KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

嬉しいけれど・・

2010年05月25日 | 俳句
天気 晴

結社誌の6月号が届いた。
秩父札所吟行の記事の写真に、私の撮った暁の寒満月が載っている。俳句がどうであれ、自分の写真が名前入りで載るのはとっても嬉しい。
と、写真を眺めてから、さて自分の出句はどんな評価?とひっくり返したが、3句欄にも4句欄にもない。最近、主宰は2句欄という選をやめているので、あら~締切に間に合わなかった?と一瞬焦った。
もう一度今度は最初から見直したら、巻頭20句の5番目に載っていた。
こんな句が?いいのかしらん・・しかもこれ、この句の原型はこのブログに載せたものなのだ。

パンジー二鉢年金支給の日 KUMI

ブログに載せた句は、句会や結社の投句にはなるべく使わないことにしている。
が、出す句もなくて仕方なく推敲したのだ。
1年以上ぶりの巻頭なのに、何だか、主宰の選評を読みながらフクザツな気分になった。
ま、滅多にないことなので素直に喜ばねば。

崩れさうなる白薔薇に夕日射す KUMI
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そら豆が来た

2010年05月24日 | 暮らしのつぶやき
天気 雨

10日にそら豆の話を書いて、田舎の幼なじみから送ってくれないのかなぁ、とひそかに思っていたら、今日届いた。みつ子ちゃん、ありがとう。
段ボール箱にどかんと。無論二人で食べられる量ではない。少し近所へお裾分けをして、あとは剥いて茹で上げ、半分以上は冷凍に。これで暫く楽しめる。

そら豆の莢は空を向いて育つ。
母が「早く梅雨が来ないか来ないか、と空を向いて育つから空豆なんだよ」と教わった。
都会に居ると梅雨は鬱陶しいだけだが、農業が中心だった昔の田舎では梅雨が来るということは稲が育つということで。空豆を収穫したら田植えになる。
そういえば、学校に「農繁休暇」というのがあって、田植えどきの6月に1週間くらい学校が休みになった。機械化されていない時代、農家の子は貴重な労働力だったのだ。田んぼに入らなくても弟妹の子守が仕事だった。農家の子ではなかった私は、登校する日もあったし、母の実家へ手伝い(といっても邪魔しに行ったようなもの?)に行ったり。
そんなことを思いながら、そら豆の莢を剥いた。

そら豆の姉妹のやうに莢を出づ KUMI
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現代俳句鑑賞

2010年05月23日 | 俳句
天気 雨

一日雨。暑くも寒くもない雨というのも五月だから。こんな日に何の予定もないこともまた、恵みの雨かもしれない。

この10年、本はなるべく買わないことにしている。捨てるのに執着のない雑誌だけにして、読みたければ図書館で・・。もう、何でこんなに増やしたの?というくらい本だらけで、捨てられなくて困っているからだ。
と思いながらも、俳句関係の本でやはり手許に欲しい・・と思うと買ってしまう。
その、最近買った本が写真の「現代俳句の鑑賞事典」東京堂出版。
宇多喜代子・黒田杏子監修だから、ということもあるが、編集委員の一人が月2回世話になっている句会の先輩の俳人(といっても年齢は私よりもはるかに若い)だったのだ。そんなつてで発行直後に安価に手に入った。
宇多喜代子氏が前書きを、わが主宰が後書きを書いている。編集委員は全部女性。

現代俳句、だから昭和からの俳人ばかり、見開きの2ページに一人紹介してあり、なんとその人数159人、句数は一人30句。読みごたえがある。
帯には「入門事典」とあるが、すでに俳句に馴染んでいる我々にも、とても新しい感覚で読める。最近は、暇をみては一日に何頁かずつゆっくりと鑑賞しながら読んでいる。あまり馴染みのない無季俳句なども、30句ならば抵抗なく読める。馴染みのある俳人の句は、名句を読み返すことが出来る。
今、いちばん気に入っている本。

抜く人のなくて鋪道の夏蓬 KUMI 
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吟行句会・若葉台

2010年05月22日 | 俳句
天気 晴

京王相模原線の若葉台駅というところから歩いて行ける谷戸の公園での吟行句会。
暑い日ではあったが、私にはまあまあ快適な天気だった。
家からは乗り換えて1時間足らずで着ける。今日は気分良く俳句が作れるだろう、と思っていた・・が、歩き始めても公園へ着いてからも全く句が出来ない。そろそろ句会場へ向かう、という11時半になっても1句しか出来ない。句会には7句出すのだが、あと1時間半・・
本当に焦った。
他の吟行句会では10句ということもあったりして、それでも何とかなるというのに・・

結局、句会場のある若葉台の駅への帰路に何とか題材を見付け、駅前のベンチに座って持参のおにぎりを食べながら、やっと7句を揃えた。そのあと、カフェで推敲して。
火事場のバ○力、と言うけれど、それに近いものだった。こんなに焦ったのは何年ぶり?

持参のコンパクトデジを構える余裕もなかったが・・句会場へ向かうとき、やっと周りを眺める余裕が出来た。駅前のベンチに楽器を吹くおじさんと猫の彫刻。ニュータウンの駅ならではのちょっとお洒落な光景だった。



句会の成績は私にしてはまずまず。切羽詰まったときの方が良い句が出来るのだろうか。

ひとすぢの轍(わだち)たどれば蛇苺 KUMI

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じゃけついばら

2010年05月21日 | お散歩写真
天気 晴

今年初めてという夏日になった。暑い暑いと言うが、湿気がなくて私には快適な気温だった。

朴の花が見られるかも・・と、久しぶりに公園へ行ってみたら、朴の大木の下の方はもう花の見頃を終わっていた。見上げるとこれから咲く蕾が見えたものの、とても写真には出来ない高さ。
諦めて、ハケの道へ下りて武蔵国分寺へ。ここの境内は万葉植物園になっていて何かしら発見がある。今は黄色い藤に似た花が満開だ。青空を背景にしてみごとに咲いている。この花の名、ぼんやり見ていて記憶したことがないので今日はしっかりと名札を読んだ。
じゃけついばら。帰宅してから調べたら、「蛇結茨」という字らしい。毒性があるという。茨、とは言ってもバラ科ではなくマメ科なのだそうだ。なかなか覚えない花の名、嫌いな「蛇」の字で覚えられそうだ。





夏芝を鴉の影のひよいと跳ぶ KUMI
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