説得力という魅力・追記あり

久しぶりに「パワーかフォースか」
メモのために、掲載します。

p180(スピリチュアリティさえ見分ける）

偽物の師は、人にひどい苦痛と悲劇を加えます。もっとも重度のうつ病は、自分が信じていたものが嘘だとわかった時に起こります。そのような幻滅感と苦痛は、人生において経験する他の喪失感より、もっと激しいものです。そして、常にそれから回復できるとは限りません。
嘘の予言者たち全員に共通する魅力とは、説得力です。しかし、本書で説明しているテスト方法を使うと、そのような詐欺に対して、きわめて簡単に、だれでも、嘘を見破ることができるのです。
テレビの福音伝道師を音を消してみている時に、誰かにテストしてもらってください。偽のグルもまた、人々の反応を悲劇的に弱くします。相手の精神を奪う「スピリチュアル・レイプ」は特に罪深いことだと、まるで宇宙が教えてくれるようにわかるのです。


説得力っていうのが・・・、なるほどなと思ったわけです。
2003年、英国民の9割方が反対していたイラク開戦。
グルではないけれど、元英国首相のブレア氏が、なぜイラク攻撃が必要か、彼は国民に向かって、とくとくと説明しました。すると、開戦に賛成する人の割合が上がりました。

説得力・・・人類は、言葉を持って画期的に進化しましたが、反面、言葉でいくらでも騙されてしまうのです。


■「活入れる」と棒で尻叩いた疑い　自称霊能者夫婦逮捕(朝日新聞) - goo ニュース

なぜ、人は、こんなにも簡単にだまされてしまうのかと思いますが、藁をもすがりたいという人それぞれの事情によって、断定的な答えをはっきりと出してくれるという人物の存在に、引き寄せられてしまうのかもしれませんね。

人生は迷ったり苦しんだり、思い通りにならない経験を重ねるからこそ、魂の進化があるんだと、本当のスピリチュアルは教えてくれます。
つらくても、結局は、自分自身で受け止め、自分自身で気づいて、乗り越えてゆくしかないのではないかと思います。


★追記9月18日

さらにメモのために・・p182

どんな人間でも皆、人間性の欠点があり、それに対してどのようにもがきあえいでいるかということに気づくと、私たちは最終的に、すべての人々への慈愛に導かれます。誰でもある部分では不具者であり、私たちの一人一人が進化の道を歩んでいます。私たちが今まで歩んだ道のりは、人生の古い学びでしたが、しかし、私たちの前方にあるのは、新しい学びです。
人間は罪悪感を持つ必要は何もありませんし、また人を責めることも何もありません。本来、人を憎む理由は存在しないはずです。しかし、避けたほうがよい事柄はあります。そのような袋小路が、このテストを行うにつれてますます明らかになってくるでしょう。

出会った人々は皆、この世を一緒に旅する者同士。
みんな同じ時代、同じ時間、この世に生まれ、生きているのです。それぞれの課題を持って、この世という海を、もがいたり苦しんだりしながら、気づくことがあります。
それぞれ、立場も状況も違っていても、生まれてきた限り、それはみな同じ。完璧な人なんかいない、それが情けなくも愛おしいあなたであり、私だということです。

慈愛・・・中島みゆきさんのこの曲を聞くたびに、この言葉が重なってきます。
名曲だなあと思います。


中島みゆき「誕生」