「スウイングガールズ」の上野樹里主演のゆるゆるコメディー。「スウイング・・・」は飛行機の中で見て結構好きだった。その後DVDを買ったその日にTVで放映してて・・・まだDVDは封を切ってない。そのうち見よう。
で、この「亀は・・」の方での上野樹里はなんと主婦役。旦那が単身赴任で日々亀に餌をやるだけの毎日。「周りから見えてないんじゃないか?」と不安になるくらいの自分の存在感の無さ。そんなあれやこれやに疑問・不満を感じてた所に偶然目にした「スパイ募集中」のちっちゃな"シール"。そこに書かれた電話番号に・・・・てな感じで物語は始まる。
爆笑は無い。終始クスクス笑い。で、花男は非常に気持ちよかった。見てて疲れないし、ほのぼのした感じも良い。緊迫した(?)展開や場面でもまあなんつうかゆるくて良い。全篇結構あったかいと言うか、懐かしいと言うか・・・そうそう、やけに風景に見覚えがあるなあと思っていたら、ほぼ全篇三浦半島がロケ地らしい。そう言った所も懐かしいと感じる理由かもしれない。風景と言う風景がすべて懐かしいもんな。そう「あの辺」の感じなんだよね。
主人公の名はスズメ。「クジャク」と言う同じ日に同じ病院で生まれた子供の名前に触発されて母親がつけたと言う・・・クジャクに対して何故スズメ?いやあ、上野樹里はやっぱ良いな。非常に良い味を出している。心底ゆるいキャラながら仲間の危機には植木バサミを背中に暗闇をママチャリで疾走したりもするし、溺れた子供を救いに川に飛び込んだりもする。父親役の岡本信人との絡みなんかも凄く良い。父と相撲を取って、負けて本気で悔しがる娘とマジでよろんこんでる父親。「しまったな~・・もっと早くおっつけとけばよかった・・・」
女性陣では「タイガー&ドラゴン」でも良い味出してた蒼井優も良いね。コメディーがあってる。その他の出演者も、ちょい役まで含めてみんな味がある。特にラーメン屋とか良いな。最後に自分のために作るラーメンは・・・そしてスズメに最後に手渡したものは?
最近見ていて疲れない映画が心地よい。そんな感じに非常にはまった映画でした。なかなか良いですよ!!