添心爛漫(てんしんらんまん)

~心に思ったことを添えて載せていきます~

文庫本

2005年05月22日 | 
今、どうゆうわけか文庫本をよく読んでいます。
今までは文科系のくせにマンガが中心で、文庫本なんてものは買ったことがなく
国語とかの授業で読む程度でした。
で半年くらい前に「ええ歳になってこのままじゃいかんだろ」と思い、
また人間関係・今後の人生について悩んでた時期でもあったので
太宰治の「人間失格」を買って読み始めました。

僕が今まで文庫本が読む気がしなかったのは読む時間が長くかかる、
一気に読み終えられない、というのが主な理由でした。
けど、それは食わず嫌いだったようです・・・。

「人間失格」を一冊目に選んだのがよかったのか読み始めるとざくざく読んでいき
おもしろくておもしろくて休日、待ち時間、寝る前に読むほどになっていました。
一冊目はあっというまに読み終えて、
「はぁ~」と感嘆のため息をついたすぐ後に二冊目を買いに行ったほど。
二冊目は夏目漱石の「こころ」でこれははじめの導入部分が僕には長く感じられたが
数ヶ月かかって読み終わった。
今は「読むクスリ」という本を読んで楽しんでいる。

文庫本はマンガと違い読み進めていくのがおもしろい点と僕は思う。
マンガだと次のページをぱらっと見ればだいたいの展開がわかってしまうものだけど
文庫本はそうはいかずこつこつこつこつ読んでいく。だからその分、記憶煮のこる。
だから後で「あ~この登場人物はこう考えたのか」とか
「自分がそうだったらどうするだろうなぁ」という想像につながる。
あともう一つ面白いと思う点は、絵がない分イメージとして読んでいけるからだろう。
登場人物の顔、姿、かっこう、声など一切わからないため
自分の中で偶像を作りその人物が動いていく。
作家の書く力がすごいので、その偶像がどんどん動いていく。
そんな動きが頭の中で繰り広げられるのがおもしろい。
いわばマンガが頭の中で繰り広げられているイメージ?

人間ってほんと、知的な動物だなぁ。
こんなことでおもしろいと思うんだから。

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