濱寅の好き勝手BLOG

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マオリ族少女の感動の作品

2004-11-09 | 映画
 クジラの島の少女

2002年 ニュージーランド(ドラマ)
監督 ニキ・カーロ
原作 ウィティ・イヒマエラ
脚本 ニキ・カーロ
音楽 リサ・ジェラード
出演 ケイシャ・キャッスル=ヒューズ Keisha Castle-Hughes パイケア
    ラウィリ・パラテーン Rawiri Paratene コロ
    ヴィッキー・ホートン Vicky Haughton フラワーズ
    クリフ・カーティス Cliff Curtis ポロランギ

マオリ族出身 作家ウィティ・イヒマエラの原作、時代の流れの中で次第に伝統的価値が
薄れつつあるマオリ族を舞台に、伝統を守ろうと奮闘する長老たちの苦悩。
女であるために伝統を継ぐことを許されない少女がそれでも因習を打ち破り自ら運命を
切り開こうとする一途な姿を描く。
ニュージーランドの女性監督ニキ・カーロが映画化。
2003年のサンダンス映画祭観客賞をはじめ各地の映画祭で「観客賞」の栄誉に輝き、
ケイシャ・キャッスル=ヒューズは、13歳でアカデミー主演女優賞にノミネート。


ニュージーランドの小さな浜辺の村に住むマオリ族。
祖先「勇者パイケア」がクジラに導かれこの地へ辿り着いたという伝説を語り継ぐぎ、
代々男を族長として村を守り続けてきた。
族の長 コロは「勇者パイケア」の伝説を信じ、後継者となる男子の誕生を望んでいた。
コロの長男 ポロランギ夫婦の間に双子授をかったが、喜びも束の間、男の子と母親は
悲しみに暮れるポロランギは、残された女の子に勇者の名をとり、パイケアと名付け、
一人娘を残して村を去ってしまう。
祖父母のもとで育てられ、長 コロは、孫娘 パイケアに次第に愛を覚えて行く反面、
後継者は男子という概念から、部族の訓練に参加しようとするパイケアを拒絶する。
そんなある日、浜辺に打ち上げられたクジラの一群が横たわる。

豊かな海と、果てしなく広がる青い空の下に暮らすマオリ族。
彼らに言い伝えられている伝説『新天地を求め海洋に出たパイケアがクジラに導かれて
ニュージーランドへたどり着いた』というもの・・・
この作品は、映画初主演の実際のマオリの少女、ケイシャ・キャッスル=ヒューズが、
女として生まれたがゆえに愛する祖父との悲しい確執に直面しながらも、
不思議な運命に導かれ、大きな奇跡を巻き起こしていく感動の作品です。
「クジラ島の少女」は、伝説を題材に、人間の愛と遥かな時の流れを、民族の誇り、
家族の絆を描きながら、もう一つの伝説を創りあげた作品ではないでしょうか。


sho
  

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