KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

今年の花火大会

2023年07月19日 | 俳句
天気 曇がち

やはり梅雨は明けていない、と思わせるどんよりの日なのにムシムシの猛暑。昨夜は、とにかく何ごともなく静かな夜でよく眠れた。とはいえ・・まだ真っ暗な時間に廊下を行くいつもの足音が・・時計を見ればまだ3時前。そのまま寝返り打って眠ってしまったけれど。毎夜のこと。離れた部屋の人で、昼間は殆ど眠っていて、明け方から起きて歩き廻る。声は立てないけれど、踵を上げないで足を引きずる老人歩きなので、床を擦れる靴音がキイキイと耳障り。
時間の感覚がなくなったのだ。1年前はまだ一人でエレベーターに乗り、「もう朝食よね」などと正しいことを言っていたのに・・

後ろ向きの話はさておき、塗り絵の花火が出来上がったら、花火大会のことを思い出した。今年はどこの花火大会も3年ぶりに復活、今月末には隅田川の花火、立川の花火、両方とも開催される。隅田川に対抗しての多摩地域最大の立川花火大会は、昭和記念公園で開かれる。打ち上げ本数は隅田川に負けるけれど、会場の広さと背景の暗さには負けない。隅田川は見に行っていないけれど、立川は前の住まいからは遠いながらたっぷりと見えた。居間の電灯を消してベランダでビール片手に・・これが、歳とってからの楽しみだった。
無論、若い頃は現場へ見に行ったことも。公園に入らなくても、立川の街のどこからでも見えるような感じ。電車は二つ目の駅だし、隅田川よりも十分に楽しめる。・・と、多摩の田舎暮らしは思う。
2018年の立川の花火をベランダから撮ったものが残っていた。

最後に揚げるスターマイン。立川の街を包むような大きさだ。
ここからは・・多分、4階なので見えないと思う。見える部屋は西側で、辛うじて林の木々の間から見えるかな?という程度ではないだろうか・・他人の部屋に入れてもらわねば見えない。
たっぷりと見てきたからもういいか、と思う。欲がだんだんなくなる。

たれかれを思ふ氷菓のいちご味  KUMI  (2020年)
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何が起きたの?

2023年07月18日 | 俳句
天気 晴

今日も猛暑だ・・世界的に猛暑らしいので仕方ない。大谷クンの試合をBSで見ていて、チャンネルそのままにしていたらアメリカのニュース番組。で、北米大陸も豪雨と猛暑に苦しめられているようだ。西海岸ではなく、アメリカの東北部?日本の今の秋田と同じような被害の映像が流れていた。
スペインでは山火事がおさまらず、アフリカ大陸は飢饉に瀕しているそうだ。1万2000年ぶり?の異常気象とか。要するに地球はもう壊れる。


水辺の涼しく見える写真。上の亀くんがいちばん涼しいかもしれない。

という日、パソコンに向かいながらテレビをぼんやり見ていたら。廊下から断末魔の女性の叫び声が「わ~~~~~~~」と凄まじい大声で。誰の声?被害妄想のあるMさん?でもこの声は尋常ではない・・
と慌てて廊下へ様子見に行こうとしたら、ドアが開いて「わ~~~~~」と叫びながら前の部屋のYさんが血走った眼で私の部屋へ入ろうとしていた。「どうしたの?」と声を掛けたら、廊下に介護士さんが来ていて「ここへ入ったらダメ!人の部屋でしょ」と引き戻してくれた。ま、Yさんは細身で歩行器なしでは歩けない人だから、入ってきても怖くないけれど、大声は怖かった。

認知症はあっても、穏やかな人で、時々近くに住むらしい息子さんが来て歩行訓練と称して廊下を往来している。一人でエレベーターは使えなくなったけれど問題を越す人ではなかったのに・・半月ほど前、誤嚥性肺炎になり数日間入院した。退院してから落ち着きがなくなっていたのは知っている。今日のあの叫びは、何かから逃れたいような行動に見えた。幻覚で、何かに追われていたとか・・
介護士にしきりに訴えていたが、何を言っているやらサッパリ。
それから場所を移してしばらく看護師と居たらしいけれど・・
今夜、大丈夫かなあ。あの声はちとキツイ。夜間せん妄はないと思いたい。
この階、半数以上は認知症。それでも「問題起こす人は居ないから」と、重篤の人が居なければ夜勤の常駐はない。
今夜、どうなるかなあ・・ムンクじゃないのだから、あの「叫び」は困る。夜中にあんな叫びが聞こえたら、寝ぼけた私がベッドから転がり落ちるか、心臓がおかしくなるか・・そうじゃなくたって熱帯夜で寝苦しいのに。

江戸名所絵図川多き涼しさよ  KUMI (2003年)
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究極の冷気

2023年07月17日 | お散歩写真
天気 晴

まだ土用に入らないから暑中見舞いとはいかない。けれど、とにかく猛暑続き、涼しい部屋に居るのも飽きてきた。手足が変に冷たくなり、頭だけ暑かったり。自然の涼しさの中に身を置きたい。

はい、そういう時はこの写真しかありません。という訳で今月になってから、パソコンの表紙にして毎日楽しんでいるナイアガラの滝の写真の一部を。ほんと、ここへ真夏に行ったらきっと涼しいに違いない。2005年6月初旬の写真。
滝の上からカナダ滝を見下ろす。






下はアメリカ滝。カナダ滝へ近づく観光船に乗ったので、滝の飛沫に襲われて、カメラどころではなく・・カメラはバッグに押し込め、痛いくらいの滝の飛沫に打たれた。

アメリカ滝の前を行く難民船のようなこの船と同じもので、カナダ滝の近くまで行った。


ホテルからの夜のライトアップ。


少しでも涼を感じていただけたら、と思います。

昼寝するたびに白髪を増やしけり   KUMI (2005年)
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明けない梅雨はない

2023年07月16日 | 俳句
天気 晴 38℃

昨日今日は、積乱雲も見えなくて梅雨前線は東北の北の方で大暴れしたようだ。これで梅雨明け? と思ったら、数日以内にまた梅雨前線は戻ってくるのだという。もう戻らなくてもいいのに。こちらは塗り絵の積乱雲。雲は真夏だが、風景の色は秋っぽい。麦の秋の空なのかも?


良いこともなくては。右手中指の「ヒョウ疽」が、どうも治りそうだ。患部に痛みは少しあるものの、膿を含んでいた爪の際の傷みたいなのが見えなくなった。昨日は恐る恐る箸を右手で使ってみたが、軽いものなら大丈夫。碗も小鉢も持てる。1年何ヶ月ぶりかで右手で箸を持って左手でご飯茶碗や汁椀を持って食事・・当たり前のことの出来るのが何とも嬉しかった。
油断は禁物、またバイキンが生き返ると困るので、消毒は欠かさずに。

午後、埼玉に住む姪が久しぶりに・・考えたら1年以上ぶり・・遊びに来てくれた。勤めはあるし、家の事情色々で近くでもなかなか会えない。15歳年上の兄の娘なので、今日来てくれた姪も、還暦過ぎた。姉の方はもう70歳に近い? 昔のあどけなく可愛い姉妹だった頃が嘘のような。ということは自分が相当に歳とっている訳で。
姪が帰ったあと、ふっと昔のことを思い出してしまった。私がまだ結婚する前のこと。私はもう社会人になっていた。正月に兄一家が我が家へ来たとき、母が用意していたらしい「お年玉」のポチ袋を孫二人に渡した。私の目の前で・・
当たり前のそんな光景だが、私の目の前で姪にお年玉を渡すのは初めて見た。私は目を反らせた。なぜかというと・・
私自身、親からお年玉なるものを貰った覚えがない。
戦後、訳あって異常に貧しかった我が家では、親が子供にお年玉、という習慣を作れなかったのだ。戦前の兄姉にはどうだったのかは知らないが・・
お年玉は、叔父叔母から貰った覚えはあるものの、親からは全くなかったのだ。それが、私の目の前で孫に渡すなんて・・

そんなことに嫉妬したとは、何とも大人げない話。でも当時の私にはとってもショックだった。給料から食費代くらいのものは家に入れていた頃だったから余計にそれを思ったのだろう。他の兄姉の子供たちにも同じように渡していたのかもしれないが、私の目の前でなかっただけのことだろう。
かなり落ち込む「事実」だった。

ちなみに、毎月母に渡していた給料は、私が結婚するときの家財道具を買うのに使った、と母に言われた。それで、少しは新婚に恥じない洋服箪笥が買えた、と。親の心子知らず、とはこのことだろう。

黄泉の人ばかりと逢ひし昼寝かな  KUMI (2022年)
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贅沢な初物

2023年07月14日 | 俳句
天気 曇時々晴

花屋に向日葵の目立つ季節になった。切り花としては好きではないけれど。
猛暑が少し遠のき、梅雨前線は東北の方へ上がっていったのでちょっぴり涼しい日になった。涼しい午前のうちに、とスーパーへ買い物に。雨は一日降らない予報でも心配で晴雨兼用の傘は持参する。出かける先はすぐ近くなのに・・必ず持つものは、ペースメーカー手帳・・・連絡先と搬送すべき病院名とがすぐ解るので・・水、スマホ。玄関を出ようとしたら、スマホを忘れていたので部屋までとりに行き、出かける時間が遅れてしまった。ドラッグストアが10時開店なので、それに合わせて部屋を出たのに。

いつもの必需品をこまごま買って、最後にやはり果物が食べたい・・ここの食事にはバナナ以外の生の果物はほぼ出ない。殆どが缶詰なので、果物好きはうんざりする。ま、自分で買いに出れば欲しい果物は買える。今、口内炎が少し出来ていて口唇ヘルペスも完治していなくて、酸の強い果物は沁みる。ハウス蜜柑はちょっとダメかも・・と、目がシャインマスカットへ飛んでしまった。まだ高いでしょ、もったいないでしょ・・
と思いつつ、買ってしまった。


贅沢でしょ、こんなの買ったら・・と自分を叱りつつ、一方で「去年の秋から、辛い思いしてきて、又辛い思いをするかもしれないし、食べられる時に食べておかないと入院したら食べられないし」と言い訳をする自分も居て。そう、去年の秋口には少し安くなってから結構食べて、そのあとの10月1日に入院したのだ、と思い出した。一晩中苦しみながら、もう二度とシャインマスカットなんか食べられない・・と思ったものだ。
シャインマスカットの食べ過ぎでイレウスになった訳ではないけれど。

ということで、「本日のお買い得商品」という小ぶりの一房を買ってしまった。産地山梨はすぐ近くだし、帰宅してから調べたら、東京のスーパーでの今の相場では安い方だった。
でも、大粒のものを選んだので、一粒が約100円近い値になる計算。
どこへも遊びに行かず、美味しいものを食べにも行かず、ひたすらの闘病暮らし。このくらいは許されるでしょう。誕生日の慣例だった高級さくらんぼは食べ損ねたし。
という訳で、美味なるマスカットをいただきました。入院中のお友達と食べたい、と思った・・私には一度には食べきれない。

そろそろ梅雨明けのようだ。昔から梅雨末期には豪雨の被害は出たけれど、最近はその頻度と被害内容がだんだん過酷になる。地球そのものが壊れそうで、地球民が力を合わせて守らなければ、という現状。なのに、なぜ戦争などという人間の防げる破壊行為を続けているのだろう。

遠雷や午後を怠惰にしてをれば   KUMI (2017年)
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