花男の物置部屋 引っ越して3箇所目

備忘録的に食ったもん、読んだもん、聴いたもん等を書いてます。

「STRANGE THINGS」 by TACK>>HEAD 1990

2006-02-27 23:52:32 | 音楽の話とか

実はこの人達のことは良く知らんのです。なんでもDUB方面で有名な人たちらしく、”ON-Uサウンド”とか言葉としては聞いた事あるけどちんぷんかんぷんなのです。じゃあ何でこのアルバム買ったかっつうとFunkadelicの「Super Stupid」をカバーしてたから。

でその「Super・・・」は原曲対比かなりすっきり仕上がっちゃってるけど、これはこれで相当カッコイイ。原曲がいかつくゴリゴリなパワーで持っていってるのに対して、こちらは切れで勝負っつう感じで良い。他の曲は非常にポップ仕上がりなFunkyなロックって言うのかな、これまた凄く気持ち良いです。バックで色んな音が鳴ってるんだけど、適当なグショグショ感はありながらも、あくまでべとつかず仕上がりはすっきり味。馬鹿っぽくないというか、訳が判らなくない・・・そうなんか「訳が判る」気持ちよさ。

グルーブもすっきりストレートな感じで、ちょい一頃のPrinceを思わす8ビート系Funkな一曲目「Nobody To Somebody」から良い感じ。ギターが良い感じになってる「Class Rock」は粘りっけもたっぷりで非常に好み。ニュージャックスイングっぽい「Dangerous Sex」とかもこれまたポップで、でも適度にロックな感じが気持ち良いのです。レゲエチックなブルースナンバーもあるけど結構すっきりしてる。ラストの「Positive Suggestion」は音の詰め込み具合も非常に気持ちよいナイスなナンバー。全体に泣きのメロが多いのも個人的な気持ちよさにつながってるのかも?どの曲でも歪んだギターが結構なってるけど、これまた非常にすっきり。なんか「ノイズ」系音色が「綺麗」な感じ?王道なロックは割りと苦手なケースが多い花男にとっては、ちょうど良いロック度と言うのか・・・バタ臭く無いのが良いのかなあ・・・

と言うことで非常に気持ちの良いアルバムです。「のどごしすっきり」です。同じのどごしすっきりでも、こないだ書いたスタカン見たいなおしゃれさんではなく・・・もうちょい野蛮におしゃれ?うーん・・・上手く説明できないけど、なんつうかそんな感じなので・・・ピンと来たら聴いて。



Tommy

2006-02-27 21:09:24 | 映画とかドラマとか

初期のThe Whoとかは割りと好きなんだけど、Tommyのオリジナルアルバムは持ってないし、後に映画化されたこれも見たことが無かった。で、たまたま期間限定で安いらしいって言うの見かけて・・・そう言うのに弱いもんで、購入しました。

ロックオペラっつうんだそうす。終戦(勝戦)とともに生まれた少年。実の父が新しい父親に殺されるのを目にして、そのショックで見えない、聴こえない、しゃべれないと言う状態になってしまう。何をやっても効果が無い。そんな状況なの良い事にこっそり虐待されたりもする。そんな少年が自分の亡霊(?)に誘われて行ったスクラップ置き場でピンボールに目覚め・・・・てなストーリー展開。

で、内容の方の感想はと言うと・・・うん、テーマとかは正直良くわからない。アングラ劇団が好きそうな感じ?かといってつまらなかったわけでもない。なんか全体に馬鹿っぽいので楽しく見れるし・・・・ってのはやっぱわかってないんだろうなあ、自分。あ、劇中に重要なポイントとなる「See me♪ Feel me♪ Touch me♪ Heal me・・・ (See me Feel meより)」っつう印象的なメロディーのおかげで、全体のテーマは訳判らないなりに、場面場面は感動的に感じられました。「僕を見て!僕を感じて!僕に触って!僕を癒して・・・」.....でもって、Tommyのかーちゃんがシャンパンやら煮豆やらチョコレートやらにまみれてもんどりうつシーンとか妙にエロい・・・ってそこかよ!?えーと・・・後は・・Tommmyに感情が戻ってからの流れはあのくらいのテンポなのが良いね。後半の教祖誕生っぽい流れから暴動までの感じとかも、ありがちながらもだらだら長く描ききってないのが良い。キース・ムーンの馬鹿ッぷりは最高。ロジャー・ダルトリーの無垢っぷりも気持ち悪い位はまってて良い。ティナ・ターナーもはまり役。「Pinbal Wizard」はエルトン・ジョンバージョンは初めて聴いた(見た?)けど、悪く無いッすね(The Whoのオリジナルのが良いけど)。ってやっぱり映画の本筋そのものは花男にとっては猫に小判状態だった模様。

バックの音楽は、花男的にはカッコよかったりだるかったり色々。