KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

明けない梅雨はない

2023年07月16日 | 俳句
天気 晴 38℃

昨日今日は、積乱雲も見えなくて梅雨前線は東北の北の方で大暴れしたようだ。これで梅雨明け? と思ったら、数日以内にまた梅雨前線は戻ってくるのだという。もう戻らなくてもいいのに。こちらは塗り絵の積乱雲。雲は真夏だが、風景の色は秋っぽい。麦の秋の空なのかも?


良いこともなくては。右手中指の「ヒョウ疽」が、どうも治りそうだ。患部に痛みは少しあるものの、膿を含んでいた爪の際の傷みたいなのが見えなくなった。昨日は恐る恐る箸を右手で使ってみたが、軽いものなら大丈夫。碗も小鉢も持てる。1年何ヶ月ぶりかで右手で箸を持って左手でご飯茶碗や汁椀を持って食事・・当たり前のことの出来るのが何とも嬉しかった。
油断は禁物、またバイキンが生き返ると困るので、消毒は欠かさずに。

午後、埼玉に住む姪が久しぶりに・・考えたら1年以上ぶり・・遊びに来てくれた。勤めはあるし、家の事情色々で近くでもなかなか会えない。15歳年上の兄の娘なので、今日来てくれた姪も、還暦過ぎた。姉の方はもう70歳に近い? 昔のあどけなく可愛い姉妹だった頃が嘘のような。ということは自分が相当に歳とっている訳で。
姪が帰ったあと、ふっと昔のことを思い出してしまった。私がまだ結婚する前のこと。私はもう社会人になっていた。正月に兄一家が我が家へ来たとき、母が用意していたらしい「お年玉」のポチ袋を孫二人に渡した。私の目の前で・・
当たり前のそんな光景だが、私の目の前で姪にお年玉を渡すのは初めて見た。私は目を反らせた。なぜかというと・・
私自身、親からお年玉なるものを貰った覚えがない。
戦後、訳あって異常に貧しかった我が家では、親が子供にお年玉、という習慣を作れなかったのだ。戦前の兄姉にはどうだったのかは知らないが・・
お年玉は、叔父叔母から貰った覚えはあるものの、親からは全くなかったのだ。それが、私の目の前で孫に渡すなんて・・

そんなことに嫉妬したとは、何とも大人げない話。でも当時の私にはとってもショックだった。給料から食費代くらいのものは家に入れていた頃だったから余計にそれを思ったのだろう。他の兄姉の子供たちにも同じように渡していたのかもしれないが、私の目の前でなかっただけのことだろう。
かなり落ち込む「事実」だった。

ちなみに、毎月母に渡していた給料は、私が結婚するときの家財道具を買うのに使った、と母に言われた。それで、少しは新婚に恥じない洋服箪笥が買えた、と。親の心子知らず、とはこのことだろう。

黄泉の人ばかりと逢ひし昼寝かな  KUMI (2022年)
コメント (4)
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