濱寅の好き勝手BLOG

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岡田准一「フライ,ダディ,フライ」堤真一 血だらけ青春映画

2005-06-28 | 映画

「フライ,ダディ,フライ」は、「GO」で直木賞を受賞した金城一紀の初めての映画オリジナル脚本となる作品で、それを、初監督作「油断大敵」で高い評価を得た成島出が映像化した。
「フライ,ダディ,フライ」暴行を受けた娘の仇を討つために立ち上がった中年サラリーマン・鈴木と、彼に闘い方を教える高校生・朴舜臣(パク・スンシン)。
2人の間で育まれる友情と家族愛を描いた、めちゃくちゃ熱い青春映画。
V6の岡田准一(24)と俳優の堤真一(40)が初共演する映画「フライ,ダディ,フライ」(成島出監督)の完成会見が東京都内のホテルで開かれた。
今回の舜臣を演じるにあたり岡田は、およそ1年間ジムに通い続け「身体を大きくする」努力をし「鶏肉ばかり食べ、高たんぱくの食生活」を心掛けたのだとか。
一方、情けないおっさん、鈴木さんを演じた堤。
堤もジムには行ったらしいが「マシンには近寄らずサウナに入るだけだった」ため、岡田ほどの効果は現れなかった。
それでも「撮影に入る前にマシンに向かいはしたが、疲れるので3日で止めました」。
そして「筋肉よりも持久力、精神力の問題だと役作りは何もしませんでした、すいません」。
堤が岡田と殴り合うシーンでは拳が本当に当たり「今だから言うけど、口の中が切れて血だらけになっていた」のだと。

そんな2人について成島監督は「肉体的に大変だったと思う。監督として頭が下がります」と敬意を表し、また作品については、「人生、家族、愛、そうしたものを前面に出してはいませんが、この2人だからこそ、それがジワっと滲み出るような作品になったと思う」とアピールしていた。
「フライ,ダディ,フライ」
この作品は、娘という大切なものを傷つけられたお父さんが、父親の威信をかけて立ちあがる、というのが物語の骨格。
では、あなたにとっての大切なものとは? という質問に監督は、ある場面の撮影中、スタッフが感動して泣いていたというエピソードを披露し「そんなスタッフがいとおしくて、監督として守りたいと思った」。
岡田は、しばらく考えたのち「守りたいものができるのは、もうちょっと先になるのかなあと思う。守るべきものができたときが、大人になったときというか…」と、なかなかおじょうずな答え。
それにひきかえ堤さんは「やっぱり自分」、原作者の金城は「印税」と答えたのち、すかさず「人間関係」と訂正していた。
そんな、てんでバラバラな答えを披露し会場を沸かせた彼らだが、完成した作品は「ハートウォーミングなファミリードラマであり、拳に思いを込めた男の友情もの」(成島監督)という一方向をしっかりと見ている。

■ ストーリー
絵に描いたような円満な家庭で幸せな生活を送っている中年サラリーマン・鈴木(堤)。
そんな鈴木の生活が、ある日、あまりにも突然にガタガタと崩れ去った。
愛娘が殴られて入院したのだ。
病院に向かった鈴木に、加害者の高校生・石原(須藤元気)と教頭は威圧的な態度を見せる。
おまけにボクシング高校チャンプの石原にいなされてしまった鈴木に、娘は心を閉ざす。
石原に傷つけられた鈴木は、ひょんなことから在日朝鮮人の高校生・朴舜臣=パク・スンシン(岡田)と出会う。
何とかして石原を倒したい鈴木は、朴に弟子入り。
血のにじむような特訓を受ける中“在日”という境遇により、硬い殻を作ってきた朴は、娘を思う鈴木の姿に触発されて、次第に心境を変化させていく。
そして、鈴木と石原の決戦のゴングが鳴った・・・

Mr.Children

■ 主題歌「ランニングハイ」Mr.Children
ミスチルらしい人生応援ソングで、アップテンポの曲調に元気の出る歌詞。
“情けないおっさん”が傷ついた娘のために強く成長していく同映画のテーマにうまくハマっている。
きっかけは、ミスチルのボーカル、桜井和寿(35)が、雑誌取材などで、同映画の金城の小説「GO」に強い影響を受けて作った曲があると語っていたこと。
これを知った金城が、ミスチルにラブコール。



「フライ,ダディ,フライ」


■ 作品データ
「フライ,ダディ,フライ」
2005年、日本、121分、東映配給
丸の内TOEI 1他、 全国東映系にて
監督:成島出
原作・脚本:金城一紀
出演:岡田准一、堤真一、松尾敏伸、須藤元気
    星井七瀬、愛華みれ、塩見三省
7月9日より丸の内TOEI1ほか全国東映系にて公開


尚、岡田は、映画「花よりもなほ」(是枝裕和監督 2006年初夏公開予定)で映画時代劇に初挑戦中!
撮影は松竹京都映画撮影所で順調に進行中で、宮沢りえ(32)との初共演で、時代劇の新境地を開くフレッシュな作品となりそう。
また、デビュー10周年を迎える「V6」主演のアクションコメディー映画「ホールドアップダウン」の撮影が順調に進んでいる。
6人の運命が絡み合って大暴走しドタバタ劇を展開、ワイヤアクションやカースタントなど絶叫シーンの連続となる。
今秋、東京グローブ座、全国のワーナー・マイカル・シネマズで公開予定。

(主催資料 毎日新聞 記事参考)

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