KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

「ひよんの笛」

2015年11月08日 | 俳句
天気 雨

立冬は雨の一日となった。富士山の頂きは雪になっているだろうか・・と勝手に想像する。

結社の先輩から第二句集「ひょんの笛」が届いたのは、先週のこと。
ひょん(瓢)の笛、とは、イスノキに虫の棲む小さな瘤のようなものが出来て、それが落ちて、虫が居なくなったあとに穴が空く。そこを吹くとひゅうひゅうと音がするのでそう名付けられたらしい。ちょっといい加減な説明かもしれないけれど。
まことに小さいので、暗い今日の室内では旨く撮れなかったひょんの笛の写真。


そのひょんの笛、句集の作者Fさんはたくさん作り、結社の仲間に贈っている。最近はFさんと一緒の句会には行けなくなったけれど、頂くことが出来た。
実は、ここに書こうと思ったのは、この笛をもっとたくさん作り(風雨にさらされて汚れたものを拾い磨いて作るのは大変な作業だと思う)、昨日の結社の全国の集まりで参加者に配った、という情報を友人から得たのだ。参加者百人を越えている?
もう、びっくり。いただいた笛は、本当に綺麗に磨かれていて、手間のかかっていることがうかがわれるのだ。

Fさんの句集から。
  ひよんの笛吹いて老いゆくそれもよし

昨日いただいた友人は鳴らなかった、という。私も最初はスースーと風を切る音しかしなかったが、元々口笛は吹けたので暫くして辛うじてヒューという小さな音が出るようになった。
今日、久しぶりに吹いてみた。何だか寂しい音。

雨の日にふさはしき音やひよんの笛  KUMI

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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珍しいもの。 (mako)
2015-11-08 19:38:27
貴重な笛なんですね。
名前だけは聞いていたのですが
出来る仕組みと手間がかかっていること。
それをプレゼントされる句友さんも素晴らしい。
貴重なものですね。
句集も。
返信する
makoさん、本物は初めて知りました (KUMI)
2015-11-09 16:33:03
殆どの人には、歳時記で季語を見るだけのものですね。
やっぱり、歳時記にあっても見ないと理解出来ないものです。
とっても有難いことです。
すてきな先輩たちに、色々教えられました。
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