虹色オリハルコン

命にエネルギーを与えるパワーの力

命からエネルギーを奪うフォースの力

どちらを選ぶかは自分次第

包み隠さず見せたうえで、全力をつくすことで、信頼は、初めて生まれる

2016年09月19日 | パワーな人々・パワーな本
初めて会った人に、私を信用してください、私を信頼してください、っていきなり言われても、その人の「人となり」がわからなければ、そう簡単には信じることはできませんよね。

先日見た、テレビ番組。1979年の航空機事故。離着陸の際、必要な左側の車輪が出てこないまま、着陸に成功した東亜国内航空の機長・塚原利夫氏のことをドラマ仕立てで放送してました。その番組を見てとても考えさせられました。



 

詳しくはこちら→http://www.tbs.co.jp/program/urawideshow_20160914.html

羽田を飛び立ってすぐに、車輪トラブルに気づきました。
着陸先の空港より、羽田のほうが広いし整備体制も整っている、着陸の安全確保のためには、羽田に引き返すべきと、塚原機長は決断します。
何度も、飛行中に車輪を出し入れする扉の開け閉め確認をしたため、座席の下から響く音と突然の方向転換に、乗客たちは不安になり、機長に説明を求めました。

その時、乗客の不安を回避するために、羽田に戻るための別の理由をつける、という選択もあったのですが、彼は、機内放送で正直に車輪のトラブルを話したのです。
なぜなら、正直に話さなかったら、もし、着陸の際、万が一の火災などのトラブルが起こった場合、乗務員への信頼が壊れ、信用されなくなり、乗務員の話も誘導もを聞く耳を持たなくなるだろう、パニックになって、さらなる大災害が起こる可能性もある、と思ったのです。

なるほどなーと思いましたよ。瞬間に、先の先まで、想像する力。さすがですね。

車輪を格納した扉が開かなくて車輪が出ないのか、あるいは扉が開いても車輪が出ないのか、それは飛行機の外側からの目視でなければわからない。
後者であれば、手動で車輪を下ろすこともできる。
その確認を、一番近くを通っている旅客機と編隊を組み、こちらの機の腹を見せて、確認してもらう・・・とかアクロバットのような操縦もします。
残念ながら、危険を犯してまでやってみたその結果、扉は開いていなかったのて、手動で車輪を下ろすことも無理だとわかりました。

次に、車輪の扉を開かせるため、重力を利用して、飛行機の急上昇急降下を繰り返す飛行をしてみることに。しかし、それは乗客にとっては非常に怖い思いをさせてしまうことにつながる。

優秀であったがために25歳にして機長となった塚原氏は、事故当時も30歳。

自ら客室に出向き、71人の乗客の一人一人に、車輪トラブルを解決するために、これから少し乱暴な操縦をしますが、これこれこういう理由からです、と説明して回りました。大方の乗客の信任はえたが、それでも、若いがゆえに「こんな若造に」という年配客の不安は消すことができなかった。

それならば、と、乗客たちを、グループごとに、コックピットに呼んで操縦している様子を見せた。あえてお茶を飲んだりしてリラックスしている演出をし、同様に、「ここでこうやって運転しています。車輪が出ないこと以外は、機体にはご覧のとおり、何の問題もありません。」と説明した。
はじめてコックピットを訪れた乗客たちは、一様に驚いたり感心したり、そして最後には機長への励ましの言葉を述べた。

そのように、乗客たちの信頼を得られたことを確認した上で、ついに、その方法を試すことに。

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そういった機転のきいた機長の機内放送もあって、急降下も急上昇もパニックにならなかったが、残念ながら、それでも車輪の扉は開かなかった。

そうこうしているうちに、機は羽田に近づき、いよいよ着陸態勢に入る。
車輪をすべて出さずに着陸させる胴体着陸のほうがより確実性はあったが、下の貨物室の中に放射性物質を含んだアイソトープが積まれていたので、腹をこすらせて、万が一のことがあればさらに大惨事になる可能性もあり、あえてバランスの取りにくい難しい片足着陸に挑まなければならなかった。

you tubeに、その時の片足着陸の動画がありました。機長の卓越した判断と技術で、無事着陸に成功。
乗客たちも必ず無事に着陸できると、思いを一つにしていたことでしょう。


東亜国内航空YS11機が羽田空港で片脚着陸




無事着陸できたことは結果ですが、その裏には、次々にピンチがあったわけです。機長の機転、冷静さ、操縦技術があって、乗客の気持ちが「信頼」に動き、一つになって、乗り越えられた。
一つ間違えば大惨事になる可能性もあっただけに、無事着陸できたことは、客観的に見れば奇跡的な出来事でもありました。

画面では、当たり前のように止まっていますが、上から見ると左側に急旋回しています。本当に危機一髪。
「人事を尽くして天命を待つ」エゴを捨てた高い意識のエネルギーと天のエネルギーがつながった時、人智を超えた奇跡は起こるのではないか、とも思いました。



真実を包み隠さず見せたうえで全力を尽くすこと。
そういうことがあった上で、信頼とは初めて生まれるもの、と改めて思います。


 塚原利夫氏 523愛


嘘がまかり通る世の中には、信頼も奇跡も生まれません。
今、問題になっている豊洲市場の地下空間の件も、包み隠さず情報公開していれば、もっと傷は浅かったのではないかと思いました。


★付記
 時々、白字で意識レベルの数値をメモしているのですが、「携帯から見ると普通に読めちゃいますよ」と教えていただいて・・・。私はPC画面からしか見ないので、わかりませんでした。意味ないので、これからは、普通に表記します。
なお、数値に関しては、信じる信じないはご自由です。

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3 コメント

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シェアありがとうございます。 (ひろみ)
2016-09-27 16:33:58
すばらしい方ですね!
こういう方が、リーダーだと安心です。

個人的な人間関係でも、些細なことなんですけれど、
相手が嘘をついているわけではないけれど、何かを
隠していると、変な気まずい空気が漂い、相手に
対して、不信感を感じることがあります。
たとえ、どうでも良いようなことで、そんな風に
感じてしまうのですから、公的な方々が隠し事を
している空気感は、全体に影響を与えるし、だから、
今の世の中が閉塞的な感じがするのだと思います。
一般市民に対して、全てを明らかにする必要は
ないと思いますが、少なくとも関係することに
ついては、包み隠さず真実を述べて欲しいものだと
思います。
知らないままでいるのと、知って自分なりに考え
決断する余地があるのとでは、大きな違いがあると
思います。
返信する
続きです (ひろみ)
2016-09-27 19:48:30
一度、嘘をつくと、その嘘を隠すためにまた嘘を
つく・・・
嘘のネガティブスパイラルが続いてしまいます。
他者に嘘をつくことは、自分自身を偽っている
ことになり、自分自身を傷つけていることに
なるのです。。。

現状分析が客観的にできるからこそ、そして、
問題に対する解決策があるり、その解決策が
実現可能だと信じるから、包み隠さず話せるの
でしょう。
解決策は、一人がで出せればいいですが、
できないなら、アイディアを募ればいいし、
いくつかのアイディアを組み合わせることで、
実現可能となることもあります。

今、世界の国々で政治家としてトップにいる人
たちのどのくらいの方が、信に値するのか・・・
その人が国民や市民に対して、どれだけ誠実で
いるのか・・・そこを見極める必要があると
思います。

ふと思ったのですが、意識レベルが高い人は
自分をよく見せようとか大きく見せようと考え
ないので、嘘をついたり虚勢をはる必要がない
のでしょう。
ただ、ありのままの、そのままの自分でいたら
いいと分かっているからこそ、包み隠さず見せる
ことができるし、気負いもせず、全力を尽くして
みんなのために働くことができるのだろうという
気がしました。
返信する
ひろみさんへ (金木犀)
2016-09-28 18:13:21
こちらこそ、いつも記事をシェアしていただき、ありがとうございます。

お釈迦様は、嘘も方便ならよい、という言い方をされました。
たとえば、塚原機長は、コックピットでお茶を飲んでいましたが、これは、乗客を安心させるための「演出」でした。
だから、あまり頭でっかちに考えず、そのときその時の状況の応じて、「自分ではなく他者にとって最良の選択」をするということが、大事なのかもしれませんね。

>自分をよく見せようとか大きく見せようと考え
ないので、嘘をついたり虚勢をはる必要がない
のでしょう。
ただ、ありのままの、そのままの自分でいたら
いいと分かっているからこそ、包み隠さず見せる
ことができるし、気負いもせず、全力を尽くして
みんなのために働くことができるのだろうという
気がしました。

そうかもしれないですね。
フォースは、服装・態度・言葉などに、常に鎧をつけていて、威圧感をもたせたり、自分を大きく見せようとします。
パワーは、自然体なので、ときに甘く見られることもありますが。
菅善総理やオバマ大統領には、失礼なことを言っても、彼らが逆ギレして攻撃してくることはありません。
しかし、フォースの権力者の場合のそれはとても危険で、どうしようもないことになりますね。
石原・元都知事に、誰も進言できなかったのも、自らの不徳の致すところではないかと思います。
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