほしいと・・・その他歩いて移動したとかいう木の謎も引き受けた凪咲。瞬矢は同級生からSNS炎上から事務所首になった声優の行方操作依頼をされたり・・・そして、家族それぞれが思い思いに動いた末の結末で・・・・？？？と言う感じですか。

 

何というか読みやすい。そして程よくミステリィ。家族それぞれのキャラも立ち、洒落たコメディ映画に出てくるような程よい温度の家族っぽさと各々の悩みの対比も良い感じです。そうね、映画っぽいんだね・・・とか自分でこう書いてて勝手に腑に落ちました。

 

面白かったです。非常に手前くらい。